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冒頭で、若い女性が華やかなサリーを着て、軽やかに楽し気に踊っています。
次の画面では、彼女はお見合いの席にいて、求められるままに結婚する。
教師である夫は南インド地方の由緒ある家柄で、伝統的な邸宅に両親と暮らしている。
中東育ちで教育もあり、モダンな生活様式を送っていた妻は、義母に導かれて家事にいそしむ。
料理の下ごしらえから片付け、洗濯、掃除と、一日中家事に明け暮れる。
しかも義父と夫はかなり高圧的で、ミキサーではなく手で挽け、炊飯器ではなく窯で炊け、衣服が傷むから洗濯機ではなく手で洗えとうるさい。
そうした毎日が、ドキュメンタリー映像のように淡々と映し出される。
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手間暇かけて作った料理も、食べるのは義父と夫が先で、女たちが同じ食卓に着くのは許されない。
夫に妻が意見を言うと、夫はたちまち機嫌を悪くする。
ダンスが趣味であった妻は、ダンス講師に応募したいと言うが、許されない。
どんなに疲れていても、夫の快楽の為だけの夫婦生活を拒むこともできない。
痛いからもう少し前戯をとおずおずと申し入れると、そんな言葉をよく知っているなと返される。
極めつけは、生理の期間中の妻は不浄のものとして、納屋のような所に押し込められる。
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インドのミソジミー(女性蔑視)については、様々な映画や本で接してきました。
例えば2018年の映画「パッドマン」は、生理ナプキンの普及率が僅か12%だったインドで安価なナプキンを作る製造機を発明し、米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた、実在の男性を描いたものでした。
インドでは生理が不浄なものとされていたので、それに関わる製品の生産も遅れていたのです。
「パッドマン」が2000年初めの話と知って驚きましたが、今回の話はまさに今のこと、妻はスマホやノートPCを日常的に使っているのです。
それなのに…
耐えに耐えていた妻が最後に選んだ道は、だから当然とも言えるでしょう。
名もない妻と夫のこの作品、インド本国でも女性観客の支持を得て、口コミで評判が広がったのだそうです。
インドに根強く残るという家父長制やミソジミーには、驚くばかりです。
公式HP
日本が男女平等ランキング116位でしたっけ、それどころではないですね。日常生活を送っている限りではそんな下位とは日本は思えないでいます。
もう書名も書いた人の名前も何も思い出せないのですが、インド人の良い階級の人と結婚した日本女性がいまして、凄く苦労されているので驚いたものです。彼女も結構日本では上流階級の人でしたが見染められちゃって。
インドは殆どの男性が女性を殴ったり、とても恐ろしい国と聞いていましたが、映画でも垣間見えますね。
こんな目に遭っているとはねえ…
驚きました。
日本の男女平等ランキングのあの順位は、不当に低いと思います。
妻が財布を握っている家庭も多いのにね?
実際、政治家や企業の重役に女性が少ないのは事実だから
仕方ないのかもしれませんが…
その本、読んでみたいですね。