愚痴ひとつ 言わず雪かく きみの手は 千歳寿く マイ・スイートホーム
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【豪雪で除雪機を考える】
年間にすると10cm以上の積雪は数えるほどしかない
が、真剣に考えざるをえない事態に直面したのが、
先日の豪雪。3年前、長時間のデスクワークがたた
り腰痛を患うものの、宮世話などの除雪では除雪ス
コップで、クイーンの『I was born to love you』を鼻
歌交じりで歌い作業するだけで充分だったのだが、
昨年より早い場合は朝8時から、夜は2時、3時が
ざらになり、隔日のジム(水泳+サウナ=1時間)
と昼食と夕食の休憩程度と長時間作業となり事態は
悪化。
ところが、一昨日より彼女が二日続け除雪作業で疲
れているのを見かね、手伝いだしたが、いかんせん
ものの10分もしないうちネオ上げてしまう。高齢
化社会に適合した『除雪環境工学システム』を考え
なさねばと思い立ち、小型の除雪機をネット上で調
べはじめた。例えば、空冷4ストローク単気筒(OHV)
の50万円の除雪機での除雪を250戸の自治単位で考え
てみると、年間5回の除雪作業(無償)とガソリン
代¥120/L×20L/回で償却期間を10年、補修費及び
残余価格をそれぞれ装置の5%として考えると
年間維持費費(¥/年)=装置÷償却年数×(1+金
利+補修費)÷(1-残余価格)+ガソリン代=
50,000÷10×(1+0.07+0.05)÷(1-0.05)+
12,000≒¥17,628/年となり、1戸当り約\1,763の
負担増で賄えるこれならなんとかいけるのではない
かと思えるから後は決断。これを降雪地帯規模で考
える初期投資額が見当できる。仮に、日本の総世帯
数(4m以上の降雪は除外)の5%で配置個数を250戸
とすると、¥50万×5千万戸÷250×5%=\50億だか
らさほどでもないように思える。でこれでこの件は
終わりそうなので技術的な課題に。
【符号の説明】10…除雪機、21…オーガ昇降手
段、22…積雪高さ検知手段、23,130…制御
部、27…オーガ、120,140…積雪。
特開2009-281024「歩行型除雪機」
【符号の説明】10…歩行型除雪機、11…機体、
13…オーガ、15…シュータ、27…オーガ接地
検出手段、42…オーガクラッチ、54…エンジン
63…エンジン回転センサ、64…スロットル弁、
65…スロットル弁制御モータ、66…制御部。
調べてみて、大別すると、自走型/歩行型、電動/
内燃機関に分けられ機構的に大差ない。静粛性から
は電動式、パワーから見れば内燃式となる。また、
技術競合焦点はコンパクト化/自動化となる。いず
れにしても世界市場を前提に展開すれば、国産の技
術力から考えればトップランナーであり、ビジネス
チャンスはここ数年にある(初期の市場規模は350
億円程度と見込まれる)。
もっとも、システムとしては、路面に融雪システム
を敷設し路面の高付加価値化が理想であり、そのた
めには財政評価を『デジタル革命』時代に即したも
のに転換をしなければならないことは、このブログ
で主張してきたことだけれど「物質とは情報の塊だ」
と。そんなことを考えていたら竹内まりやの『家に
帰ろう』という曲が頭を過ぎった。
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