カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

冬空広がる谷戸

2009-01-21 | 町田の谷戸
 冬枯れのなかに所々緑色が混ざっているが、冬でも枯れないアズマネザサが緑色の主である。1月2日の撮影。

 今日から始まった写真展、鳥の写真が多いと昨日書いたが、一口に鳥の写真と言っても撮り方は様々。例えば珍しい鳥を狙うか、それともどこにでもいるような鳥を撮るのか、アップを狙うか、周りを広く入れて風景を活かして撮るか、などがある。他にも光を活かして印象を強めたり、ボケを利用する、鳥の動きを捉えるなど様々な表現方法がある。もし、ご覧になる際は、こうしたことを頭の片隅においておくと、少し違った見方ができると思う。


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明日から写真展

2009-01-20 | 写真
 今日は明日から開催の写真展の展示作業をしてくる。一部の方の写真を除き、展示を終えて引き上げる。自画自賛になってしまうが、なかなかの力作揃いとなったと思う。「里山写真クラブ作品展」というタイトルにしては、少し鳥の写真が多すぎるきらいはあるが、事前の調整はしない方針でやっているのでやむをえないところ。関心がありましたら、足をお運びください。

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イヌシデの冬芽

2009-01-19 | あちこち
 イヌシデは雑木林の木のなかで芽吹きが早い方だが、そのためかまだ冬のうちから冬芽が目立つようになる。写真は1月5日に生田緑地での撮影。

 今「日本の写真家101」(飯沢耕太郎編)という本を読んでいる。取り上げられている写真家のなかで一番生年が古い人は1823年、新しい人は1977年と日本の写真の歴史のごく初期から最近まで対象にしていて、19世紀に活動した人のなかには私も初めて知った名前もあった。20世紀になって活動した写真家は、木村伊兵衛を始め名前はもちろん、作品も多かれ少なかれ見ている人がほとんどである。ただ、101人という枠があるにしても、名前があって当然という人の名前がなく、何故、と思ったのも事実だ。私が撮っている自然の写真の分野で言うと、以前のこのブログでも名前を挙げたことがある水越武氏を始め、動物写真の宮崎学氏、山岳・風景写真の白川義員氏などの名が漏れている。もっとも、動物写真では岩合光昭氏が101人に入っているのだが、では、岩合氏を落として宮崎氏を入れて然るべきかと言えば判断は悩ましい。しかし、自然・風景写真の分野では私なら竹内敏信氏ではなく水越武氏を推したいと思うのだ。
 それにしてもこの本で名前が挙がった人の他にも、甲乙つけがたいほど大きな仕事を成し遂げた写真家が多くいるということを知っておくべきであると思う。

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ルリビタキとタヌキ

2009-01-17 | 町田の谷戸
 今日も明日も出勤なので、この週末は谷戸の写真の撮影はできません。従って、この写真は先週撮ったもの。西空近くにあった雲がオレンジ色に染まっています。

 今日の仕事は一日中外での仕事。と言ってもただ立っていればよいような仕事なので、所在なく冬の日差しのなか辺りを眺めていました。幸い仕事場は近くに雑木林があり、私がいる所も大きな木が何本かある他、点々と灌木もあるので、野鳥が頻繁にやってきてくれ、あまり退屈することなく過ごすことができました。しかもいつも行っている町田の谷戸では今冬一度もお目にかかっていないルリビタキのオスが現れ、あちこちに枝移りをしながら餌を捕獲し食べるところも見られましたし、エナガの群れが近くを採餌しながら通過する場面も2回あり、そのうちの1回は十数羽の大きな群れが頭上の木を渡ってゆきました。他にもヤマガラが近くでしばらく陽気に囀っていったりと、鳥たちの歓待を受けました。そして、最後にはなんと狸が目の前に現れて数秒間の逢瀬(と言ってもメスかどうかはわかりませんが)がありました。その場面を言葉にするとお互いにこんな感じです。「んん、なんでこんなところに狸(人間)がいるの?」。きょとんとした狸の目が忘れられません。その数秒の後、狸は闇のなかに消えてゆきました。もっとも勤務先で狸を見たのは初めてではなく、20年以上前に一度見ているのですが、以後ずっと見ていないので、もういないのではないかと思っていたのでした。
 そんなわけで、いつもの町田の谷戸には行けなかったものの、すっかり自然とともにあることの歓びを味わいました。


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ショパンとベートーヴェンを聞く

2009-01-16 | 音楽
 ショパンのスケルッツオ4曲と舟歌などが入ったCDとベートーヴェンのヴァルトシュタインを続けて聞いた。前者はポリーニ、後者はブレンデルの演奏でどちらも脂ののった時期の演奏なので見事なものだ。しかし、録音年代はほとんど同じなのだが、一聴してピアノの音色がずいぶん違うことに気づいた。ピアノはどちらもスタインウェイだと思うのだが、レコード・レーベルが違うので、録音技術者が違うだろうからそのためもあるのかもしれない。音色の違いで一番感じたことはブレンデルの方は、マイクをピアノから少し遠い所に置いてピアノの響きをトータルに捉えようとしているように聞こえたのに対して、ポリーニの方はマイクをピアノの近くに置き、打鍵した音を一音一音捉えようとしたように聞こえること。実際にそのようにマイクをセッティングしたかどうかはもちろんわからないが、そんな風に聞こえてくる。録音のせいで音色が違うというだけではなく、実際の音も違うのだろうが、生で聞いたことがないのでなんとも言えないところだ。音楽評論家の吉田秀和さんはよく演奏家は、生で聞かないとわからないとおっしゃっていたが、そのとおりだと思う。
 ピアノなどまったく弾いたことのない私に言えることではないのだが、この二人の指のよく動くことには唖然とするばかりだ。こうした演奏を聞くと人間というのは毎日の努力で、いかに並外れた能力を身に付けられるかということを思い知らされる。もちろん、現代のピアニストはみな指がよく動くのは当然のことで、その上にいかに音楽性を身につけるかが問われているのだが。

 写真は先日町田の谷戸で撮った氷の表情。

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暮れなずむ葦原

2009-01-16 | 町田の谷戸
 日没1時間程前の葦原は黄金色の輝き(葦原としたが、この手の種類はよくわからないので違っている可能性あり)。元は田圃だったに違いないのだが、現在ではほとんど痕跡が見つからないほど荒れ果てている。けれどアオジやホオジロにとっては格好の採餌と隠れる場所になっている。
 
 今日の鶴見川では常連のコガモ、カルガモの他にマガモのペアとイソシギ1羽が見られた。この2種は時折姿を見せてくれる鳥である。

 先日予告したグループ展についてご案内いたしますので、ご都合がよろしかったらご覧いただけるとうれしいです。会員20名による鳥、花、虫、風景等々の写真(約40点)が並びます。

里山写真クラブ 第5回写真展
開催期間: 1月21日~26日 10時~6時
場  所: かなっくホールギャラリー(「横浜市神奈川区民文化センター」内)
      JR東神奈川駅、京急仲木戸駅から1分
 私は26日に受付におります。

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空をもう1点

2009-01-15 | 町田の谷戸
 今日掲載のもう1枚の写真と同じ所で空を広く入れて撮った。この雲が西空の低い所にあったらなかなか見事な夕焼けが見られたと思うのだが・・・。

 昨日仕事の帰りに鶴見川沿いを歩きながら、鴨の様子を見るとコガモが30羽以上いて今冬で最も多くなり、留鳥として元々ここにいるカルガモよりずっと多い。

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槙の木と夕焼け空

2009-01-15 | 町田の谷戸
 12日は西の空には雲がなかったため、狙った場所での夕焼けは撮れなかったが、北から東にかけての空には雲があり、オレンジ色に染まったのでそれを撮った。写真は谷戸の入り口近くのお寺にある大きな槙の木を入れて撮ったもの。しかし、思ったほどオレンジ色に写っていないのは、記憶色としてオレンジ色が強調されて頭に残っているからかもしれない。

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昨日の夕焼け

2009-01-14 | あちこち
 昨日は素晴らしいとまでは言えないが、西の空に雲が浮かんでその雲が赤く染まった。夕焼けになると勝手に採点することがあって、この位だと5点満点の2,3点というところだろうか。まったく焼けなかった場合はもちろん0点、年に何回かしか見られないような感動的な夕焼けが見られたら5点だ。なかなか4点以上の夕焼けは見られないが、季節にもよるが2,3点の夕焼けは割合と見られる。
 
 昨日のノスリの写真は、中央やや左下にシルエットになって写っているのがノスリで、やや後ろ向きで枝に止まっています。

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輝く木

2009-01-14 | 町田の谷戸
 横からの強い陽を受けて、光が枝の細かな線を彫刻している。音楽を当てはめるとピアノの高音部のきらきらとした響きが聞こえてくるようだ。

 一昨日はモーツアルトのピアノ協奏曲17番をピレシュのピアノ、アバードの指揮で聞く。聞き始めてまもなく、半世紀前に活躍していた、やはり女流ピアニストでモーツアルト演奏に定評のあったクララ・ハスキルの演奏を想いだした。まことに典雅な演奏で磨き抜かれた音色がとても美しい。もちろん典雅なだけでなく第2楽章では濃密な表現も見せる。モーツアルトのピアノ協奏曲では、ピアノはオペラにおける歌手のように聞こえてくる。オーケストラにピアノが呼応する様が、ちょうどそんな風に聞こえるのだ。
 ピレシュのCDではデュメイのヴァイオリンと組んだモーツアルトのヴァイオリン・ソナタも持っているが、この演奏もとても好ましいものだった。


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