ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

清水寺平成縁起絵巻

2015-04-08 08:42:48 | 日記・エッセイ・コラム
父の残した原稿が嵯峨芸術大学箱崎先生の手で9巻65メートルの絵巻となりました。
その奉納の儀式に呼んでいただき、絵巻をみせていただくことができました。
http://digital.asahi.com/articles/ASH464H1VH46PLZB00M.html

父の名は残らないと思います。
「私は忍者だから」
伊賀出身の父は、表に出ない自分の仕事について、そう言っていました。

実は、NHKの方が取材に来られるまで、父がそういう仕事をしていたことを知りませんでした。

父の最期に近いある日、「何か思い残すことがないの?」と聞いたことがあります。
父はきっぱりと「何もない」と言いました。
「ちょっとは母のことを心配してよ」と内心思いながら、そばに娘が居るので安心しているのだとも思いました。

仕事のことも口にしなかったのは、自分はやるだけのことをやったという思いがあったからでしょう。
そういう父の生き方を尊敬しています。

清水寺成就院での絵巻展は、4月25日から5月13日まで。拝観料一般800円、小中学生400円。問い合わせは寺(075-551-1234)へ。
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獲得研春のセミナー・・・リフレクションについて

2015-04-04 20:48:15 | 研究会報告
HP「学びの即興劇」の更新をすっかり怠っていました。
反省。

今回のセミナーは、獲得研とドラマケーションのコラボでした。

まず、渡部淳先生の獲得研および獲得型教育についてのお話。
何度も同じような話をお聞きしているはずですが、だんだん言われていることの深さを理解できるようになって来ました。

次に、獲得研とドラマケーション普及センターのメンバーのミニシンポジウム。
司会者をさせていただきました。
「学びの土台となる畑を耕すために、お互いを感じるアクティビティが必要だ」という共通の土台を確認できたと思いました。
ミニシンポジウムでの宮崎さんのお話は、教師教育の話で、特にリフレクションについて話され、最近の私の関心事ととても重なるので、興味深かったです。

次にA、B、C、3つの会場に分かれてワークショップ。私はC会場の記録係。進行役の松元どかんさんのドラマケーション・ワークショップの後半は、それぞれが持っている問題を出したのですが、どかんさんが応えず、みんなが自分の経験から話すというスタイルだったのがとても良かったです。

これが、午後のグループでの話し合いにも生きていました。

午後からは獲得研のワークショップ。
「世の中、何が問題?その傾向と対策」というもの。「これが問題」ということをニュースショウーの形でプレゼンするというものでした。

そして全体でのふりかえり。

時間がたっぷり設定されていたはずなのですが、ふりかえりの時間が足りませんでした。
C会場の報告が長すぎた? すみません。

宮崎先生が、コルトハーヘンのことばを引いて、リフレクションについ自分と相手と「何を考えていたか」「どう感じていたか」「何をしたかったのか」「何をしたか」の8つの問いについて述べておられました。
この点でいうと、「どう感じていたか」「何をしたかったのか」を、もっと深めたかったと感じました。

リフレクションの内容と重要性について教えてくれたのは、教職沖縄研修に参加してきた学生たちです。
私自身にとっても、自分や学生のリフレクションをどうするかが課題なのです。

今回はまた、演劇をつくる側からの見方を合間に聞くことができ、おもしろく感じました。
いつもより、演劇界の人との隔たりを感じなかったのは、自分の理解が深まったからなのか、演劇側の方々が教育について理解を深めてこられたからなのか。

いつものことながら、刺激の多いセミナーでした。
2015年度の授業や沖縄研修にこの学びを生かせればと思っています。
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