
谷崎潤一郎の名作を写真で表現した「陰翳礼讃」、その出版記念写真展が
銀座奥野ビルで開催されています。
その写真家大川祐弘氏が、私の高校時代の友人の協働者ということで
誘って頂きました。

奥野ビルというのは、1932年に建てられたという非常にレトロな雰囲気のビルです。
かつては旧銀座アパートメントと呼ばれ、銀座界隈でも屈指の高級アパートだったのだそうです。
民間の建物としては日本で初めてエレベーターが備え付けられたのだそうで
そのエレベーターは今もそのまま残っていますが、旧式で使いにくいこと甚だしい。
二重のドアを手動で開閉しなければならず、一つ閉め忘れると動かなくなってしまうので
今日も結局、途中まで(エレベーターが止まっている階まで)階段で上ったのでした。
amazonの説明によると
”暗がりに潜む美を写し撮ったのは「気配を撮る名匠」と評される大川裕弘。
『陰翳礼讃』の世界がより深く理解できるビジュアルブックです”
名匠と言われる写真家ってもっと気難しいのかと思っていましたが、大川氏はとても気さくな方で
スマホの中のヒマラヤンの愛猫の写真を見せて下さいました。

谷崎の「陰翳礼讃」は私などには少々敷居が高くて
気軽に手に取る気になれないのです(「細雪」は昔好きでしたが)。
でもこの美しい写真と一緒になら、読むのが楽しくなりそうです。
こんな感じです。

「陰翳礼讃」写真展 http://salondela.com/schedule/exhibition/1685
#welovegoo