ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

元気をもらうとき

2017-02-22 10:50:46 | 日記・エッセイ・コラム
この時期は、今年度の仕事や授業を反省し、次年度への準備をする時期。
でも、毎年まとまってゆっくり考える暇なくバタバタと終わってしまう感じです。
おまけにずっと頭痛が続くのはどういうわけか。
そういえば、昨年も「花粉症になったのかも」と思ったっけ。

安保法制が可決されて自衛隊が海外で軍事行動をするようになるかと思えば、
今度は共謀罪。
不気味。どんどん「戦前の日本」になってきている。
21世紀こそは平和の世紀と思っていたのに、子や孫の行く末が案じられます。

そんな中、最近読んだ本では『アメリカの教室に入ってみた』
http://www.honyaclub.com/shop/g/g18438514/
に元気をもらいました。

これに元気をもらったというのはおかしいかもしれません。
神戸大学大学院准教授の赤木和重さんがアメリカの学校に入ってみて思ったことや感じたことを書いています。
決して明るいことを書いているわけはない。

アメリカの「教育改革」がもたらした貧困地区の公立学校の現実。
格差が格差を生む状況。
日本にとってもよそ事ではない。

その中でも、新しい教育の形を追求する学校の存在。
教育とは何か。
本来どうあるべきなのか。

静かな問いかけがありました。
学問書という堅苦しさもなく、自分の感性を大切に書いていながら、
単なる私的見解を越えた研究者としての説得力もある。

こういう若い人の柔軟さ、聡明さに希望を感じるのです。
元気をもらいました。
教育に関係する多く方に読んでほしいと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする