(遥か先にフィンランド湾が)
エカテリーナ宮殿の後、ぺテルゴフの夏の離宮へ。
こちらはピョートル大帝が、ベルサイユ宮殿に倣って造ったもの。
ここには4つの滝と150以上もの噴水がありますが
すべて高低差を利用した水圧だけで稼働しているのだそうです。
スペイン、アルハンブラの夏の離宮の噴水もそうだと聞きましたが
こちらの方がずっと広大で豪奢です。
遥かにフィンランド湾が見渡せますが
特筆すべきはここが、冬は凍結してしまうということ。
そんな寒い国の短い夏の為に、これだけの豪壮な噴水庭園を造ってしまうとは…
午前中、エカテリーナ宮殿に行った時、
団体予約がしてあったに関わらず、1時間ほども待たされました。
色々な国の団体に交じって長い行列を作って待っていると
ロシア人の熟年男性のカルテットが「白鳥の湖」などの曲を演奏してくれる。
待ち時間の退屈を紛らわせてくれるサービスかと思ったら
何のことはない、その横に小銭箱が置かれ、CDも販売しているのでした。
そのカルテット、我々日本人グループが近づいたら
「荒城の月」などを演奏してくれました。
日本人のグループから静かな拍手が湧き、数人が小銭を箱に。
我々の次には中国人の賑やかな団体が。
今度は彼ら向けと思われる曲を演奏し、中国人は大喜び。
その中の一人の中年男性が、こんなのを演奏してくれとばかりに歌を口ずさみ、
ロシア人カルテット、暫く顔を見合わせていましたが、その曲を演奏しました。
中国人はやんやの拍手喝采で、我も我もと小銭箱に寄付を。
与えられたものに満足する日本人。
自分たちの要求を見事に通す中国人。
こんな民間レベルの小さな外交でも、日本人、負けてるじゃん…