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Zooey's Diary

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今からでも遅くない

2021年02月23日 | 社会

SNSの友人が、朝日新聞の「悩みのるつぼ」の記事が面白かったと紹介していました。
70代の男性からの相談。
50年来の友人とは、大学も会社も一緒で仲良くして来た。
リーダー格の友人は会社でも出世したが、自分は中間管理職どまり。
定年後も大学のOB会で彼は会長、自分は副で彼を支えて盛り上げてきたのに
役員改選時に、彼は自分ではなく他の人を指名した。
自分はショックで友情は消え失せ、OB会も退会。
彼はその後病没、自分はいまだに気持ちの整理がつかないがどうしたらいいのだろうかというもの。


朝日新聞では、上野千鶴子女史が回答。
 男はそんな風に一生マウンティングしあって、序列を確認しながら生きていくのか。序列のもとで強烈なライバル意識を持ちながら、尽くし尽くされる男同士の関係が「男の友情」であるのか。
日本の企業はその競争意識を人事に利用して上手くやってきた、その人事管理術がこの男同士の嫉妬のコントロールにあるとしたら、女がそこに入っていけないのは道理である、と。
乱暴にまとめるとそんな感じです。


そして友人は、この相談は他の新聞にも投稿されたそうだが、他の回答をご存知だったら教えてくれと。
私も2週間ほど前に、読売新聞で読んでいたのです。
”回答は、意外なものでした。
 相談者はその友人に感謝すべき、彼はあなたの資質を見抜いていたのだろうと。
 詳細は覚えてないのですが、そんなものだったと思います”
とコメントしました。


その後気になって、古新聞の中から探し出してみました。
出久根達郎氏の回答をまとめると
”友人はあなたのことをよく理解していたと思います。
 あなたの本質や力量、性格や才覚、長所短所をわきまえていたから、あえて推挙しなかったと私は取ります。あなたに恥をかかせたくなかった。これぞ友情ではありませんか。
 あなたは、友の真心に感謝しなくてはならない。あなたは良い友人を持ちながら、友人の素晴らしい所を学ばなかった。
 今からでも遅くありません。人に尊敬される方の、せめて立ち居振る舞いを見習ってみてはいかがでしょう。”


私のいい加減な記憶も、あながち間違ってはいませんでした。
男のマウンティング社会を笑い飛ばした上野氏。
70代の男性に対して、今からでも遅くない、自分の器を自覚せよと言った出久根氏。
この相談がヤラセであるかもしれないということは、もうどうでもよくなりました。
いや、面白い…
 

コメント (4)
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