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忘れじの面影

2018-10-03 00:17:00 | 音楽
シャルル・アズナブールが死んだからと何かいえるほど年寄りではない。フランスの有名シャンソン歌手として名前だけは知っていたに過ぎない。ただ、映画「ノッティングヒルの恋人」の挿入歌としてエルビス・コステロが歌ってヒットした「She」の元歌を歌っていたとは知らなかった。素晴らしい歌詞です。

Charles Aznavour - Tous les visages de l'amour (She - Notting Hill)


忘れじのおもかげ(she)

彼女は 忘れ得ぬ面影
歓喜 それとも 悔恨の傷跡
尽きせぬ宝 そして 支払うべき対価
彼女は、夏が奏でる調べ
秋のもたらす冷たい風
あるいは、一日を通過する無数の出来事だろうか

彼女は美神、もしくは野獣
恩寵 または 不毛
日々を地獄ないしは天国に変える
私の夢の反映 でなければ 水面に映る微笑だろうか
否 彼女は目に見える通りではないのかもしれない
彼女自身の貝殻の裡にあっては

俗塵にあって 常に晴朗なその瞳は
誇り高く 孤高で 誰も涙を見出すことができない
彼女は 永遠を望まない愛
そしてそれは 過ぎ去った影に由来し
死に至るその瞬間まで 私に忘れることを許さない何か

彼女は生存の理由
私がなにゆえに生き、どうしてこの場所にいるかの答え
この寄せ集めの歳月の中で、ただひとつ、心を傾けるに値する対象
だから私は 彼女の笑顔を賛嘆し 涙を受け入れ
彼女にかかわるすべてを 記憶のうちに所蔵し
彼女のおもむくあらゆる場所に走り至るだろう
なぜなら彼女こそが私の人生であり、私の生きている意味は彼女だから

訳詞はこちらから
http://takoashi.air-nifty.com/diary/2005/11/post_3b3a.html

「ノッティングヒルの恋人」はヒュー・グラント乙女がジュリア・ロバーツ王子に娶られるという少女マンガを原作にしたような映画であると長々当ブログに書いた記憶があるのだが、なぜか見つからない。ご存知の方は所在を教えてください。

ともかく、愛らしいヒュー・グラント君に見惚れる映画でしたが、なんてえ大口女だとしかみてこなかったジュリア・ロバーツがはじめてきれいに撮れていると思った作品でもありました。

では、ついでに英語版も。コステロはこれには及ばないな。

Charles Aznavour - She (Lyrics) HD.mp4


(止め)


コメント
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