小沢一郎を清廉潔白な政治家だとは思っていないし、また清廉潔白な政治家が理想的とも思っていないが、最近の検察の小鳩攻撃の酷さと、その尻馬に乗ったマスメディアの叩き記事のあくどさは目に余ると思っていたところへ、ちょっと痛快事。以下によれば、この間、新聞各紙を賑わした、小沢一郎の政治資金管理団体「陸山会」への4億円は、収支報告書にちゃんと記載されていたという。ならば、「疑惑の4億円」は大誤報となる。
植草一秀の『知られざる真実』
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駐米大使が、クリントン国務長官から呼びつけられて、普天間問題で叱られたと記者団に語ったが、実はアメリカ側が呼びつけたのではなく、駐米大使が勝手に立ち寄っただけだったり(日刊ゲンダイ)、先の羽毛田宮内庁長官の件ばかりでなく、官僚側(検察も司法官僚)の凄まじい抵抗が伺える(こうした「疑惑」は検察側のリーク以外で記事になることはありえない)。やはり、「敵の評価はつねに正しい」のである。
官治からの脱却を是とするなら、民主党は本気で法治へ転換させようとしているのである。既得権益を侵犯される官僚側が、民主党政権に反発、抵抗、サボタージュするのは、ある意味で道理に適っているが、その尻馬に乗って、収支報告書に記載されているかどうかといった、ごく初歩的な裏もとらずに、疑惑と煽ったマスメディアにこそ、その闇は深いといわざるを得ない。
先に紹介した『流転の果て』で、著者の大塚将司は、ジャーナリズムの資格も能力もないのに、体制批判をすることは、「害悪」と断じているが、残念ながら妥当するようだ。それにしても、逮捕され、スキャンダルにまみれてからの植草さんは凄い。
(敬称略)
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