大粒の 湖国育ちを 愛犬と 見つからぬように 頬張るふたり
朝から町内会の会見監査と事業報告作成と配布すませ、
夕暮れ前に一息入れていたとき、年末に、母親が懇意
にしているご近所のおばさんが自家栽培の野菜と大粒
イチゴの『湖国そだち』をもって挨拶にこられたのを
思い出し、そういえば、イチゴ栽培経営に参加しない
かと農業組合の方に誘われたこともあったんだ。それ
じゃ「いちご白書」じゃないけれど、最新版の「いち
ご解体新書」をブログしてみようと、少しきばんで下
調べしてみた。
ところで、ビートルズの“Strawberry Fields Forever”
の‘Strawberry Fields ’はジョンが子供時代を送ってい
た叔母のミミの自宅の近くにあった孤児院のことだ。
それは‘Trawberry Fields ’で "s" はジョンが付けたも
の。もう1つ、'69年 のポール死亡説の有力な根拠に
なったエンディングでのジョンのつぶやき ‘ I buried
Paul.’(おれはポールを埋葬した)について、彼は、
“cranberry sauce"と言っただけだと発言しているが 、
‘cranberry ’とは 「ツルコケモモ」のことで、この実
で作った甘酸っいゼリー状の赤いソースはローストビ
ーフや七面鳥料理に欠かせない付け合わせソースなの
だが、ジョンのこの言いわけは説得力に乏しいといわ
れていることを思い出した。これは蛇足。
【多彩ないちごのレシピ】
いちごのレシピに「いちごクリームぜんざい」という
のをはじめて知ったが、普通はコンデンスミルク又は
ヨーグルトをかけた定番の生食以外に、イチゴジャム、
イチゴジュースなどの材料としてよく利用され、アイ
スクリームに練りこまれることも多い。他には、ショ
ートケーキ、タルトなどの洋菓子の装飾や、いちご大
福などの和菓子の材料としても用いられる。凍結乾燥
させたものを、チョコレートなどでくるんだ菓子も作
られている。
一般的ないちごの可食部の成分は食品標準成分表によ
れば約90%が水分、糖質が約10%、タンパク質、繊維が
約1%であり総カロリーは100gで35kcal。キシリトール
が約350mgと豊富に含まれアスコルビン酸(ビタミンC
)にも富む。そのため、風邪予防や美肌効果、造血、
貧血予防に効果的。また、血糖値の上昇やコレステロ
ールの吸収を抑制する食物繊維のペクチンも含まれポ
リフェノールの一種「アントシアン」という色素成分
が入っていて発がん抑制作用にも期待でき、ポリフェ
ノールの増収種の開発もされている(特開2007-089430
「 植物のポリフェノール増収方法及び増収装置」)。
だから、レシピの幅が広がれば国内消費量は自然増加
する。スイーツだけではなく、組み合わせによるレパ
ートリーを競い合う「いちごを使った商品開発」、念
のためにいっておくがコスメやサニタリーやサプリメ
ント領域、ラズベリー、ブルーベリーなどを含め、コ
ンテストを例えば1年、5年間隔で開催することも大
切になる。
Furaneol
特に、香りは非常に変化しやすく、いたみも早いので、
新鮮な朝づみイチゴがもてはやされている。新鮮なイ
チゴの香気には、酢酸エチル、酪酸メチル、酢酸ブチ
ル、カプロン酸メチルなどのエステル類をはじめとし、
アルコール類、酢酸などが重要。独特の甘い香りは、
2、5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノンや
ラクトン類として知られている。
イチゴはバラ科の多年草、食用となる果実。甘みがあ
るため果物として位置づけられることが多いが、草本
性の植物であるので野菜として扱われることもある。
オランダイチゴ属の栽培種オランダイチ を意味する
という。いま流通しているものは、ほぼ全てオランダ
イチゴ。キイチゴ属やヘビイチゴ属を含めノイチゴと
総称することもあるという。日本語では混同して「覆
盆子」を熟字訓でイチゴと読む場合がある。「いちご」
の語源は不明。英名のStrawberry(ストロベリー)の語
源は「Straw(麦わら)を敷いて育てた」や 「Straw(
麦わら)に包まれて売られていた」「散らかす、一面
を覆う、を意味する strew 」などの説がある。
そも、オランダイチゴ属で初めて栽培化されたのは17
世紀でエゾヘビイチゴ とか。オランダイチゴは 18世
紀にオランダの農園で、北米産のバージニアイチゴと
チリ産のチリイチゴの交雑で、オランダイチゴが日本
に輸入されたのは江戸時代の終わりで、作物として栽
培されるようになったのは明治5年と新しい。
本来は初夏(5~6月)が露地栽培品の旬であるが1990
年代以降はクリスマスケーキの材料としての需要が高
まる12月から年末年始かけて出荷量が最も多くなる傾
向があり、5月を過ぎると流通量と生産量は減るとい
う。秋口は露地栽培品とハウス栽培品は端境期になる
ので、生食用のイチゴはほぼ全量を輸入に頼ることと
なる。この時期、ケーキの材料には乾燥物や冷凍物の
イチゴが用いられるため味が極端に落ちる傾向がある。
図 2008年国内生産産地と生産量
日本での生産量は年間約20万トンであり、そのほとん
どは11~6月に生産される。7~10月の生産量は1万ト
ン以下で5%にすぎない。冬から春に実をつける一季
成りイチゴに対し、夏から秋にも実の成る品種は四季
成りイチゴと呼ばれ、夏イチゴとも呼ばれている。一
季成り性品種と四季成り性品種では、花芽分化に関す
る特性が異なる。
点滴養液栽培システム
日本の生鮮イチゴの主な輸入元では米国で、ついで韓
国、ニュージーランド、オーストラリアである。冷凍
イチゴの主な輸入元は中国で、ついで韓国、その他タ
イ、メキシコ、オランダ、チリなどから輸入され、生
鮮イチゴ、冷凍イチゴの輸出国世界1位はポーランド
であり、生鮮イチゴの1年の輸出量は20万トン、冷凍
イチゴの輸出高は8400万ドルに及ぶ。2009年の輸入量
はトータルで約2,992トン(2008年は約3,277トン)。
輸入額は約27億円(2008年は約33億円)。一方、輸出
先は香港と台湾、シンガポール、ロシア、タイ、マカ
オで、輸出は21世紀に入りはじまったばかりだ。
【郷土の名産品づくり】
特開2010-268787 「局所温度調節装置、短日局
所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システム」
大量生産や労働障害を避けるための研究開発は、ある
いみ工業技術を駆使し、いちごの実の収穫ロボットを
導入(特開 2008-206438「果実収穫ロボット」)する
ことで初期投資負担を軽減する仕組み或いは機構を考
え出せば解決する。前述した「高ポリフェノール含有
高アントシアニン含有いちご種の技術開発」はバイオ
技術の高度化である程度簡単になったものの難易度は
高いと思われる。いや、それとても市場が未熟乃至は
市場要求度が低ければ難しいし、需要喚起の諸策がな
ければ掘り起こしや市場開拓の成功は覚束ない。一旦、
市場開拓できたたとしても「中国の南高梅問題」「韓
国のいちご新種問題」のように専門技術知財が不正模
倣・密輸出される恐れもある。規模の拡大を予め制限
した上で、魅力あるいちご栽培販売事業の条件を箇条
書きすると(1)魅力ある最終商品が明確(2)エネ
ルギー、コスト、エコを満足(3)安定生産・高収入・
好職域環境を満足することだろう。
今回の下調べから別に輸入するほどのものではないし
寧ろ、高品位「販売→加工→生産」パッケージビジネ
スとし輸出した方が良かろうと思えた。
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