とても素敵な書評を『演劇と教育』に載せていただきました。
金山愛子先生、ありがとうございます。
またまた、本のお知らせです。
このごろ、本を読む人が少ないのですが・・・。
形のあるものに残すことは大事なことではないかと思うのです。
この本は、「学びの体系化にむけて」という副題がついています。
獲得型教育研究会のこれまでの総集編+異文化間教育学会でのシンポジウムとプレセミナーで実施されたワークショップが記載されています。
私は吉田真理子先生と一緒に「ドラマを通して考えるハックルベリー・フィンの冒険」について書かせてもらいました。
ワークショップ計画の過程が、とても楽しいものでした。ぜひ、書いて残したいとふたりで相談していました。
論文の構成も、時間をかけて二人で話し合い、それぞれが得意な項目を分担。
ところが、初稿を獲得研の例会で検討した時、長いということもさることながら、私と吉田先生の文章の違いがクッキリハッキリしていて、「カレーとお寿司を交互に食べさせられる感じ」と手厳しくも適格な批評。私たちとしては、パイとクリームの絶妙な取り合わせのミルフィーユと思っていたのに・・・。
それからまた、書き直し。その過程でも、吉田先生とたくさん話しました。おかげで、文系の論文を書くということについてずいぶん学びました。
ワークショップにしても論文にしても、主と副でなく、対等にふたりで取り組むというのはけっこう珍しいケースではないでしょうか。
どんな論文に仕上がったのか、読んでみてください。
明石書店から。税込2700円。
この本に出てくるタローさん。
同じ大学の先生。
本を手渡しましたが、早速読んで「いいねぇ」と言ってくださいました。
「あんな本は珍しいのと違う? ワークショップが生き生きしてるよ」
「私たちはあの場にいたから、そう思うのと違う?」
「いや、あれは伝わると思うよ。ぜひ、ほかの人にも勧めるよ」
ワークショップを記述するのは難しい。
だから、こういう感想はうれしいです。
新年度の授業が始まったばかり。タローさんは1回生の授業のはじめに、二人一組のワークをしたそうな。
「片方は、言葉を使わないで相手に語りかけて。もう片方は、それをしっかり受け止めて」(30秒間)
「じゃあ、交代して」(30秒間)
「どうだった? 何だか話したくなったんじゃない? では3分間、お互いに自己紹介」
1回生の初対面の遠慮を吹き飛ばす、活気のある自己紹介の様子だったそうです。
その日の授業の感想もたっぷり書いてありました。しっかり向き合ってみて、何か心が動いたのでしょうね。
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