コタツ評論

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ナイン

2009-12-04 02:04:00 | ノンジャンル
また猫を飼うはめになった。生後2か月くらいの雌である。眼が目やにでただれていたので、獣医に連れていき、抗生物質をカクテル注射してもらい、目薬を受け取って帰ってきた。赤白だが、赤がピンクくらいに薄い。脚が異常に短い。仔猫とはいえ、3cmくらいしかない。眼の周囲の黒ずんでしまった目やにがなかなか拭えず、どんな顔をしているのか、まだわからない。名前もまだない。誰かに貰ってもらうつもりだ。もういいかげんにしてほしい。俺は猫はもちろん、犬だって飼いたくはない。およそ動物には何の興味もないのだ。だいたい、ペットを飼うやつ、可愛がる人間にろくな者がいたためしがない。たいてい、目つきが悪い。俺もいつのまにか、あんな冷たい目つきをしているのではないかと怖れる。これで9匹目である。カモを見つけた不良中学生にように、ストーブを取り囲んでいる。その担任のように、見ない振りをして、俺はタバコを吹かしている。
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