ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

月に叢雲、花に風

2012-08-18 21:13:08 | 日記・エッセイ・コラム

高校時代の同級生と、劇団ZTONのお芝居を観に行きました。http://office-zton.com/new/new.html

若き日の平清盛と源義朝の因縁が物語の中心。物語は、未来を予言する絶望という名の箱をめぐって進む。この箱の使い方が面白い。未来を予言するのは、その箱の持ち主の子孫。しかし、予言には禁忌がある。物語が進むにつれて、その禁忌が明らかになり、それが物語の展開に大きく影響していく。

勢いのある立ち回りの間に話が進むという感じで、飽きない。

もうひとつ感心したのが、舞台装置。装置を動かすことなく、装置によって空間を上手く利用することで、場面転換の多い物語を無理なく展開していた。

セリフが分からないところがあり、残念だった。早口過ぎるとき、音楽と被ると時、何を言っているのか分からない。(そういえば、最近、個人マイクをつけているにもかかわらず、絶叫するばかりの芝居を観たことがあります。あれは最低だった)

客演も得て、登場人物が多いにもかかわらず、チームワークの良さが感じられ、はじける若さが伝わってきて、さわやか。

未来を知っても、過去がどうあっても、人間は今を誠実に生きるしかないのだ・・・なんてことを考えさせられました。

明日も、京都府立文化芸術会館で14:00から。リアリズムの芝居ではありません。好き嫌いがあるかもしれませんが、私は楽しめました。一緒に観たFさんも面白いと言っていました。興味のある方は、ぜひ。

コメント
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