ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

記憶に残るお芝居、最近注目の俳優

2022-10-16 10:33:21 | 芸術およびコミュニケーション
昔に観て未だに忘れられない。

1.劇団民芸「ベニスの商人」
おなじみシェークスピアの。
シャイロック:滝沢修 アントーニオ:芦田伸介 バッサーニオ:米倉斉加年 ポーシャ:樫山文枝
このキャストでの第一回公演は1968年とある。
私は高校生の時にこのお芝居を観たように思うのだが。
滝沢修のシャイロックが圧巻で、『ベニスの商人』ってこんな話だったのか!と感動すると同時に、自分の解釈の浅さを思い知った。お芝居を観る面白さに目覚めるきっかけだった。
この話を40代の演劇人にしたら、「滝沢修?知らない」と言われびっくりしたけれど、考えてみたらそうかも。

2.劇団青年座「ミュージカル 三文オペラ」
ブレヒト
ストリーも楽しいが、曲がすぐに口ずさめそうで楽しくて、LPレコードを買った。
ブレヒトが好きになったきっかけ。
マックは大塚國夫さん、高畑淳子さんがポリーだった。
1981年公演? もう仕事についていた。長男が生まれる前年。
あるいは1973年に第28回芸術祭優秀賞を『三文オペラ』で受賞しているので、このころだろうか。
最近、夫が「いわし雲」という映画を借りてきて、そこに若き日の大塚國夫がいた。
マックの大塚さんは、ええおっさんになっていて、「ひとたらし」の役がめちゃはまっていた。

3.「父と暮らせば」
沖縄県浦添市のてだこホールで観た。おそらく2001年ぐらい。
映画よりは何年か前だった。劇団も配役も覚えていない。
沖縄の劇団ではなかったし、こまつ座でもなかった気がする。
幕が下りたとき、衝撃で立てなかった。
「これが戦争だ!これが原爆だ!」
その悲惨さや理不尽さは、破壊や死だけでは語れないことを知った。
それまでも「知って」いたはずなのに。
井上ひさしは偉大な劇作家だ。

最近観たお芝居では
「hanaー1970 コザが燃えた日」について2月6日に書いた。
7月31日にふれた「セールスマンの死」も良かった。林遣都が次男のハッピー役で出ていた。
これらは10年後(生きていたら)、どう響いているだろうか。

私が最近注目の役者は、榎本佑、生田斗真、林遣都、
そして何と言っても仲野太賀。
「コントが始まる」。これで出会ってしまった。
はじめは有村架純が見たくて見たのだが。
「拾われた男」「初恋の悪魔」と追っかけ。
「初恋の悪魔」は榎本佑、林遣都、仲野太賀、だもんね。
たまたま観た「オリバーな犬」にも出ていて、
さらに今日から「ジャパニーズスタイル」。
おいおい、大丈夫かい!働きすぎだろ!

私の好みは、竹野内豊や阿部寛だったはずだけれど。
仲野太賀はどこにでも居そうで、人が良さそうで、親近感が湧く。
上手い役者だと思う。
舞台も見てみたい。
コメント
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