ヒム溢れ暗き静寂満々と チャペルに響き華鬘草咲く
■ 治部煮
帰らじと思へばかねて梓弓なき数に入る名こそ留むる 楠木正行
羅馬国もかくのごときや聖堂に ヒム満ち栄えにつつまるる身は
関根和美
■ 『百年小説』@天晨堂
村上春樹の小説『1Q84』が売れているということで、彼
女が近くのビバ・シティの天晨堂で堆く積まれた本を立ち読
みし「なんだ、ちっとも面白くなかった」といって帰ってき
て1週間も立たぬうちに売り切れ状態となり、買いに出かけ
た時には事既に遅し。 Norwegian Wood (This Bird has Flown)
彼の作品への関心には波があり『ノールウェーの森』でかっ
たるくそれまでの熱心な読者は一変し無関心へと。そして、
『海辺のカフカ』で再び読者(最初の頃の熱中ぶりより遙か
にダウン)となり今日までつかず離れずの軌跡というのが正
直なところ。 1984 Apple's Macintosh Commercial
『1Q84』と聞き、『デジタル革命』のビック・バーンの
引き金となったアップル社のマッキントッシュがテーマなの
かなと思った程のズレぶりだが、兎も角も入荷次第、読んで
みることに。
■ 超臨界クリーニング
【エコツールⅠ:超臨界流体】
在職中、超臨界炭酸ガス洗浄装置開発プロジェクトに関わっ
たことで、ダイダン株式会社の製品紹介を新聞で見たときは
目を凝らしたほど(朝日新聞 090609/F9)。
その概要は、空調設備などを手がけるダイダン(大阪市)は、
炭酸ガスで工場の排気フィルターなどを洗浄する「超臨界炭
酸ガス」装置を開発した。炭酸ガスはほぼ全量繰り返し利用
でき環境への影響を抑えたという。実証試験を経て、10年度
の事業化を目指す。装置は高さ約6m、横幅と奥きが約4m。
この程埼玉県の同社技術研究所に設置し実証試験に入った。
主に半導体や液晶工場の排気処理設備で、大気汚染防止のた
めに使われる揮発性有機化合物(VOC)除去用フィルターや、
吸着剤の洗浄に使える。汚れた炭酸ガスをきれいにする新技
術を導入し、炭酸ガスを再利用できるようにした。同じフィ
ルターを長く使えるので、この点でも炭酸ガス排出の削減に
つながるという。 Electroless plating as supercritical fluid
超臨界炭酸ガスは、温度31度以上、圧力73気圧以上の状態に
おいた炭酸ガスで、気体と液体の両方の特徴を備える。フィ
ルターからトルエンなどを取り除くほか、物質を「溶かし出
す」技術を応用し、コーヒ豆からカフェインを抽出したり、
植物から香水の成分を取り出したりできる。しかし、最大の
技術課題は高価な初期投資を軽減するシステムづくりやその
工学的手法の開発に移っている。 株式会社 超臨界技術研究所
最後に、ここで、『明日のエコでは間に合わない』というキ
ャッチ・コピーを言葉でなく、工学技法で語るとすれば「超
流体適応技術」は様々なスケール・サイズで、洗浄(=エッ
チング)やめっき、抽出、分解などの職域工程で使用される
可能性を秘めている。もしかして、家庭電化の一部として応
用展開する可能性を持つものと確信する。もうけの花道
■
【第二の緑革命は新弥生時代?】
『明日のエコでは間に合わない』とは、「生産・消費両過程
でのエコ技術への転換と無駄撲滅」に尽きる。そんなことで、
『食糧ビジネスのしくみ』『現代の食料・農業問題』を読み
飛ばしたものの、『光合成の科学』『植物生理学入門』『図
解 植物分子細胞生物学』『<1分子>生物学』の4冊残って
しまい気の重い話となった ^^;。
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ところが、傲慢なことに「白姫はつか大根」「赤丸はつか大
根」「ミント」の種蒔きをやり、イタリアンタンポポ(レッ
ド)、アーティーチョーク(パープル)、マスタードブラッ
ク、ミニキャロット(丸型)、ホワイトオニオン、セルパチ
コ、シナモンバジルの種を取り寄せ、『ネオ農業革命』の革
命家気取りの自分がいるではないか。そう、大変傲慢極まり
ないことに、『バイオメタノール原料にはサツマイモが最適
』。つまりは、吾に秘策ありと。
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行き過ぎりゃ、妖精(fairy)、聖霊(spirit)の世界で頭を冷やす
とするか。『ティンカー・ベル』/DVDを暫し鑑賞し、そ
の次に、辻井伸行の『ショパンの子守唄』を暫し堪能すると
しよう。
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ケマンソウ科(Fumariaceae)は双子葉植物の科。16属450種ほど
の草本を含み、主に北半球に分布。高山植物のコマクサや、
観賞用に栽培するケマンソウ、春先に赤紫の花をつける野草
ムラサキケマン、漢方薬に用いるエンゴサクなどを含む。ケ
シ科に近縁でこれに含めることもある。ケシ科の「ケマンソ
ウ」。花言葉は「あなたに従います」。
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