長いことやってきたのよこのわたし 白き小手毬吾みて笑う
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植物工場の定義とは、閉鎖的または半閉鎖的な空間内におい
て、主として植物を計画的に生産するシステムである。完全
制御型の植物工場とは、外部と切り離された閉鎖的空間にお
いて、完全に制御された環境、すなわち人工的光源、各種空
調設備、養液培養による生産を行う植物工場のことを言う。
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その意義の本音をいえば、全く競争力のない日本の農業を180
度転回したい。そういう意味では「革命」だが、21世紀は
それを可能にするという感覚としてあるというのが自分なり
の「意義」といえる。勿論、労働集約、3K、少子高齢社会、
過疎、安全、安心とポジティブリスト制(残留農薬等に関す
るポジティブリスト制度施行)、トレーサービリティ、残留
硝酸態窒素問題の克服という意義もあるのだが。
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先ずは事業の収益性だ。それにはブラックマンの法則が重要
。つまり、光合成の速度は光合成に必要な諸条件のうち最も
不足している条件(限定要因)に支配下の指数関数的成長曲線。
成長率rは、r=In(M/Mo)/t として求められる。但し、In
:指数関数、M:総生重量、Mo:定植重要、t:栽培期間。従って
総植付株数m、1日の収穫株数nとすれば、n=mr/In(M/
Mo) そこで、1日の生産費cとすれば、1株当たりの生産
費k=cIn(M/Mo)/mrとして計算される。コスト計算は経
営クールな分析には欠かせないという訳だ。
じゃあ、そのマーケティングというのどうかということにな
る。完全制御システムをクローズド・システムとして、セミ
クローズド・システムを含め、FAOなどのデータから従来
型+新農法型加えた農産物を世界で、50億㌧、734兆円規模
(正直、この数字をはじき出すだけで1日かかったが ^^;)、
「革命的農工融合生産システム」(APSCR)の初期ターゲッ
トを10分の1とすれば73兆円の市場となる。
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ところで、これを実現する技術は、植物工場工学=植物生理
学×環境調整工学というが、その構成は施設、水耕栽培、密
根移動栽培、光源・照明・空調設計、断熱・反射・熱線吸収
被服材設計とうに集中するが、(1)光による成長促進(2)
人工栽培品種の開発(3)制御条件の最適化の3つに課題が
要約される。ただ、この‘APSCR’はこれから検証構想される
ため技術構成や具体的な課題が変わりうる。
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その前に、完全制御型システムの経済概要は、野菜(レタス、
ホウレン草、シュンギク、コマツ菜)の4種の生産量の1%
を工場生産すると100kg/万株として、7千トン/年、日産千株で
36 トン/年で約200棟が必要で、1億円/棟(現在は10億円/棟)
の設備コストとして200億円で2010年代には百億円規模と計算
されている。そして、有機農産物や園芸商品市場や植物以外
の養殖漁業への融合事業にも発展していく。
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完全制御型の設備コストは想像通り照明設備にありLEDやLD
の次世代照明では凡そ1/2と試算され、蛍光灯照明より2.5倍
と割高になる。次にスケールメリットを考える。スケールメ
リット分をΔj、各コスト因子の合成因子をs、生産量をm
とすると、Δj/Δm=-s/m、生産費 k=cIn(M/Mo)/mr
から、Δk=(s/r)In(M/Mo)In(m/mo)と1株当たりの生
産コストの減少分Δkが求められる。
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そうすると、光の制御の最適化がコストの要であることがわ
かり、日長L、光強度Iからδk/δI=0とr=bIL(1
+cI)から最少条件を求めると、c=0.0052 と仮定し、
I^2L=963,000が得られ、I=244と仮定するなら、日長Lは
約16時間となる。
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ここにきて、これからの課題が見えてきた。そう、生物生理
学いや植物生理学とその根っこの『進化』『感受性』ともう
少し掘り下げた『光合成』の科学ということになる。これは
いますすめている試験菜園の実践と密接に関係する ^^;。
【参考文献】
・『21世紀の食糧・農業』東京大学出版会
・『植物工場のコストの実態』
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試験菜園も失敗続きで、彼女はそのフォロー作業で決まって
口をつくようになった台詞。当事者は「それも織り込みの上
」と反論するも説得に力なし。それと‘わたし’の掛詞とし
て‘植物’を暗喩するそんな歌を書く。コデマリ(小手毬、
学名:Spiraea cantoniensis)とは、バラ科の落葉低木。別
名スズカケ。落葉低木。よく庭木として植えられている。葉
は互生し、春に白の小花を集団で咲かせる。これが名前の由
来となっている。中国原産の「コデマリ」。花言葉は「努力
する」「無駄」。
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このままでは、松井秀喜が首になるとの思いは誰しも持ち合
わせていた。チャンスに打てない、チャンスを作れない。や
はり地元紙が不要論を新聞した。DHから野手に転向しない
とやばいよ「ゴジラくん」。
■ Anglo-Saxons
そう、トップランナーは時代とともにかわる。1980年代
の金融自由化以来、米国・英国・カナダなどのアングロサク
ソン諸国は、政治的に、すべて国債格付けがトリプルAと決
まっていた。金融強国、アングロサクソン諸国が、製造業立
国(日中独)などやエネルギー産出国(アラブ、ロシア)など
他の主要国を牽引して世界を支配したこの30年。英国が最
優良格付けを失うことで矛盾と混乱が顕わになる。