コタツ評論

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日米間に絆はあるか?

2012-05-09 08:11:00 | ノンジャンル
日米間の結婚が破綻したとき、子どもの「連れ去り問題」が起きている。アメリカ市民の子どもが日本へ連れ去られるのは、アメリカにとっては拉致問題である。今後、アメリカは、日朝間の拉致事件と同様に、米日間の拉致問題として扱っていく。

そう発言したキャンベル次官補に対して、会談した増元家族会事務局長は、ただちに「同列視」に不快感を示し、その場で発言に抗議した。さすがに適切な対応だと思う。明らかに理不尽な、愚弄に等しい発言内容には、ただちに拒否と抗議をするのが正しい対応だ。

だが、すでにこの2月、外務省はアメリカ側から同様な勧告を受け、これを「持ち帰り」にしていたようだ。外務省と政府が、何らかの対応策を採っていたのかいないのか不明だが、いずれにしろ拉致被害者家族会を矢面に立たしたのは、重大な失策だろう。

アメリカが日米間の子ども「連れ去り問題」と日朝間の拉致問題を「同列視」する姿勢を示すことは、北朝鮮の拉致問題に対して日米間の齟齬を露呈させる結果となる。当然、北朝鮮は拉致問題解決の優先順位を大きく下げ、眼中にないことにするだろう。

増元家族会事務局長と同様に、政府と外務省は、キャンベル発言にただちに抗議し、メディアは発言の非を鳴らすかと思いきや、そんなことはいっこうに起こらない。いまわが国では「絆(きずな)」が流行中だが、北朝鮮に拉致された人々と残された家族の「絆」については、人々の関心から失われたらしい。

拉致被害者家族会が不快感 キャンベル氏発言に対し
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120508/amr12050814350005-n1.htm

米で薄れる拉致問題への関心 ハーグ条約未加盟に不満 キャンベル発言背景
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120508/amr12050820550007-n1.htm

今宵はアデル

2012-05-09 03:23:00 | 音楽
今年グラミー賞に輝いたイギリスのR&B歌手 Adele です。歌詞がすばらしいです。タイトルは対訳サイトにリンクしていますので、どうか言葉を追いかけながら聴いてみてください。

Someone Like You (Live) Itunes Festival 2011

Never mind, I'll find someone like you
気にしないで あなたみたいな人をまた見つけるから



Rolling In The Deep (Live at the BRIT Awards 2012)

They keep me thinking that we almost had it all
ずっと考えているの もう少しですべてを手に入れられたのにって



Set Fire To The Rain (Live At The Royal Albert Hall

But I set fire to the rain
でも、私は雨に火をつけたの