教育方法学会で、報告をさせていただきました。
私は、ドラマという手法がコミュニケーションにとても優れた方法で教育に有効にもかかわらず、現場の教員がそれを導入するにあたって、何が抵抗になっているかということをディスカッションしてみたかったのですが、
ラウンドテーブルでの参加者の発言が、その意味でとても面白かったのです。様々な感想が出されたけれど、それ以上に突っ込んで話ができなかったのは残念!
要は、教師がやってみようと思えばできるけど、やってみようと思えなくしている原因は何? 外的要因として人数、場所、時間などの問題。内的要因としては、演劇になじみがないということもあるけれど、もっとも大きいのは教師の想定の枠から子どもたちがはみ出るというこではないだろうか、と思いました。何が起こるわかないからこそ、ドラマは面白いのだけれど。
あるいは、逆にドラマのもつある種の威力をよく知らないで素人が用いることへの反発もあります(今回はでなかったけれど)。踏み込んではいけないところを、踏まえておくべきということには、私も賛成。
ところで、難しいのはすばらしい実践をみると「これは特殊なケース」となりがちだということ。逆にうまくいかないと「やはりドラマの手法ではダメでしょう」ということになる。そういう意味では、8月の大阪演博での「ドラマによる授業を体験しよう」ワークショップは、とてもよい取り組みだったと思います。それぞれが、「私だったらどうするか」と考えたのでした。
思ったのですが、教育方法学会で「教育方法は教育を変えられるか」をテーマにシンポジウムをすると良いのでは。いろいろな方法を提唱している人たちが、自分たちの方法の自慢大会をして、それが教育を変えることとどう繫がるかディスカッションするのです。盛り上がると思うのですが。
今回の学会で、一番盛り上がったのは(私としては)、飲み会でした。藤井さん、最後までお世話くださってありがとう!
ところで、発表の日、パワーポイントを使う人は八時半に会場へということだったのですが、携帯のアラームがサイレントになっていて不覚にも寝坊。大変ご迷惑とご心配をかけてしまいました。
充電不足でしばらく携帯が不通になっていた事もあって、息子に連絡しないまま出かけてしまい、行方不明の母親を心配してくれたようです。息子とは生活時間が違うのですれ違いが多いのです。「こちらから電話が入っているのに気づいたら、せめてメールでどこにいるかぐらい連絡してな」と言われてしまいました。
各所にご心配おかけして、すみません。オーバーワークぎみで脳がついていってないようで、何かがいつも抜けています。