2013年11月9日19時から。上記の芝居を観た。
「地中」に眠っているできごとを掘り起こす。
古代を思わせる黒の部族と白の部族の兵士の話。(プログラムによると蟻だったようだ)
一昔前なのか、夫婦と祖父母と犬が帰ってくる子どもを待っている話。
現代を想像させる子どものいない夫婦の話。
未来であろう、古代日本について調べに図書館に来て突然本に埋もれてしまった中学生の少年少女の話。(私は震災を想像してしまった)
この4つの話が6人の役者によって入れ子になって進む。
ありそうにないような話でありながら、セリフのあちこちに私たちの日常に埋め込まれたリアルがある。
役者たちの動きは、時には能のようであり、時にはダンスのようであり、「リアルで自然」ではない。その表情は、時には全く不自然につくられている。
そう!まったく不自然につくられている。役者の台詞の言い回しも。
その中から立ち上ってくるリアル。
めちゃくちゃ面白い!
たぶん、台本が良いからだろう。
そして、何の小道具もない小さな空間も含めて、この演出。私は好き。