極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

畑仕事と国際連帯税

2011年01月24日 | マネー行動学



 連帯を 求めて孤族を 恐れず  蜜柑を剥きて 吾に閃く



  木霊

【国際連帯と個人の狭間】

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昨日は息子と彼女の資格試験が駄目だったという報告
を受けたが、とりわけ失職中の息子には「次を目指せ」
と相変わらずきついことを言ってしまい後悔先に立た
ずだ。「愚図にあやかる」(内村剛介)などをモット
ーにしてきたが反革命的な自分に自分が傷ついてしま
うという始末だ。彼女の場合は高齢で生活苦があるわ
けでなく趣味として英検を学んでいるわけだが、それ
でも動揺が隠せないほど情緒不安定な会話が続き「徳
兵衛」の寒ブリを口にしたときにはやっと収まってい
た。どこの家庭でも1つや2つ爆弾を抱えているわけ
で、多いとそれが5個を超え抱える異常事態の世帯も
希にあるのだ。



しかし、日常の一寸した体験ほど大切なものはない。
例えば彼女の失敗で言えば“老眼”によるページ確認
ミスによる。老眼用眼鏡、つまりはカッチリとした眼
鏡をかけていれば、若者には負けない頭脳力を持って
いるからだ。ここでの眼鏡の考察は、別の機会に譲る
として、とても大切な課題でシルバー・ビジネス・モ
デル
があるというわけだ。そんなことを考えていると
昨夜の自治会と農業組合との懇親会での話題は沢山の
事例があった。


「お母さんはどうしたの?」
「半年待機で養老ホームに入ってもらいました」
「家も骨粗鬆で足を骨折して、介護大変だった」
「三日町では蜜柑が骨粗鬆(『
蜜柑と緑藻』)に良
 いと聞いているが」
「牛乳を飲めば良いんじゃないの?」
「牛乳からの骨形成は粗いと言う否定的な学者もい
 る」
「蜜柑は酸っぱさが好きなんだけれど、昔の箱売り
 は姿を消してしいました」

これは、料理と一緒にだされた地元のJA産の蜜柑を見
てとり、わたしが即座に誘導したわけだ。ものは考え
ようで、決して見栄えが良いとは言える代物にないに
しろ、この蜜柑に『骨粗鬆症の少ない郷土』という情
報を注入するだけで付加価値が付き、なおかつ、地産
地消が促進できるといものだ。日本は「デジタルとは
コンテンツ
」の国のトップ・ランナーなんだと。

「会社勤めのころは民主党に入れろと言われれば素
 直に入れていたが収入が年金だけとなり、与謝野
 の年金支給時期を遅らせるとの発言には頭にきた
 ので投票しない」
「そう言えば、わたしの労組と違い選挙に熱心だっ
 たね。もっとも、年金があるから日本が駄目にな
 ったと言うつれの商店主の意見もあるが」
「消費税値上げはしかたがないが、説明手順が随分
 荒っぽいので感心しない」
「そういえば、滋賀の農協はTPP加盟で反対ですね」
「食料自給率や安全保障の問題だけでなく国土の環
 境保全など良く考えないとダメだ」
「家電、自動車の競争力強化の圧力だけれど、韓国
 の“一社一村愛郷”運動や法人化などでは駄目で
 すか」
「話にならん。法人化はまとまり難い」
「そう断言せず、若い者の意見も聞かなあかん」




ここには、農業生産法人と流通法人が連携し、プラッ
トホーム
を作り、そこに、産業界が蓄積してきた資金
と技術を注入する「第6次産業化」の促進といった農
業の新しい形の模索が大切だ。日本は海外から6兆円を
超える食料を輸入している。例えば鶏卵の96%を国産
で消費しているが、飼料の自給率を向上した鶏卵の自
給率は、統計上カロリーベースで10%になっているが、
ニワトリの餌はほとんど米国産の輸入穀物だ。これを
約37万ヘクタールの農耕放棄地を生かし、株式会社農
業のような仕組みで、雑穀や多収穫米を作り、養鶏場
に提供し、鶏卵を流通させる法人を作れば、自給率(
カロリーベース)を90%にもっていくことは理屈上で
可能であるという。同じように豚肉、鶏肉などの自給
率(カロリーベース)は上がる。なによりも、環境側
面のモーダルのCO2負荷削減ができる。これは政治の
党利党略の問題でなく経済に対する考え方で、最後に
フォローしてもらった農業組合員の聡明さに通じると
ころであり酒の上でとは言え大変重要な話になってい
て、甚だ侮り難し。


ついでに紹介すれば、高齢者あるいは高齢障害者にと
っての「畑仕事」は心理的にも身体的にも、リハビリ、
癒し、活力の源として大切だと言うことを、一年の町
内会活動を行ってみて痛切に感じた。“孤族”という
言葉が流行っているみたいだが、殆どの世帯で畑仕事
を楽しみとして精をだいているわけで、“孤族
の何
が悪いとの反論もあるが「晴耕雨読」これだけは不易
に属すると再確認したわけで。ここに子沢山であれば
なおのこと結構。



畑仕事は環境を考える上で最も有効な学習場所であり
学習機会を提供する。そして、畑仕事を行いながら高
齢者が、地球環境を考えるという図式が、決して浮世
離れでない常識として定着する運動を展開できればと
真剣に
考え出したわけだ。具体的には、国境を越えて
展開される経済活動に対して課税し、その税収を気候
変動や貧困、疫病などの地球規模の問題への対策資金
を創出することを目的とする国際連帯税(International
Solidarity Levy
)を実現する“畑仕事から国際連帯を
の運動を広めることを夢見る。

 砂の祈り


コメント
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