ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

清水寺平成縁起絵巻

2015-04-08 08:42:48 | 日記・エッセイ・コラム
父の残した原稿が嵯峨芸術大学箱崎先生の手で9巻65メートルの絵巻となりました。
その奉納の儀式に呼んでいただき、絵巻をみせていただくことができました。
http://digital.asahi.com/articles/ASH464H1VH46PLZB00M.html

父の名は残らないと思います。
「私は忍者だから」
伊賀出身の父は、表に出ない自分の仕事について、そう言っていました。

実は、NHKの方が取材に来られるまで、父がそういう仕事をしていたことを知りませんでした。

父の最期に近いある日、「何か思い残すことがないの?」と聞いたことがあります。
父はきっぱりと「何もない」と言いました。
「ちょっとは母のことを心配してよ」と内心思いながら、そばに娘が居るので安心しているのだとも思いました。

仕事のことも口にしなかったのは、自分はやるだけのことをやったという思いがあったからでしょう。
そういう父の生き方を尊敬しています。

清水寺成就院での絵巻展は、4月25日から5月13日まで。拝観料一般800円、小中学生400円。問い合わせは寺(075-551-1234)へ。
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