「演じる」を語る研究会
アラフォー?の女性4人に加えてもらっている
先日、「なる」と「擬人化」が話題になった。
Gさんはあるゲームの中で子どもが「石になった」ことを例に「演じる」ということと「なる」ということを言語化しようとしている
Kさんが自分の主宰しているワークショップで
参加者が絵を描いてその一枚をみんなで演じた例を報告した
想像上の花と、そのまわりの動物たち
食虫植物のその花は昆虫を食べたりするのだが
どの動物も最後は花と友だちになった
その話の時
「なる」と「擬人化」は違うよね
ということをSさんが言い出した
そこで思い出したのが以前に参加したワークショップだった
雄と雌の鹿が鳴きかわすという琴の曲を鑑賞するために
鹿になってみる身体活動があった
それは本当に鹿の動きを再現するために
徹底的に体を動かす活動だった
日頃やったこともない、柔軟性がなければとてもできない動きを求められた
講師は「体の硬い人は頭も硬い」と言った
私はそのワークに反発心しかなく
何かを学んだ気もしなかった
しばらくの休憩の後、琴の曲を聴く
鹿の体になってみたのだから、鹿の気持ちになって聴いてみよう
という
私は言った
実際の鹿の雌雄はこんな風に鳴きかわさない
この曲は鹿に人の気持ちを託しているのであって
鹿そのものではない
と
そのあと、議論がどのように展開したかはあまりよく覚えていない
けれどワークショップを担当した人からは
嫌われたように思う
今から思えば言葉足らずだった
私は「なる」ことと「擬人化」は違うと言いたかったのだ
今なら言語化できる
それを混同してしまっては、作品理解に繋がらない
Kさんは言う
「擬人化して演じるのは楽しい
でも『なる』って楽しいのかな」
これまた面白い問いだ
また話題になることがあるだろう
役者の演技も「なる」と「擬人化」があるように思う
「なる」ときはそのものになろうとするため
そのものについて情報やそれをめぐる状況・環境について知っていることが必要
「擬人化」は他者の姿を借りた自分
そのものについての情報はあまり必要ない
他者の姿を借りているために、思いがけない自分が出てきたりする
とまあ書いては見たが、あちらかこちらかそんなに簡単に分けられないのが人間
けれど私たちが演技にリアリティを感じるときはおそらく「なっている」時なのだろう
「なる」上にさらにプロのテクニックが乗っているのだろうと思う
研究会は発足から1年以上が過ぎ
一度この研究会を公開してみようということになった
3月23日ズームにて
アラフォー?の女性4人に加えてもらっている
先日、「なる」と「擬人化」が話題になった。
Gさんはあるゲームの中で子どもが「石になった」ことを例に「演じる」ということと「なる」ということを言語化しようとしている
Kさんが自分の主宰しているワークショップで
参加者が絵を描いてその一枚をみんなで演じた例を報告した
想像上の花と、そのまわりの動物たち
食虫植物のその花は昆虫を食べたりするのだが
どの動物も最後は花と友だちになった
その話の時
「なる」と「擬人化」は違うよね
ということをSさんが言い出した
そこで思い出したのが以前に参加したワークショップだった
雄と雌の鹿が鳴きかわすという琴の曲を鑑賞するために
鹿になってみる身体活動があった
それは本当に鹿の動きを再現するために
徹底的に体を動かす活動だった
日頃やったこともない、柔軟性がなければとてもできない動きを求められた
講師は「体の硬い人は頭も硬い」と言った
私はそのワークに反発心しかなく
何かを学んだ気もしなかった
しばらくの休憩の後、琴の曲を聴く
鹿の体になってみたのだから、鹿の気持ちになって聴いてみよう
という
私は言った
実際の鹿の雌雄はこんな風に鳴きかわさない
この曲は鹿に人の気持ちを託しているのであって
鹿そのものではない
と
そのあと、議論がどのように展開したかはあまりよく覚えていない
けれどワークショップを担当した人からは
嫌われたように思う
今から思えば言葉足らずだった
私は「なる」ことと「擬人化」は違うと言いたかったのだ
今なら言語化できる
それを混同してしまっては、作品理解に繋がらない
Kさんは言う
「擬人化して演じるのは楽しい
でも『なる』って楽しいのかな」
これまた面白い問いだ
また話題になることがあるだろう
役者の演技も「なる」と「擬人化」があるように思う
「なる」ときはそのものになろうとするため
そのものについて情報やそれをめぐる状況・環境について知っていることが必要
「擬人化」は他者の姿を借りた自分
そのものについての情報はあまり必要ない
他者の姿を借りているために、思いがけない自分が出てきたりする
とまあ書いては見たが、あちらかこちらかそんなに簡単に分けられないのが人間
けれど私たちが演技にリアリティを感じるときはおそらく「なっている」時なのだろう
「なる」上にさらにプロのテクニックが乗っているのだろうと思う
研究会は発足から1年以上が過ぎ
一度この研究会を公開してみようということになった
3月23日ズームにて