ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

アサーション・トレーニング

2010-11-23 09:55:11 | 日記・エッセイ・コラム

先日、大学のFDでアサーション・トレーニングがありました。

私たちは5人グループ。夜中に上司から「居酒屋へすぐ来るように」という無理難題をいかに断わるか。私が上司の役となり、三人の先生がアグレッシブタイプ、忍従タイプ、アサーションタイプで断わることに。

アサーションタイプを担当したT先生。「残念です。行きたいのですが、体調が悪く、風邪薬を飲んだばかりで」と。それでも呼び出したい私は「お得意先のAさんが来ているからぜひ来てもらわないと。Aさんに替わるよ」と。

T先生はAさんに「上司に困ってるんですよ」。ぐっと懐に入ってこられた感じで、これは守ってやらなければ・・・という気持ちになり、AさんはT先生を擁護する気持ちに。呼び出す気持ちがなくなりました。

最後に、「デートのお金が足りないという友だちの要望を断わる」のをグループ毎に披露することに。演技力が買われて(?)私とT先生がやることに。

今日こそ彼女を口説こうと、高級ホテルを予約した私。いつもと違うスーツを着てきたため、カードがない。お金は持っているものの足りないかもと不安。

T先生から、「無理をしないで等身大で」と言われるものの「5000円だけでも」と粘る。するとT先生「山田先生がさっきお金をおろしていたから、借りたら?」と。

「自分は絶対貸さない」という気持ちが明確に伝わってきました。そして、「山田先生」と聞いたとたん、(何も打ち合わせはしていないのですが)清廉潔白・質実剛健な山田先生が脳裏に浮かび「あの先生に話したら、背伸びしすぎと言われるだろうな」と。

自分が間違っているかも、と思えたのでした。

T先生、おみごと!

ロールプレイは、真剣にやると本当にいろいろ気持ちが動きます。ドラマ手法の良さです。

コメント
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