極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

メギとハーブと5次元

2009年11月17日 | 時事書評


老々の 幇助をたのむ 若人も 傷む娑婆に めぎは花咲く




【スマートガーデン構想】




冬に向かって試作ハーブ園の総括と来春のハーブガー
デンの設計の準備にかかった(『
赤い山茶花と黒いマ
グロ
』)。どんなものを目指すのか?試作菜園の延長
で、完成されたものでなく、現状のハーブガーデンを
超えていく動機を得るデザインという他ないが、映画
ホリディ』に出てくるイングリッシュガーデンが理
想と言えなくはない。でも、現実はもっと意欲的なも
ので、低木広葉樹なども組み入れたもので、完成形が
できたときはビジネスモデルとして宣伝したいと思っ
ている。取り敢えず『スマートカーデン』(仮称)に
しようとブログしながら決めた。


しょうが写真 

冬のハーブをということでネット検索すると候補とし
て、山茶花、オケラ
 、七草、ヘクソカズラ、大
根、水仙、柚、蜜柑、南天、葱、赤松などが上がって
いるが、ラべンダー等の11月中に種蒔きを済ませるも
のもあり取り寄せ、直植のものは「アヤハディオ戸賀
店」で仕入れることに。
生姜、シナモンはインフルエ
ンザや風邪に良いので常用することに。いずにしろ、
バジル レモングラス、ステビア、レモンバーベナ、
ンテッドゼラニウム、ジャスミン、ユーカリなどは冬
を超せないのでプランターを屋内に移動する必要があ
るがそれはやらない。


 Lisa Randall & “ Randall–Sundrum models


【5次元空間をめぐって】



正直言って、毎日のブログというのはとても厄介で、
ある種の執念がなければ書けるものではない。まして
専門外(自分に専門性などがあるのかなぁと首をかし
げてしまうが)の話題や研究となると、1つ書き上げ
たところで頭の中は一時的な停止状態に入ってしまう
ことがしばしば。「2010危機説」をめぐって流言飛
語(『デジタル革命』時代は、IPやソースが明確だ
)が飛び交う。この際、箸休めのつもりで『
アケビと
月遅れのさくら
』の延長で『5次元空間論』と『ワー
プ宇宙論』について考察してみようと考えた。

ワープする宇宙 

ランドールの「5次元理論」は「余剰次元理論」の一
種。「余剰次元理論」は「
ひも理論」からでてきたも
ので、万物は振動する微小なひもだと考えると3
次元
でひもを振動させると振幅が宇宙規模に広がってしま
う。9次元+時間の10次元時空で振動を考える。10次
元時空の振動だときれいに振幅が収まるという。3タ
イプのひも理論がでてきた。このため、次元を1増や
し、11次元時空を考えると、3タイプのひも理論が統
一的に理解できることがわかった。これを「M理論
というらしい。10次元時空の3つのひも理論は、11次
元時空の「M理論」の特殊な場合とする。10次元でも
11次元でも知覚できるのは縦・横・高さの3次元だけ
である。時間をくわえても4次元にすぎないとされる。

 リサ・ランドール 異次元への招待 Part.1

残りの次元-余剰次元は、どうなっているのか。余剰
次元は巻きあげられている、というのがひも理論の答
えである。ストローを考えてほしい。ストローは遠く
から見ると一次元の線に見えるが、近くで見ると円筒
形をしており、長さにくわえて円周というもう一つの
次元をもっている。余剰次元はストローの円周方向の
ように巻きあげられているというわけである。余剰次
元が本当にあるのかどうかはわからない。10次元にし
ろ、11次元にしろ、そう考えると式がきれいにまとま
るという
数学の都合の話であって、実証されたわけで
はないのだ
。だから、ひも理論でノーベル賞をとった
学者はいないとされる。

  リサ・ランドール 異次元への招待 Part.2

9次元+時間、もしくは10次元+時間であっても、3次
元+時間と見なせることを、ランドールはニュートン
万有引力の法則を例に説明する。引力は距離の二乗に
反比例して弱まっていくが、これはホースで水をまく
と、距離の二乗に反比例して水がまばらになって、距
離の二乗になるのは、水のまかれる面積が二乗で増え
ていく様に水はまばらになっていく。重力も距離の二
乗に反比例して弱まっていが、
もし余剰次元が巻きあ
げられていなかったら、重力は距離の8乗とか9乗で急
激に弱まっていただろうと
説明する。

  リサ・ランドール 異次元への招待 Part.3

しかも、この記述は重力が他の3つの力に較べて桁違
いに弱い理由を解明した5次元理論の伏線となってい
る。
『ワープする宇宙』が長いにはそれだけの理由が
あるという。「ブレーン世界」理論を基礎として、3
次元空間(+4次元目の「時間」)の世界が、5次元
目の歪曲した(warped)「バルク」(Bulk)と呼ばれ
る空間に漂う、薄い「膜」(Brane)であり、他にも別
の世界(ブレーン)が存在し、そのブレーン間を重力
子が行き来しているため重力が他の力と比べて弱いの
かを説明できるという。 


 リサ・ランドール 異次元への招待 Part.4

手前味噌だが、認識活動における次元取りには「3次
元」を「0次元」とする独自の考え方を持っている。
所謂、5次元空間(→
5次元理論)は「2次元」とな
り「認識のばらつき」ということになる。さて、サ

ンドール理論が、2008年にジュネーブの
CERNで稼働す
LHCで検証される可能性が取り立たされている。
LHC
で陽子どうしを衝突させ、小型ブラックホールを造り
出すことができるかもしれないが、陽子が粉砕し消え
て異次元に飛び出す様子を観測できたら「超ひも理論」
に通ずる「5次元宇宙」理論が実証できたるという。

  リサ・ランドール 異次元への招待 Part.5

こうして考えてみると、宇宙認識とは巨大な古代のピ
ラミッドやマヤ遺跡を残した先人達と基本的に変わら
ないということになる。現代のそれらは、LHC
LIGO
VIRGO 等の使命として巨大な検証施設を構築している
と、そう腑に落としたとき、「科学も1つの宗教」と
いった吉本隆明の言葉が思い浮かんだ。

Calabi-Yau.png  






言霊の 八十の衢に 夕占問ふ 占正に告る 妹相寄らむと

                      柿本人麻呂



メギ科(Berberidaceae)は双子葉植物に属し、多年草と
低木を含み、北半球に分布する約15属570種(大部分が
メギ属)からなる。メギ(ベルベリンを含む)、イカ
リソウ(漢方薬)、ナンテンなど薬用になるものや、
有毒なものもある。園芸用に広く栽培されるナンテン
やヒイラギナンテンのほか、イカリソウなどのように
花が美しいので山草として栽培されるものがある。昔
から洗眼にいいという「メギ」。花言葉は「情熱」。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする