極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

松田聖子はスイートピーが似合う

2009年06月06日 | 農工サ融合



日差し射すスイートピーの赤き花咲き 吾はモロコシの種撒く



【植物と地球環境の関係】

 Gondwana


日常を離れ、非日常的生活を送っていると、これはあくま
でも自分に即して言うのだが「吾、不識」(『景傳燈錄
第三巻)
であり「無知の知」に見舞われている。簡単にい
うと「なぁ~んも、わからん」のである。さて、『植物の
成長・進化プロセス』をきょうも手繰り寄せてみよう。

ファイル:Socrates Louvre.jpg  Σωκράτης Sōkratēs  

ファイル:BodhidharmaYoshitoshi1887.jpg ボーディダルマ

 「相観解析」という方法により、化石の葉から当時の
 環境を推定することができる。葉には周りにぎざぎざ
 した鋸歯があるものとなめらかな緑のものがあり、核
 子植物の樹木の場合、なめからな葉は暖かいところの
 もの、寒冷なところへいくほど鋸歯緑の葉という関係
 がある。現在の植生で葉の形状の比率を比べると、生
 育他の年平均気温や降水量と相関している(生理学的
 な理由はわかっていない)。生物は、ある程度柔軟に
 環境の変化に適応するため、相観解析では少数の植物
 からのデータに頼るのではなく、地域の植生全体とし
 て葉の形状の比率を含めた特徴を分析することで、気
 候評価の精度を高める。
  化石産地の相観分折から当時のリゴリオ・マルケス
 の年平均気温を推定すると、始新世初期は16~19
 度と考えられ、その変遷は地球科学による海中の酸素
 同位体から得られた推定とほぽ同様の結果になる。始
 新世から漸新世にかけての急激な気温変化が、植物化
 石からも裏づけられたのだ。

        葛西奈津子『進化し続ける植物たち


南米南部の植生は、白亜紀後期のゴンドワナ大陸に存在し
た古植物相として、その後の地殻変動、気候変動などの影
響を受けて成立。主な要因は、ゴンドワナ大陸西部の分裂、
南極の氷床形成,周南極海流とフンボルト海流の成立、ア
ンデス造山などで、これらの変化にともなう植生変化の過
程を詳しく解明するには、植物の葉化石群の分類・地理学
的研究と、葉の形態解析(葉形態の相観解析)が有効であ
という。葉の形態が植生が成立している時代の気候と相関
関係があるという。



【植物細胞わらしべ長者説】

ハボロハナカセキの縦断標本 「化石に見る花の起源」西田治文

 
単細胞から多細胞への進化の過程は動物と植物ではずいぶ
ん違う。動物細胞は、細胞壁がなく細胞自体が動けるのが
大きな特徴で、胚発生の過程を見ても、原腸陥入から始ま
る形態形成運動は細胞が動けるから起こる。それぞれの細
胞がダイナミックに動いて多細胞化する。

植物の細胞は動けないぶん、細胞骨格が重要な役割を果た
す。なかでも「微小管」はちょうど提灯の骨のようで、細
胞が伸びる向きや細胞分裂が起こる向きを、微小管の走向
が決める。微小管はチューブリンというタンパク質からな
る。

動物細胞にもあるが、細胞分裂の際に染色体を両極に分け
る紡錘体は微小管で形成されるが、動物細胞では両極の中
心体から微小管ができるのに対して、植物細胞に中心体は
なく、どこから微小管ができるというがこれが謎。  

動物細胞では中心体から出た微小管は、分岐することなく
一直線に伸びる。ところが植物細胞では、微小管が枝かれ
する。もし、微小管の分岐が植物細胞だけに特徴的な性質
なら、微小菅がかかわるさまざまな細胞機能において、分
岐する微小管が植物細胞で中心体がなくなったのは、最初
の1本の微小菅があればそこから箒のように分かれて紡錘
体ができるので、中心体が不要になったのではないか。



「チューブリン形成を明らかにすることで、植物細胞と動
物細胞の違いをけじめ、植物の多様性に至るまでさまざま
なことが明らかになるのではないか」、これを「植物細胞
わらしべ長者説」と呼んでいる。遺伝子の機能分化が進ん
でいく過程が、ゲノム解読でわかってきた。植物には自殖
性や倍数体が存在することと深くかかわり、植物独自の発
生過程が進化している。それを明らかにするための切り込
み方はいろいろあるという。「今、わらしべは何に変えた
のか」と。



葉には表裏があって次第に裏の部分だけが広がる。一般に
葉には縁があり、縁で発現する遺伝子の存在が知られてい
る。イグサのなかまの葉では、縁のように見えるところで
もその遺伝子は発現していない。全部ひとつながりに裏で
あって境界はない。葉ははじめ棒のようにつくられ、次に
裏と表を決めて、その境目を延長することで平面をつくる
のが原則という。裏表の決め方がどうやら中途半端になっ
て、どこを広げていいのかわからず、棒状のものから適当
に広げ始めるためにラッパ型になるものある。単面葉は単
子葉植物でのみ何度も進化している。しかし、双子葉植物
には一度も起こっていない。どうも単子葉だけの特殊事情
があるようだ。最近、イネの葉を厚みの方向に太らせるは
たらきをもつDLという遺伝子が見つかり、単面葉を支え
る遺伝子として有力視されている。茎も奇妙だ。アスパラ
ガスやボルネオ島キナバル山に生えるエダハマキ(枝葉槙)
のなかまは、茎や枝なのに平たい葉のようになったものを
つくり、平面で裏表もある。どう見ても葉のような形をし
ているが、維管束の向きが葉にしては変なのもがあるとい
う。植物は柔軟で不思議だ生物だ。


The Mother of Maize 薄い炭酸ガスを濃縮するC4型光光合成のteocinte

栽培植物の多くは、過去一万年ほどの問に野生植物から栽
培化された。この過程で植物は遺伝的に変化し、祖先野生
種にはないさまざまな形質を獲得。現代の多様な作物や花
卉(かき)は、植物が新しい環境におかれたとき、急速に
適応進化を成し遂げるドラマティックな能力をもつ。人為
選択は時として劇的な形質変化をもたらす。メキシコ原産
のトウモロコシがその例であるという。




穂(雌花序)を比較すると、祖先テオシンテでは10個程
度の種子しかつかないが、トウモロコシでは優に百を超え
る種子がつく。さらに、石のように硬い殼に覆われている
のに対しトウモロコシは殼加退化した。トウモロコシと祖
先テオシンテは分類学的に同種で互いに交雑可能。



栽培化の過称で選択を受け、適応的に変化した形質を制御
する遺伝子は、「栽培化遺伝子」と呼ばれる。現在、分子
レベルで同定された栽培化遺伝子は、急速に数を増してい
る。栽培化遺伝子は、適応進化研究の魅力的な材料である
と同時に、栽培植物の有用形質を制御する遺伝子として、
育種的価値も高い。しかし、古代の農耕者が将来トウモロ
コシになることを知らずに栽培を始めたが、どの形質がど
のような順序でで人為選択を受けたのかが明らかになれば、
農耕者がテオシンテの栽培を始めた「動機」が見えてくる
かもしれないといわれる。

      (葛西奈津子『進化し続ける植物たち』を参考


松田聖子「赤いスイートピー」 赤いスイートピー

はっぴーえんどの松本隆作詞で「呉田軽穂」(松任谷由美)
作曲の『赤いスイートピー 』は‘ぶりっこ聖子’の中で2
番目で好きな曲。因みに、一番は『SWEET MEMORIES』。あ
んまりあれこれ書くことはないんだが(ネットでわんさか
だから)、艶歌以外の超ロングラン女性歌手は彼女しかい
ない(テレサ・テンが生きていれば彼女と双へきではあっ
ただろうに)。

松田聖子 松本隆とトーク1 

ところで、この曲がでたころは(1982年1月当時)、赤色
の花をつけるスイートピーは存在していなかった。しかし、
その後、品種改良によって赤色のスイートピーも誕生した。
多分。これは確認できていないのだが、松本隆は松田聖子
を意識しながら歌詞の流れから「赤」を選んだろうと思っ
ている。

Seiko Matsuda -  Sweet Memories (anime)

スイートピー(学名:Lathyrus odoratus)は、マメ科レンリ
ンソウ属の植物。別名、カオリエンドウ(香豌豆)、ジャ
コウレンリソウ(麝香連理草)、ジャコウエンドウ(麝香
豌豆)。地中海沿岸原産。主に観賞用として栽培される。
品種によって一年草や多年草がある。



モロコシにかけている。失敗続きの試験菜園。根肥強化の
土壌改質を行い再チャレンジ。モロコシの種を撒く。マメ
科の「スイートピー」。花言葉は「私を覚えてください」。




【デジタル革命の銀河系:千万画素の携帯電話】

カメラ付き携帯電話の画素が千万画素を越える時代となっ
た(SoftBank 933SH:シャープ・ソフトバンクモバイル/ 
千万画素CCD ISO12800相当、SH-06A/SH-07A:シャープ・
ドコモ/千万画素CCD ISO12800相当) 。1999年9月京セラ
製端末のVP-210(PHS)は11万画素だった。「コップの中の
嵐」を続ける引責辞任しない政治情況とは異なり、これは
銀河系からの地上へと注がれる隕石だ。これは何を意味し
ているかは嘗てのブログ(『ラッパズイセンとデジタル革
』)で掲載している。(1)レンズレス乃至はレンズの
ソフト化(2)パーソナルコンピュータの一層の小型・高
品質・機能融合化(3)政治社会のオープン・透明・民主
化の一層の促進であると。



キムタク主演ドラマ『MR.BRAIN』、ゲーム化決定

それと、TBSドラマの『MR.BRAIN (ミスターブレイン) 』
が面白い。特に、fMRI(機能的磁気共鳴画像装置)をあ
そこまでイメージ化出来るのには正直いって感心。5月23日
の第二話。海馬傍回の反応を見て、以前に殺人現場を見た
ことの判定に使用された。科学警察研究所の職員がfMRIで
スキャンした数秒後に海馬傍回の3D画像シーンは圧巻。
番組内では、日立製のfMRIが使用されたと言われている。

fMRI



さても、デジタル革命の第6目の特徴、<未体験ゾーン>
の拡大(『サンシュユとデジタル革命』)と自説の正当性
を再確認し自己満足で終わろう ^^;。      
                      

コメント
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