ホオノキの花

　木の花で今週の谷戸を言い表すとホオノキの花の週ということになるでしょう。先週はミズキの花で雑木林が彩られていましたが、今週はミズキに代わってホオノキの白い花があちこちで見られました。そして、10メートル程離れていても風に乗ってよい香りが漂ってきます。落ちている花弁の臭いを嗅ぐと強い芳香がしますが、人によっては強すぎて苦手な人もいるかもしれません。私は持ち帰って芳香を自宅でも楽しんでいます。
　快晴の強烈な光なので、白い花を撮るには最悪ですし、木の低いところには咲いていませんでしたが一応は撮っておきました。この写真も失敗写真で、オカタツナミソウの撮影の際に色温度を変えたのですが、そのまま直さずに撮ってしまったため、全体に黄色みの強い写真になってしまいました。

オカタツナミソウ

　今日の撮影の目的は、一つはエゴノキの花、もう一つはオカタツナミソウでした。エゴノキはここ2，3年撮り損なっていたので、今年こそはと思っているのですが、まだ花がほとんど咲いておらず空振りに終わりました。自宅近くの公園ではもう散り始めているので、そろそろいいのではないかと出かけたのですが、なかなか難しいものです。自然の状態では、公園のように日当たりがよくないなど環境の違いから10日以上遅いようです。
　オカタツナミソウ（シソ科）の方は調度咲き始めたところで、よい状態の株がたくさんありましたが、強い風と光のため、撮影条件としては最悪です。それでも、待っていると風が一瞬止まることがあるので、そこでシャッターを切ります。これは日陰になっているところのものを撮りましたが、意外によい色が出ています。ただし、画面右下の方にドクダミの葉が入ってしまったのは失敗でした。

光の乱舞

　今日は町田の谷戸へ。快晴で強風の一日となり、写真には難しい気象条件でした。雑木林のなかを歩いていると枝が風で大きく揺れるたびに太陽の光が当たる場所がめまぐるしく変わり、スポットライトが明滅しているようです。そして、絶え間なくざわざわ、しゅわしゅわと葉ずれの音が聞こえ、普段は寡黙な木々たちが急に饒舌におしゃべりを始めたかのようです。