いや、これはひどいな。
朝日新聞出版が「おわび」 週刊朝日の橋下市長連載でhref="http://www.asahi.com/national/update/1018/OSK201210180160.html">http://www.asahi.com/national/update/1018/OSK201210180160.html
いまさら「おわび」するというのが、あまりにひどい。「不適切な記述が複数ありました」というコメントに空いた口がふさがらない。まるで、掲載前に当該記事を読んでいなかった、読んではいたが注意深くではなかった、橋下大阪市長の抗議を受けてあらためて読んでみたら、たしかに「不適切な記述」に見つかった。「いわれてみれもそうですね」。
こんな話は猫が新聞を読むくらいあり得ない(ただし、猫はTVは視聴する。ニールセンの視聴率調査に占める5%は猫の分だろう)。
編集長なら、当該記事については、暗記するほど読んでいるはず。当たり障りのない一般記事でも、編集長はゲラと校了時に最低2回は読む。当該記事なら、原稿が上がってきたときから、校了するまで暗記するほど読んだ上で、掲載にGOを出したはずだ。また、それ以前に、担当編集者やデスクと呼ばれる中間の編集責任者が、編集長以上に入念なチェックをしていることはいうまでもない。さらに、「差別語」はもちろん、「政治的に正しくない言葉づかい」など「不適切な記述」には、眼を光らせる校閲部門もある。見逃すことなどあり得ず、一字一句、承知の上だったに違いない。
そもそも、中内ダイエーの内実を暴露した『カリスマ-中内功とダイエーの「戦後」』 以来、『あんぽん-孫正義伝』まで、「同和」と「在日」には「強い」と定評のある佐野真一を起用したのは、橋下の「出自」を中心とする内容を何より期待したからだろう。フリーを使って「鉄砲玉」にしたわけだが、後で問題が起きれば、「あれは佐野真一が勝手にやったこと、私は知らなかった」と言い逃れするため。編集長コメントの言わんとするところだが、それはそのまま、朝日新聞の言わんとするところでもある。「あれは週刊朝日が勝手にやったこと、ウチは知らなかった」。
週刊朝日編集長の河畠大四は、臨時復刊した朝日ジャーナルの「福島原発事故特集号」のやる気のない編集長として覚えている。当ブログにそう書いた記事を掲載したはずだが、なぜか見つからない。したがって、といま時間がないので急ぐが、ファシズムをもじって「ハシズム」とまで批判される橋下を「リベラル」な朝日が撃った企画ではまったくない。「橋下を総理に!」と持ち上げた他週刊誌と同様に、ただ「売らんかな」だけに走った同工異曲の企画である。もちろん、執筆した佐野真一は別だろう。週刊朝日の思惑は百も承知二百も合点の上、あえて書いたのだろう、と推測なのは、当該記事を読んでいないからだ。
(敬称略)
朝日新聞出版が「おわび」 週刊朝日の橋下市長連載でhref="http://www.asahi.com/national/update/1018/OSK201210180160.html">http://www.asahi.com/national/update/1018/OSK201210180160.html
いまさら「おわび」するというのが、あまりにひどい。「不適切な記述が複数ありました」というコメントに空いた口がふさがらない。まるで、掲載前に当該記事を読んでいなかった、読んではいたが注意深くではなかった、橋下大阪市長の抗議を受けてあらためて読んでみたら、たしかに「不適切な記述」に見つかった。「いわれてみれもそうですね」。
こんな話は猫が新聞を読むくらいあり得ない(ただし、猫はTVは視聴する。ニールセンの視聴率調査に占める5%は猫の分だろう)。
編集長なら、当該記事については、暗記するほど読んでいるはず。当たり障りのない一般記事でも、編集長はゲラと校了時に最低2回は読む。当該記事なら、原稿が上がってきたときから、校了するまで暗記するほど読んだ上で、掲載にGOを出したはずだ。また、それ以前に、担当編集者やデスクと呼ばれる中間の編集責任者が、編集長以上に入念なチェックをしていることはいうまでもない。さらに、「差別語」はもちろん、「政治的に正しくない言葉づかい」など「不適切な記述」には、眼を光らせる校閲部門もある。見逃すことなどあり得ず、一字一句、承知の上だったに違いない。
そもそも、中内ダイエーの内実を暴露した『カリスマ-中内功とダイエーの「戦後」』 以来、『あんぽん-孫正義伝』まで、「同和」と「在日」には「強い」と定評のある佐野真一を起用したのは、橋下の「出自」を中心とする内容を何より期待したからだろう。フリーを使って「鉄砲玉」にしたわけだが、後で問題が起きれば、「あれは佐野真一が勝手にやったこと、私は知らなかった」と言い逃れするため。編集長コメントの言わんとするところだが、それはそのまま、朝日新聞の言わんとするところでもある。「あれは週刊朝日が勝手にやったこと、ウチは知らなかった」。
週刊朝日編集長の河畠大四は、臨時復刊した朝日ジャーナルの「福島原発事故特集号」のやる気のない編集長として覚えている。当ブログにそう書いた記事を掲載したはずだが、なぜか見つからない。したがって、といま時間がないので急ぐが、ファシズムをもじって「ハシズム」とまで批判される橋下を「リベラル」な朝日が撃った企画ではまったくない。「橋下を総理に!」と持ち上げた他週刊誌と同様に、ただ「売らんかな」だけに走った同工異曲の企画である。もちろん、執筆した佐野真一は別だろう。週刊朝日の思惑は百も承知二百も合点の上、あえて書いたのだろう、と推測なのは、当該記事を読んでいないからだ。
(敬称略)