極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

蔦と最悪ペースの二酸化炭素排出

2009年11月18日 | EMF安全保障


夏ツタの 陰翳横に 中之島 きみと語らう 初めてのデート

【最悪のペースのCO2 排出】



グローバル・カーボン・プロジェクトは、世界金融
危機の経済的影響にも関わらず、2008年における人
間活動に起因する炭酸ガス排出量が前年比で
2%増加
し、一人当たり年間1.3トンの過去最高に達した発表。
石炭消費の増加を主因として化石燃料からの排出量
が増加したものの、石油消費と森林破壊に起因する
炭酸ガス排出は若干減少した。豪州連邦科学産業研
究機構(CSIRO)Mike Raupach博士は「現在の二酸
化炭素(CO2)排出量の増加は、国内総生産(GDP
の成長と密接に連関している」と指摘。



「化石燃料の燃焼によるCO2 排出は1990年のレベル
から41%しており、『気候変動に関する政府間
パネル(IPCC)』が予想した
最悪ケース・シナリオ
に沿った動きを追っている
。世界金融危機の影響に
よって排出量は若干、減少するが、世界が排出量削
減に向けた努力を加速しない限り、排出量は経済の
回復とともに再び増加基調に転じる」とも指摘。



また、途上国におけるCO2 排出量の増加率も高まり、
中国だけをみても、2002年から2005年にかけて増加
したCO2 排出量の半分が、輸出品の生産に起因。GC
P
の調査結果によれば、2008年の大気中のCO2増加量
は、約40億トン炭素換算量(4 PgC)で、全世界の大
気中のCO2 濃度は385ppmに達しており、
産業革命以
前の値と比較すると38%の増加


 Shobhakar Dhakal

(独)国立環境研究所GCPつくば国際オフィス事務
局長のShobhakar Dhakal
によると、CO2 の吸収がCO2
レベルの上昇に追いついていないという。Dhakaはま
ず、毎年排出されるCO2 の内、大気中に残存する割
合は平均45%にとどまり、残りの55%は陸上と海洋
の吸収源に吸収される。その上で、排出量の大気中
残存割合はこの50年間で上昇しており、CO2 吸収源
による吸収は急激な排出量の増加に追いついていな
いと述べている。



これは、CO2 吸収源が排出量の増加と気候変動の影
響を受けやすくなっており、人為的な炭素汚染の洗
浄装置としての天然吸収源の効率性の低下を意味す
る懸念すべき事項だとも。さらに、国際貿易に伴い
発生するCO2 を考慮した場合と、それを除外した場
合の間には、途上国と先進国の寄与分に明確な差が
現れることが浮き彫りになるといい「2008年のCO2
排出に占める先進国の寄与分は45%であるが、国際
貿易に体化された炭素を算入すると、先進国の寄与
分は途上国のそれを凌駕するとも付け加えている。



【急伸長の太陽電池生産量】



太陽光発電協会は平成217~9月の太陽電池セル・
モジュール出荷量の統計結果を発表
。総出荷量は
年同期比1.3倍の397,545kWで、そのうち国内向けは
34.4%の136,684kW(同比2.6倍)。国内向けのうち、
94.2%と大部分を住宅用が占めており、出荷量は前
年同期と比較して2.7倍の128,861kWだった。これに
は、住宅向け太陽光発電の補助金制度や、電力買取
制度による出荷増が大きく貢献している




その他、公共施設(地方自治体)向けが前年同期比
2.1倍の1,222kWとなっており、スクール・ニューデ
ィールなどの施策が影響していると考えられる。輸
出では、欧州向けはほぼ横ばい。一方で米国向けが
前年と比べて約1.4倍となり、全体的には前年同期比
1.03倍の260,861kWと微増



 

太陽光発電→スマートグリッド」ほど分かりやすい
政府による産助政策はない。その意味で今後の展開
に期待する要件を列記してみる。

(1)太陽エネルギーは無尽蔵で、天候変動のリス
  クを分散するシステム=スマートグリッドの普
  及を第1優先とする。
(2)変換効率を10数パーセントから理論変換率(
  33パーセント)に漸近させる技術開発を第2優
  先とする。
(3)普及方法の補助金、買電制度を用いた初期段
  階からソーラセル住宅建設促進のための住宅貸
  付金の低金利化を第3優先とする。

図2  
各種の太陽電池の変換効率向上の歩み
(世界記録の推移、民生向け非集光型のみ)

【注釈】

太陽は0.2~3.0μmの波長の光エネルギーを毎秒4×10 20 
ジュール放出。地球上には1.8×1017 ワットのエネル
ギーが到達、世界エネルギー供給量の1.5×104倍に相
当。大気圏外の太陽光のエネルギー密度は1353W/m 2
大気圏内における吸収や散乱により地上では600~
1000W/m 2
といわれている。


(2)の変換効率は20%程度が限界だろうといわれ
ているが効率開発が1%向上すれば10%近くコスト削
減するとして目標変換効率の
20%を達成すると大凡半
分までコストは低下する。




国内での住宅用太陽光発電システムの発電コストの推移

3)の普及率も発電コスト押し下げる。設備製造
コストは「普及量が2倍になると大凡2割安くなる
という経験則を当てはめると後
10年足らずで電力料
金より安い価格になると予測(上の図をクリック)。
さらに、薄膜太陽電池が主流になれば、さらに速い
ペースで価格が下がると予測されている。(3)の
政策は準法規制力で21世紀型住宅の定義を具現化
するもので、従来の非太陽光発電型住宅との並存で
展開する政策。2020年、つまり、72歳には国内のエ
ネルギーの殆どが太陽光発電まかなわれるエネルギ
ーフリーな<高度住宅資本主義→漸近社会主義>社会
が実現しているはずだが、
その時に合わせて、動脈
と静脈経済(=3R)の両面に精通し、機動性の優れた
「エネルギーフリー普及促進」事業乃至はビジネス
を展開したいと考えているわたしがいると ^^;。



【長視距離三次元ディスプレイ】

 土肥健純

『コンピューター外科』。土肥健純らが発想した概
念。20年前の1987年ごろ。東大医学部の外科医がCT
画像を手に土肥教授を訪れた。「ここにがんがある
のがはっきりわかるでしょ。でも、おなかを開けて
治療をしようと超音波でがんの位置を調べると、あ
るはずのがん組織がわからなくなるんです」。がん
の位置がはっきりわかっているのなら、皮膚表面か
らがん組織に注射をして治療したらどうか。そのた
めにロボットや画像を操る方法が有効ではないか→
コンピューター制御の外科手術が主流になると確信。
この出会いを契機に、東大の医学と工学の研究者が
連携、企業も加わってコンピューター外科の研究会
組織がスタート。研究の輪は全国に広がり、3年後の
1990年に国内学会、国際学会も誕生したという。




長視距離三次元ディスプレイ(Integral Photography
は、両眼立体視とは全く異なり、微小凸レンズ二次
元アレイと高解像度二次元画像を組み合わせること
により空間に三次元像を再構築するため、多人数が
同時に正確な三次元像を裸眼で観察できる究極の三
次元画像表示方式であるという。すごいなぁ~。30
年前、はじめて『テレビジョン学会誌』を目にして
驚いたころから、ここまでも来たのかという驚きだ。
長視距離では人間の立体視の能力が急激に低下する
がそれを克服したもの。







  ペギー葉山「学生時代」

蔦(
学名:Parthenocissus tricuspidata)は、ブドウ科ツ
タ属のつる性の落葉性木本。別名、アマヅラ、ナツ
ヅタ、モミジヅタ。英語でのアイヴィーとの呼び方
はキヅタ類を指すことが多い。古来から樹液をアマ
ヅラと呼ばれる甘味料として利用していた。ナツヅ
タの名は、ウコギ科キヅタをフユヅタと呼んだため
その対比で呼ばれた。日本や中国原産の「ツタ」。
花言葉は「誠実」「友情」。

コメント
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