お迎えの コールに慌て 飛び出すも 雪に揉まれ 進路定まらず
■
訃報が届く。石井智幸、享年70。巨星墜つ。
雪深き長征に 備え無き孤軍の老人ひとり
灼熱の砂漠に 援軍なき前線で倒れし革命家
氾濫する川で 助けを待つ子供らの
乾きたる絶望に 手をさしのべる
朽ち果てかけた肉体を厭わず
漆黒の宇宙に翳す 松明の故を問わず
なおも一、二歩 烈風を突かんと匍匐する
煽られ飛び散る情熱の火の粉は
遁走する吾にも 虐げられし子供らにも
等しく降り掛かり 暫くすると覚醒する
悲しみを乗り越え 吾と子供らは
払暁の道なき道を 光求め前進する
雪深き長征に 備え無き孤軍の青年ひとり
灼熱の砂漠に 援軍なき前線で倒れし革命家
【続デジタルな千手観音】
--------------------------------------
【課題】
細胞表層にリパーゼが固定された酵母を提
供すること。
【解決手段】
分泌シグナル配列、リパーゼの構造遺伝子
配列、細胞表層局在タンパク質の一部をコ
ードする配列及びGPIアンカー付着シグ
ナル配列をこの順で有するDNAを酵母に
導入する。得られた酵母は、油脂の加水分
解、特に廃油からのバイオディーゼルオイ
ルの製造に好適である。担体に固定された
凝集性の酵母は、連続反応に特に有用であ
る。
--------------------------------------
そこで、常温常圧で、効率よくバイオ燃料
を得る方法が求められていた。油脂の分野
においては、環境問題などを背景に、石油
燃料に代わって、油脂の脂肪酸を用いる、
いわゆるバイオディーゼル燃料の開発研究
が行われているが、化学触媒を用いて油脂
を分解し、脂肪酸エステルを得るためには、
比較的高温高圧で反応を行わなければなら
ず、エネルギー多消費型であるという欠点
がある。そこで、常温常圧で、効率よくバ
イオ燃料を得る方法が求められていた。
【請求項1】分泌シグナル配列、リパー
ゼの構造遺伝子配列、細胞表層局在タンパ
ク質の一部をコードする配列及びGPIア
ンカー付着シグナル配列をこの順で有する
DNAであって、リパーゼを細胞表層に発
現し得るDNA。
【請求項2】前記細胞表層局在タンパク
質の一部をコードする配列及びアンカー付
着シグナル配列が酵母のα-アグルチニンの
配列である、請求項1に記載のDNA。
【請求項3】前記細胞表層局在タンパク
質の一部をコードする配列及びアンカー付
着シグナル配列を有する配列が、α-アグ
ルチニンのC末端から320アミノ酸の配
列である、請求項2に記載のDNA。
【請求項4】前記リパーゼが Fusarium het-
erosporum 由来のリパーゼである、請求項1
ないし3いずれかの項に記載のDNA。
【請求項5】前記DNAがプラスミドの形
態である、請求項1ないし4いずれかの項
に記載のDNA。
【請求項6】リパーゼを細胞表層に有する
酵母であって、請求項1ないし5いずれか
の項に記載のDNAを有する、酵母。
【請求項7】前記酵母が、担体に固定化さ
れている、請求項6に記載の酵母。
【請求項8】前記酵母が凝集性または接着
性の酵母である、請求項6または7に記載
の酵母。
【請求項9】請求項6ないし8いずれかの
項に記載の酵母と油脂とを反応させる工程
を含む、脂肪酸の製造方法。
【請求項10】アルコールの存在下、請求
項6ないし8いずれかの項に記載の酵母と
油脂とを反応させる工程を含む、脂肪酸エ
ステルの製造方法。
【請求項11】請求項6ないし8いずれか
の項に記載の酵母と油脂とを、必要に応じ
て脂肪酸の存在下、反応させる工程を含む、
油脂のエステル交換方法。
--------------------------------------
以上は、特開平11-290078「細胞表層にリ
パーゼを有する酵母並びにその利用」から
要点を抜粋したものだが、書いていてこん
なの分からないなぁと思っている。簡単に
言ってしまえば、酵母表面に機能性蛋白を
修飾しスーパーエンジニアリングな酵母に
変身させ廃食油をバイオディーゼル燃料の
脂肪酸メチルエステルを効率的に作るとい
ういうことなのだが。
Fuel Property Comparison | ||||
---|---|---|---|---|
NExBTL | GTL | Biodiesel (RME) | Sulfur-free diesel |
|
Density at +15o C (kg/m3 | 775 ... 785 | 770 ... 785 | ~885 | ~835 |
Viscosity at +40o C (mm2/s | 2.9 ... 3.5 | 3.2 ... 4.5 | ~4.5 | ~3.5 |
Cetane number | ~84 ... 99 | ~73 ... 81 | ~51 | ~53 |
Cloud point (oC) | ~ -5 ... -30 | ~ 0 ... -25 | ~ -5 | ~ -5 |
Heating value (lower) (MJ/kg) | ~44 | ~43 | ~38 | ~43 |
Heating value (MJ/liter) | ~ 34 | ~ 34 | ~ 34 | ~ 36 |
Polyaromatic content (wt %) | 0 | 0 | 0 | 0 |
Oxygen content (wt %) | 0 | 0 | ~ 11 | 0 |
Sulfur content (mg/kg) | < 10 | < 10 | < 10 | < 10 |
なぜこんなことを書いているかというと「
廃食油から石鹸」をつくる運動とかかわっ
てきたからだが、今夜はこの辺で。
■