ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

ドラマ教育ワークショップ イン キジムナー・フェスタ

2010-07-26 23:18:30 | ワークショップの報告

7月22日に沖縄入り。

その日は、ももちゃんこと岩木桃子さんと私たちが担当するセミナーの打ち合わせ。そのあとは金城幸次先生、浅野恵美子先生と4人で打ち合わせ。

23日。金城先生のセミナーは、たっぷりのウォームアップの後、簡単な台本を使ってグループに分かれて劇づくり。久しぶりに演じることをたっぷり楽しみ、大満足。午後はプレイバック・シアターのワークショップ&パフォーマンス。プレイバック・シアター沖縄の懐かしい面々と再会。少々疲れて、ボーッと参加していました。中・高校生が楽しんで演じているのが良かったです。

24日。セミナーはパワーポイントを使っての私の話でスタート。ドラマ教育というものを簡単に説明しながら、「新米先生への母親の苦情」をテーマにいくつかのスキルを紹介。ももちゃんは、小学校2年生の国語教材「わにのおじいさんのたからもの」をドラマの授業に。1時間目として、自分の宝を書いて箱に入れるところから始まり、オニごっこ、そこにあるものを使ってゲームを考える、子鬼になってゲームをしながらゴールへたどり着くというところまで、やりました。2時間目は、時間の関係でできませんでした。そのあと、ワークと「わにのおじいさんのたからもの」との関係や展開の仕方について、話し合いました。

「赤い靴」と「ガーマルチョバ」を観ました。「赤い靴」はあらすじを配るか、もう少し日本語のナレーションを増やした方がいいと思いました。「ガーマルチョバ」は、素晴らしかった!訓練された肉体、二人の絶妙なコンビネーション、間、構成のうまさ。

25日。浅野先生のセミナーは、前半は夫婦と胎児。胎児が理由をつけて生まれたくないと言うのに対して、両親が「出ておいで」と説得する。後半は、悪口を鎮めるユタの儀式にならって、子どもが苦境に陥るときの儀式を考えるというもの。「痛いの痛いの飛んでゆけ!」じゃないけれど、時には理屈で解決するより、儀式が有効なときもあるでしょう。

「セロ弾きのゴーシュ」こんにゃく座。キジムナーのプロデューサーの下山さんに、「できればこんにゃく座を」とリクエストしたことがあるのですが、こんなに早く実現するとは。「記憶の彼方へ」8ヶ国共同制作ということで、ほとんど日本語はないのですが、あらすじが配られていたこともあり、とても感動的でした。「ドゥコット魔王の物語」は面白いけど、迫力の音楽に比べ、演技と踊りはもう少し洗練されてもいいのでは、と思いました。一昨年のバリの踊りの方が良かったです。

閉会式。トリはガーマルチョバのパフォーマンス。舞台に上がって協力してくれた少女(どこの国の人でしょう。ロシアかな?)にガーマルチョバのふたりが握手を求めるフリをして、少女が握手をしようとすると二人で握手をして。これは彼らがよくやるのですが、そして日本の子どもは、もう一度握手を求められたらそれに応じるのですが、その少女は「ノー」でした。私はその少女にとても好感を持ちました。ガーマルチョバは彼女に謝ったでしょうか。舞台の上からでも「ゴメンナサイ」をして欲しかったな。

最後に挨拶に立った東門沖縄市長が「来年、また会いましょう」と言ってくださったので、きっと来年も継続できるでしょう。続けることは大変なことですが、これは続ける必要があると思いました。

実は、閉会式に出たのは初めて。地元で参加していた時は、つい他の用事が入ってきて。今回は、お祭り気分を満喫できました。

小心者の私は、それでも仕事が気になって、「採点しなきゃ!」と答案用紙持参。帰りの飛行機の出発が遅れたこともあって、それなりに捗りました。

友人、知人ともたくさん出会って、実りの多い沖縄4泊5日でした。

コメント
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