日米間の結婚が破綻したとき、子どもの「連れ去り問題」が起きている。アメリカ市民の子どもが日本へ連れ去られるのは、アメリカにとっては拉致問題である。今後、アメリカは、日朝間の拉致事件と同様に、米日間の拉致問題として扱っていく。
そう発言したキャンベル次官補に対して、会談した増元家族会事務局長は、ただちに「同列視」に不快感を示し、その場で発言に抗議した。さすがに適切な対応だと思う。明らかに理不尽な、愚弄に等しい発言内容には、ただちに拒否と抗議をするのが正しい対応だ。
だが、すでにこの2月、外務省はアメリカ側から同様な勧告を受け、これを「持ち帰り」にしていたようだ。外務省と政府が、何らかの対応策を採っていたのかいないのか不明だが、いずれにしろ拉致被害者家族会を矢面に立たしたのは、重大な失策だろう。
アメリカが日米間の子ども「連れ去り問題」と日朝間の拉致問題を「同列視」する姿勢を示すことは、北朝鮮の拉致問題に対して日米間の齟齬を露呈させる結果となる。当然、北朝鮮は拉致問題解決の優先順位を大きく下げ、眼中にないことにするだろう。
増元家族会事務局長と同様に、政府と外務省は、キャンベル発言にただちに抗議し、メディアは発言の非を鳴らすかと思いきや、そんなことはいっこうに起こらない。いまわが国では「絆(きずな)」が流行中だが、北朝鮮に拉致された人々と残された家族の「絆」については、人々の関心から失われたらしい。
拉致被害者家族会が不快感 キャンベル氏発言に対し
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120508/amr12050814350005-n1.htm
米で薄れる拉致問題への関心 ハーグ条約未加盟に不満 キャンベル発言背景
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120508/amr12050820550007-n1.htm
そう発言したキャンベル次官補に対して、会談した増元家族会事務局長は、ただちに「同列視」に不快感を示し、その場で発言に抗議した。さすがに適切な対応だと思う。明らかに理不尽な、愚弄に等しい発言内容には、ただちに拒否と抗議をするのが正しい対応だ。
だが、すでにこの2月、外務省はアメリカ側から同様な勧告を受け、これを「持ち帰り」にしていたようだ。外務省と政府が、何らかの対応策を採っていたのかいないのか不明だが、いずれにしろ拉致被害者家族会を矢面に立たしたのは、重大な失策だろう。
アメリカが日米間の子ども「連れ去り問題」と日朝間の拉致問題を「同列視」する姿勢を示すことは、北朝鮮の拉致問題に対して日米間の齟齬を露呈させる結果となる。当然、北朝鮮は拉致問題解決の優先順位を大きく下げ、眼中にないことにするだろう。
増元家族会事務局長と同様に、政府と外務省は、キャンベル発言にただちに抗議し、メディアは発言の非を鳴らすかと思いきや、そんなことはいっこうに起こらない。いまわが国では「絆(きずな)」が流行中だが、北朝鮮に拉致された人々と残された家族の「絆」については、人々の関心から失われたらしい。
拉致被害者家族会が不快感 キャンベル氏発言に対し
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120508/amr12050814350005-n1.htm
米で薄れる拉致問題への関心 ハーグ条約未加盟に不満 キャンベル発言背景
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120508/amr12050820550007-n1.htm