コタツ評論

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訂正露西亜

2012-05-14 00:52:00 | レンタルDVD映画
「ゴッドファーザーPARTⅠ」の終盤、ドン・バルジーニにそそのかされ、裏切るテシオ(エイブ・ヴィゴーダ)ですね。「長いつきあいじゃないか」とファミリーの相談役トム・ヘイゲン(ロバート・デュバル)に命乞いします。「長いつきあいじゃないか」という言葉が似合う渋いテシオでした。



過去ログのなかでもアクセスが多く(といっても数10カウントですが)、拍手を5つもいただいているのに、間違いを見つけました。お詫びして訂正いたします。

2009/2/19 17:57 「ゴッドファーザー」  レンタルDVD映画
http://moon.ap.teacup.com/chijin/383.html

先日、CATVで3部作を放映していました(「ゴッドファーザー」は繰り返し放映しているのに、「仁義なき戦い」は一度も無料放映されていないのは残念)。

訂正①
まず、殺し屋アル・ネリ(リチャード・ブライト)がバチカンへ大司教を暗殺に向かうのは、PARTⅡではなくPARTⅢでした。しかし、ほんとうに、ⅠとⅡに比べてⅢは落ちるなあ。Ⅲでは、アル・ネリも列車以外の場面では影としての精彩がなく、とくに、マイケルではなく妹のコリーの命令に従うところなど、愚かしくさえみえます。コッポラは「極道の女たち」でも観たのかしら。

訂正②
ローマへ向かう車中、アル・ネリが膝上においた小箱の中身は、チョコレートではなく、ビスケットでした。しかし、ビスケットを食べるときは、カシャカシャと咀嚼するはず。ネリの唇をすぼめて食べる仕方は、どうみてもチョコレートでした。ドン・アルトベロ(イーライ・ウォラック)をエクレアのようなクリーム菓子で毒殺するのですから、ここはチョコレートであるべきしょう。

ただ問題は、拳銃を隠すほどに、チョコレート箱は底上げできないこと。三段四段とビスケットを重ねる詰め合わせ箱はあるが、チョコレートは一段がふつうで、ビスケット箱のように拳銃を隠せるほど深底ではありません。以上をコッポラに問い合わせたところ、あれはビスケットとチョコレートのミックス詰め合わせなのだ、という明快な答えが返ってきました。東京風月堂のお中元とかもらったことがあったのかしら。

PS:アル・ネリ役のリチャード・ブライトは、2006年にニューヨーク市内で交通事故により亡くなっていました。どうりでその後見かけないわけだ。合掌。http://www.cinematoday.jp/page/N0007906

(敬称略)