1970年代に深夜ラジオなどでよく流された歌だ。当時、岡本姓の男はたいてい「コーゾー」と呼ばれた。ちょっと蓮っ葉でぶっきらぼうな女の子は、「アンコ」と綽名されたものだ。
フォーク歌手西岡恭蔵の代表曲だが、この人とはちょっとした因縁がある。20年ほど前になるか、西武池袋線の池袋駅ホームで彼の財布を拾ったのだ。
駅事務所に立ち寄り、「そこで、これ、拾ったから」と名刺一枚置いてすぐに立ち去った。いろいろなカードや領収書などが入っているのだろう、使いこまれて皮革が禿げた大判のチャック式の分厚い茶色の財布だった。
それから1週間くらいたった頃だろうか。覚えのない名前の人からのちょっと厚い封書が届いた。その文面に、カードの再発行や煩瑣な手続きをせずに済んでとても助かった感謝と、大事な公演のスケジュール資料も入っていたと歌手であることが書かれていた。それで、「あの西岡恭蔵か」と思い当たったのだ。
落とし主の感謝の手紙にしては、丁寧であるにしろ便箋2枚を余白なく使うかなり長文なものだった。「暇なんだな」と思った。当時、すでに忘れ去られた過去の人だった。私も名前を知っているだけの人だった。
財布を拾い、お礼の手紙を貰ったのは、1999年、平成11年の春先のことだった。Wikで確認したから間違いないはずだ。その後、数週間たって、彼の名前をラジオのニュースで聴いた。自殺の報だった。
プカプカ/吉川晃司
1970年代、深夜放送のラジオでは原田芳雄が歌う「プカプカ」がリクエストを集めていた。作者・歌手の西岡恭蔵の名前を知らない人が少なくなかったろう。原田芳雄はかっこつけが臭かったが、吉川晃司のかっこよさはスマートだ。
八代亜紀 プカプカ
明るくはっちゃけた「あんこ(あの娘)」もいける。
プカプカ -羊毛とおはな
当時の「あんこ」のイメージはこの感じかな。このボーカルの人も早世したようだ。
私はこの歌に出てくる「あんこ」や「あんこ」と綽名されるような女の子とは縁がなかった。また、関心もない。ただ、隔世の感がするのはタバコの扱いだろう。
(敬称略)
フォーク歌手西岡恭蔵の代表曲だが、この人とはちょっとした因縁がある。20年ほど前になるか、西武池袋線の池袋駅ホームで彼の財布を拾ったのだ。
駅事務所に立ち寄り、「そこで、これ、拾ったから」と名刺一枚置いてすぐに立ち去った。いろいろなカードや領収書などが入っているのだろう、使いこまれて皮革が禿げた大判のチャック式の分厚い茶色の財布だった。
それから1週間くらいたった頃だろうか。覚えのない名前の人からのちょっと厚い封書が届いた。その文面に、カードの再発行や煩瑣な手続きをせずに済んでとても助かった感謝と、大事な公演のスケジュール資料も入っていたと歌手であることが書かれていた。それで、「あの西岡恭蔵か」と思い当たったのだ。
落とし主の感謝の手紙にしては、丁寧であるにしろ便箋2枚を余白なく使うかなり長文なものだった。「暇なんだな」と思った。当時、すでに忘れ去られた過去の人だった。私も名前を知っているだけの人だった。
財布を拾い、お礼の手紙を貰ったのは、1999年、平成11年の春先のことだった。Wikで確認したから間違いないはずだ。その後、数週間たって、彼の名前をラジオのニュースで聴いた。自殺の報だった。
プカプカ/吉川晃司
1970年代、深夜放送のラジオでは原田芳雄が歌う「プカプカ」がリクエストを集めていた。作者・歌手の西岡恭蔵の名前を知らない人が少なくなかったろう。原田芳雄はかっこつけが臭かったが、吉川晃司のかっこよさはスマートだ。
八代亜紀 プカプカ
明るくはっちゃけた「あんこ(あの娘)」もいける。
プカプカ -羊毛とおはな
当時の「あんこ」のイメージはこの感じかな。このボーカルの人も早世したようだ。
私はこの歌に出てくる「あんこ」や「あんこ」と綽名されるような女の子とは縁がなかった。また、関心もない。ただ、隔世の感がするのはタバコの扱いだろう。
(敬称略)