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どっちやねん

2020-08-12 23:01:00 | ノンジャンル
ノーベル賞受賞医学研究者の山中伸弥さんが半生を語る「人間万事塞翁が馬」です。

「平成27年度近畿大学卒業式」iPS細胞研究所 山中伸弥教授メッセージ


父親の病気を治したいと当初は臨床医を志すが、外科医の現場では「じゃまなか」と呼ばれるほど無能で指導教授から毎日のように叱られていた。自信を失って医学研究者の道に転身し、アメリカへ留学してからは研究者として自信を持つことができたが、帰国してみると日米の研究環境の違いからか、実験動物のネズミの世話をするばかりの研究生活に自信を失いはじめ、やっぱり臨床医に戻ることを考えるようになった。うまくいかなくなると、逃げ出すことの繰り返しだった。

なるほどなあ、ノーベル賞を獲るようなエライ先生でも、自信を失って何度も逃げ出したり、自分と変わらぬヘタレの人だったんだなあと安心していると、↓のような話も出てくる。



いったい、どっちが本当なのかといいたくなりますが、「留学先で出会った」がミソかもしれません。アメリカの研究環境が山中教授の肌に合った、あるいは日本よりも格段に優れていたのかもしれません。小保方さんのSTAP細胞事件でも、理研の無責任と冷たさは印象に残りました。

京都大学iPS細胞研究所所長・教授としてマスコミ露出することから、京都大の印象が強いが、神戸大学医学部卒、大学院は大阪市立大学薬理学、奈良先端科学技術大学院大学で研究職に就くなど、「傍流の人」であることは違いない。ノーベル賞をとらなければ、京大教授なんてあり得ない人である。

そして、たぶん今でも、東大をはじめとする主流からは、軽んじられているように思う。小保方晴子さんと山中伸弥さんは、どっちがどっちであってもおかしくなかった。当初、山中伸弥さんは小保方さんの研究を評価し、「後輩」としてかばっていたのも印象的だった。

中2で起業、高1で母校買収した慶応生の正体
仁禮彩香「私たちが日本の教育を変えていく」

https://toyokeizai.net/articles/-/367260?utm_campaign=MKtkol_moments&utm_source=twitter&utm_medium=social

香港の民主化弾圧でわかるように、中国には官製メディアしかないわけだが、人民網などでは日本の「教育」を見習うべき手本として称賛することが多い。つまり、中国がうらやむほど、日本の「教育」は従順な国民づくりに寄与していると言い換えることもできる。

(止め)
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