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今夜はアンジェリーナ・ジョーダン

2015-03-18 21:45:00 | 音楽
ノルウェイのオーデション番組から誕生した天才少女歌手です。まずは、とっつきやすいところで、おなじみ「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」から。

Angelina Jordan - Fly Me To The Moon - The View 2014


なんと8歳にして大人顔負けと驚くのはまだ早いです。つぎを聴いて驚倒しました。ジャズ・ファンなら知らぬ者ない、ビリー・ホリディのナンバーの「I'm a Fool to Want You」をアカペラで歌っています。ビリーのラストレコーディング「レディ・イン・サテン」に入ったこの曲は数え切れないほど聴きましたが、アンジェリーナはほとんど完璧に再現しています。歌真似やコピーではありません。憑依したかのようです。

Amazing (Angelina Jordan) Eight Year Old Sings I'm a Fool to Want You - Billy Holiday Acapella


準決勝で歌ったナンシー・シナトラの「Bang Bang」です。

Angelina Jordan singer Sinatra semifinalen Norske Talenter 2014


やはり、ビリー・ホリディの「グルーミイ・サンデー」。娼婦上がりで人種差別と麻薬と酒と男にぼろぼろになって死期が迫っていた黒人女性歌手の絶唱を、ノルウェイの中流家庭の8歳の女の子が甦えらせます。

Amazing seven year old sings Gloomy Sunday/Billy Holiday (Angelina Jordan) Eng sub


もう大人の歌手と同様に、あちらこちらのイベントにゲストスターとして呼ばれています。ごぞんじ、「サマータイム」。

Angelina Jordan - New Performance! - Summertime - 23June 2014 - Norway


これはダイナ・ワシントンを聴いて覚えたのでしょう。もちろん、家のレコード棚にあったからでしょうが、古いジャズのレコードだけでなく、趣味のよいインテリアをそろえるように、ほかにもいろいろな音源があったはずで、アンジェリーナがそのなかでなぜ、ビリー・ホリディやダイナ・ワシントンを気に入ったのか、興味は尽きません。

Angelina Jordan - What A Difference A Day Makes - Full Version - 2014


おまけ。ノーベル平和賞の授賞式でしょうか。マララさんの前で歌っていますが、かなりちぐはぐな雰囲気です。アンジェリーナはすでに歌手として成功していますが、一人の女性として幸福になってほしいと願います。

Angelina Jordan sings What A Wonderful World to Nobel Peace Prize Laureates


(敬称略)
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