ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

能「鷹姫」

2019-02-04 18:07:46 | 日記・エッセイ・コラム
今度は、友人に誘っていただいて、能を見に行きました。
ロームシアターの劇場での上演。

イェーツの原作の新作能。
50年ぐらいの歴史があるそうです。

舞台には、岩や坂などのセットがありました。
私たちは2階席。

キャストは、鷹姫、老人、そして空賦麟という若者。
そして岩たち。

くうふりんなんて、変な名前と思っていたら
ケルト神話に登場する半神半人の英雄がクー・フリン

鷹姫を演じたのは片山九郎右衛門。
上演の後、研究者と演者のディスカッションで、「演じ過ぎたかも」と言っていましたが
能楽堂とは違い、こういう空間では誇張がなければ届かないという面もあるでしょう。

セットも削って削って、こうなったということのようでしたが、
照明で表現できることもあるので、私はもっと少なくても良かったかもと思いました。
能という表現からすると、照明で表現というのも控えたいところかもしれませんが。

むしろ岩たちの衣装をもっと岩らしくしておくと、それだけでセットはいらなかったかもしれません。

鷹姫の舞は、とてもすてきでした。
鷹姫が天に羽ばたいていく斜面は、効果的だと思いました。

実は、てっきりケルティック・コーラスも聞けると思っていたのです。
けれど、ケルティック・コーラスは無いバージョンでした。

この距離と角度では面の表情は分からないし
やはり能は、能楽堂のような空間が合うのだと思いました。

能楽堂で能が見たくなりました。
これからは、その気があれば能を鑑賞する時間はたっぷりあります。


コメント
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