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今夜は、バイオリン族

2018-03-11 22:46:00 | 音楽
バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなどの弦楽器をバイオリン属といい、バイオリン族とも呼ぶそうです。

燕尾服をまとったクラシックコンサートのバイオリニストから、前回紹介したようなセクシ―路線、ロックンローラーのようなライブパフォーマンス型、肩の凝らない軽音楽会風、Yotubeで視聴できるバイオリン族はじつに多種多様に及んでいます。

名前で検索すれば、たいてい10歳前後の演奏が見つかりますから、それぞれがクラシックの「神童」だったのでしょう。もはやクラシックコンサートだけでは食えない、ヨーロッパでもクラシック音楽が売れなくなっている、などからバイオリン俗といえます。コンサートやCD売り上げを合わせると、クラシック音楽の最大市場は日本という話もあります。

その一方、バイオリン族最大勢力で、クラシック方面に進出して活躍の場を広げている部族もいます。いわずと知れたGipsy族です。映画「オーケストラ!」でもコンサートマスターは色浅黒いGipsyでした。

試みに、「Gipsy violin」で検索してみれば、膨大な動画が上がってくるでしょう。アメリカインディアン戦争で最後まで戦ったアパッチ族のジェロニモのような風貌にも、コーカシアンかというハンサムや美女にもお目にかかれます。アメリカインディアン戦争は500年、Gipsy族は千年以上でしょうから、厚みが違います。

とにかく、行き当たりばったりにでも、一度聴いてみてください。やはり、前回紹介した Samvel Yervinyan (サンベェル・ヤーブィニャン)と同様、みなべらぼうに巧いです。Gipsy kingsが観光バンドであることがわかるでしょう。

Ara Malikian DVD 15. Summer Vivaldi (Latin Grammys 2015)


飛んだり跳ねたり、寝転んだり、ロッカーと異なるのはタトゥ入れていないくらいですね。

David Garrett - Classic Revolution Tour - Nurnberg 9.10.2014 - Your Song/Elton John


ハンサムなせいか、とても人気のある人のようで、たくさんのLIVE動画が上がっています。

ジヘ・パク: バイオリン―魂の暗闇を越えて


うつ病から立ち直ったそうで、クラシック主体の演奏活動の厳しさがうかがえます。

モルダウ・「我が祖国」より


懐かしやカラヤンです。厚みのあるバイオリン属をお楽しみください。

(敬称略)

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