極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

吸い葛とガウディの関係式

2009年06月15日 | 環境工学システム論



金縛り蔓で覆いし忍冬(すいかずら)吾も木々なりスランプの森  


View a larger version of this image and Profile page for Lonicera japonica Thunb.

スイカズラ(吸い葛、学名:Lonicera japonica)はスイカズラ
科スイカズラ属の常緑つる性木本。別名、ニンドウ(忍冬)。
日本全国のほか東アジア一帯に分布し、山野や空地によく見
られる。花は5月ごろ咲き、甘い香りがある。花弁は筒状で、
先の方は上下2枚の唇状に分かれ上唇はさらに4裂、はじめ白
いが徐々に黄色くなる。蕾は、金銀花(きんぎんか)という
生薬で抗菌作用や解熱作用があるとされる。漢方薬としても
利用される。果実は黒い液果。





「スイカズラ」の名は「吸い葛」の意で、古くは花を口にく
わえて蜜を吸うことが行なわれたことに因む。砂糖の無い頃
の日本では、砂糖の代わりとして用いられていた。「ニンド
ウ(忍冬)」の名は、常緑性で冬を通して葉を落とさないか
ら付けられた。



スランプだ。不摂生が祟ってもいる。そんな憂鬱なきょうだ
った。時として木々を覆い尽く問題となる茶花の「スイカズ
ラ」。花言葉は「友愛」「愛のきずな」。


ファイル:Flag of Spain.svg

  ファイル:Sagradafamilia-overview.jpg バルセロナの市章Barcelona 

 
 
Província de Tarragona



ファイル:Antoni gaudi.jpg Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet

建築家ガウディ全語録  Sagrada Familia

 父方・母方ともに銅細工職人という家系に生まれたことが、
空間を把握する素地となった地中海が生んだ天才建築家アン
トニ・ガウディ。その彼の建築理論や思想といった纏まった
ものは残されておらず、僅かに『日記装飾論』にそれらしい
のが垣間見られる。たとえば、祭壇について次のように述べ
ている。


 礼拝のためのさまざまな儀式は祭壇を必要とするが、そ
 れは典礼の要請に応じた簡素な形態をもつべきである
 しかし、往々にして奢侈をよしとする考え方によって、
 私たちの今日の祭壇は、真の宗教性をさまざまな造形と
 諸像の収納庫そのものに変え、聖堂に害を及ぼし、それ
 を貧しいものにしてきた、といえるであろう。このよう
 なおびただしい対象物は聖堂のなかでほっと息をつくこ
 ともできなかったであろう。むしろそれらは後退し、ヴ
 ォールトの正弦曲線を際立たせるべきである。

Barrel vault  Cross vault

 祭壇はまず第一に、ミサとさまざまな神聖な祭式の聖な
 る犠牲のために奉仕する。それゆえ、聖壇を、そして周
 囲を際立たせ、段を施すことによってそれを他の場所よ
 り高め、孤立させ、畏敬の念を感じさせるすべての要素
 をそれに与えるべきである。

                     入江正之著
     『図説 ガウディ 地中海が生んだ天才建築家』


入江正之は、これを受け「この一例でも理解されるように、
ガウディは装飾に関するさまざまな要素の個別的な考察形式
を通じて、自らの建築に関する思想を投影させた(中略)研
究者マタチネイやコリンズが指摘する『日記装飾論』のさま
ざまな主題の自由な転調と反復の起因は、ガウディにとって
この装飾論を書くことが、彼の内的ヴィジョンを具体化し、
制作し、建築することと同義であったところにある。内的ヴ
ィジョンというかたちで新しい建築様式への意欲が確固とし
て存在していたのである」とし、「〈偉大なる教会〉達成へ
のヴィジョンは、「この完成への要求はいまだ萌芽にすぎな
い」と書く。この覚書でつきつめられた聖堂のグィジョンヘ
の思いは、彼の内部で醸成され、一つ一つの作品の経験にお
いて確かめられ、成熟していかなければならない、とガウデ
ィ自身考えていたことがうかがえるのである」とし、カサネ
リェスを引用しつつ、「コロニア・グエイ教会は、彼の青年
時代のヴィジョンの達成である。つまり、〈宗教芸術は精神
の表明であって、諸形態の翻訳ではない」と結ぶ。





 Pulpo a la gallega

彼の建築は曲線と細部の装飾を多用し、生物的な建築を得意
とし、その設計手法は独自の構造力学的合理性と物語性に満
ちた装飾の二つの側面より成立する。装飾は形式的なものに
留まらず、植物・動物・怪物・人間などをリアルに表現して
いる。「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から
学ばなければならない」と、ガウディは自然の中に最高の形
があると信じていた
。その背景には幼い頃、バルセロナ郊外
の村で過ごし、道端の草花や小さな生き物たちと触れ合った
体験からきているとされるが、これは手塚治虫とも通じる資
質ではないだろうか ^^; 。

ファイル:Casa Milà - Barcelona, Spain - Jan 2007.jpg



 Cabo San Lucas Flamenco Dancing

ガウディを辿ったのは、『建築環境工学』の考察に当たり、
建築という分野におけるイメージの背景に或いはその建造物
の機能性を予習したかったのだ。尤も、時間の余裕があれば
二人で訪れたい地方ではあるのだが。


写真





建築環境工学の定義は「建物の環境の調整・測定・評価・設
計などを行う工学であり、環境調整や省エネルギー化のため
のデザイン(意匠設計)を行う。空気調和工学なども含まれ
る」であり、2009年度から、一級建築士国家試験において、
建築環境・設備に関する科目が新設されるなど、近年、重要
度が高まっている工学分野である。

これらを構成するサブカテゴリは一般的には「インテリア」
「 衛生設備」「給水設備」「空気調和設備 」「計測機器」
「 熱源設備」「排水設備」「トイレ」「流体機械」であり、
工学設計としては26項目が該当する。流行言葉では「エコ
住宅」「オール電化」でその設計といえば判り良いが容量が
尽きかけている。それではまた明日。
                       

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紫露草と金融ニヒリズム

2009年06月14日 | 時事書評


心地よく走り抜けゆく浜風に つゆ紫ときみの微笑み




夏越の祓(なごしのはらえ)も無事に済ませ家で昼食をとっ
ていたところ、彼女が紫陽花の写真を撮りに水ヶ浜までドラ
イブしないかとの誘いに二の句をつげず湖岸を駆け目的地に。
早速、数種類ある紫陽花をデジカメに撮り収め休憩すること
に。

ファイル:Hydrangea macrophylla forma normalis 01.jpg ファイル:Hydrangea quercifolia 2004ja 01.jpg ファイル:Gakuutsugi.JPG ファイル:エゾアジサイ Hydrangea serrata var. megacarpa.JPG




二人で檸檬スカッシュを注文、シチリアの檸檬の甘さや蜂蜜、
ブラッド・オレンジの話、旅行の思い出などを朧なるびわ湖
の光景を眺め、取り留めなく喋り時間を過ごし帰宅する。





車内で、辻井伸行が作曲自演していることを知る。曲の組み
立てに苦労するあるいは理解されないのではという直感があ
り、「もう少しいろいろ経験した方が良いんだがね」と言う
と、「もう二十歳ですよ」と心配しなくて良いというふうに
彼女が答えたが、「CDを聴いてみるよ」とハンドル切りな
がら答えた。

190226_c450.jpg 『川のささやき』/辻井伸行




MacBook  1984 Apple's Macintosh Commercial




NHK放送の『マネー資本主義』(第3回)をみた。世界の
マネーが肥大化し、バブル崩壊まで突き進んだプロセスとし
て「年金基金」の存在とその行動の軌跡を追跡する。かつて
国債など手堅い投資のみを行っていた年金基金が、リスクを
とっても高い利回りを得ようと株などへの投資に乗り出した
のは1980年代。先陣をきった世界最大の公的年金基金の
カルパース(米カリフォルニア州職員退職年金基金)だ。



定年の5年前、年金制度導入に関しての説明会があり「元金
割れすることはないのか」と質問したが、「そのようなこと
はありえない(想定していない)」との返事を朧気に記憶し
ている。「401K」当時の流行言葉だ。今日に至ることを
予測できた人間は皆無といって良いだろう。話はそれるが、
構造改革の旗手、竹中平蔵は本人は否定する市場原理主義的
政策(規制緩和、自由競争推進)、例えば、富裕階層への増
税・法人税軽減への反論に対して、「そんなことすれば、金
持ちは国外逃亡する」と常套句で応酬するが、或意味理解で
きる部分もあるが基本的に可笑しいと考えている。

  “Smile”  nat king cole

「全ての富の源泉は労働にある」。この言葉はグローバルだ。
ここに立ち返る必要があると思うが、反面、「海外逃亡」の
喩えは、その意味でボーダフルな考え方だ。テレビでのカル
パースの理事のリスクを被ったから、それをカバーするため
の強欲金融商品を求めるとの件で、第1次世界大戦直後の疲
弊したドイツに登場したナチズム運動(ヘルマン・ラウシュ
ニング『ニヒリズムの革命』)を思い出し重ね合わせ、これ
は『金融ニヒリズム』ではないかと思い至った。


【限定価格!】新品 モジュール車いす介助用/色選べます

昨日は、母の介護の等級を審査する話し合いで、マネージャ
ーや介護士との三者協議。ここでは一円一銭の努力の積み上
げの世界。人間の心を亡くし倒錯したマンモ(強欲)の世界
による弊害を切除する政府介入に躊躇は不要だと思う。




きょうは日曜日とあって目的地のレストランは盛況だ。こん
な些細な楽しみを積み上げてこそ幸せだと、心地よい風に吹
かれながら季節を楽しんでいる笑顔が素敵だと惚気る。ムラ
サキツユクサ(T. ohiensis)鑑賞用によく栽培されている。花
期は6~9月頃。原産地は北アメリカ。また、オシベの毛を細
胞の原形質流動の観察でよく使う。北米原産の「ムラサキツ
ユクサ」。花言葉は「貴ぶ」。

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泰山木とスイート・アイランド物語

2009年06月13日 | 農工サ融合



レベル6 景気回復 右左 我慢足りんと 泰山木は





タイサンボク(泰山木、大山木、学名:Magnolia grandiflora)と
はモクレン科の常緑高木。北米中南部原産。花期は5~7月頃。
葉の表面には光沢があり、裏面は毛は密生しており錆び色に
見える。日本では公園樹としてよく植栽される。放置すると
樹高20m以上にもなるが、よく分枝して剪定にも耐えるため、
庭木として植えるところも多い。





景気底打ちとくれば咽もと過ぎれば早インフレ懸念にパンデ
ミックは行き過ぎと泣きを入れ、郵政民営善悪論で片つける
程に的外れな辞任劇。おまけに北はウラン濃縮すると大はし
ゃぎ。いやだね ^^;。「タイサンボク」。花言葉は「自然の
愛情」「威厳つける」。




炭素の同素体(説明は右記参照)


【地球温暖化が農業革命を促す?】



MacBook  1984 Apple's Macintosh Commercial


地球表面には約4万3千ギガトンの炭素が二酸化炭素、メタ
ンガス、炭酸塩、有機物などとし存在し、約93%が海洋に、
約5%が陸地に、約2%が大気中に存在。海洋炭素のほとん
どは中層や深層の海水中に炭酸塩、溶存有機物、粒状有機物
として蓄積し、植物プランクトンなどの海洋植物が利用でき
る表層の炭素量はほんの一部に過ぎない。

六方晶

陸上炭素の3分の2は落葉,腐植土,泥炭,石炭,石油とし
て土中に蓄積し、残りが陸上植物の現存量である。また大気
中における炭素は、主に二酸化炭素でおよそ750ギガトン。
また、海洋表面と大気との間の年間の炭素の交換量はおよそ
90ギガトン、陸上植物と大気との間ではおよそ60ギガト
ン。これは、大気中の0.47%に当たる。




現在、大気中の二酸化炭素中の二酸化炭素の年間増加量は3.2
ギガトンと見積もられており、これが地球温暖化の原因であ
る。実際、産業革命以降の人為的な二酸化炭素放出による二
酸化炭素濃度の上昇率は急激であり、20世紀初頭に0.03%以
下であった二酸化炭素濃度は現在 0.037%に達し、その増加
傾向は加速している。

ファイル:Simple photosynthesis overview.svg

また、地球の平均気温もこの100年間で0.5℃上昇し、最近10
年間では0.13℃の上昇を示している。これは,地球史におい
て最も温度上昇率が高かった氷期-間氷期でさえ100年あたり
0.08℃程度であったことを考えると異常な上昇率である。



地球上の生態系は生産者・消費者・分解者から成り立ち、食
物網を生物の存在量(バイオマス)の面から見ると、高次の
消費者になるにつれ劇的に減少するピラミッド型の生態系を
形作る。実際に、陸上の生物に占める植物の存在量の割合は
極めて高く、動物の占める割合は0.1%以下といわれる。

ファイル:Julius Robert von Mayer.jpg Julius Robert von Mayer

「クリーンレポート」より

地球上の全森林は、1年におよそ600~800億トン(乾量)の
有機物を生産。全地球の一次生産量の36~45%、陸上生態系
による全一次生産量の49~67%にあたります。森林の占める
面積が、地球の表面積の1割、陸地面積の3割程度であること
を考えると、森林生態系の生産力がほかの生態系に比べて相
当大きい。尚、太陽光の全放射エネルギーの1%を消費。


稲などの温帯植物はC3型で、昼間に気候を開き二酸化炭素
を取り込み光合成する。CAM型はサボテンのような過酷な
熱帯乾燥地帯の植物で夜間に二酸化炭素を吸収し、昼間は気
孔を閉じ光合成を行う。C4型は前述の中間型に位置し、二
酸化炭素を還元する回路(カルビン-ベンソン回路)とは別
に二酸化炭素濃縮回路(C4回路)をもつトウモロコシなど
の植物が該当し、稲の生産性を上げるC4型化の研究が続け
られている。




その点、根に養分を貯蔵できるサツマイモはシンクリミット
がなく有利である。また、サツマイモの水気耕栽培システム
によるヒートアイランド対策効果を検証する実証実験で確認
した。屋上でサツマイモを栽培することで、サツマイモの葉
による遮熱効果に加え、葉から水蒸気が出る「蒸散」によっ
て気化熱が発生し、大量の熱を吸収することで気温上昇を抑
える実験が行われている。


File:Thames Kumara n.jpg

この試験では冬期(12月~4月)の景観対策必要ということ
でもあり、それらを考慮してシステム化する必要があるとい
う。根菜類なら何でも良いわけで、冬期栽培種を確定し、常
緑設置を前提とする。法律を整備し、ヒートアイランド防止、
二酸化炭素削減の促進に、ビジネスモデル『スイート・アイ
ランド物語』(仮)の部分適用すれば(1)二酸化炭素の削
減、(2)省エネ促進、(3)バイオエタノール及び食品化
が行えるはずである。


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石楠花とジャスミンティータイム

2009年06月11日 | 創作料理



生け垣にエッジブレード慣れぬ手に 石楠花は吾みて肯きぬ



 Jasminum polyanthum

山口百恵 - あんたのバラード 『プレイバック パートⅡ』

写真家加納典明の「山口百恵は観音菩薩」の台詞をかすかに
?覚えているが、それ程伝説化した山口百恵。その彼女の唄
でマイナーな曲だが鮮明に残る曲があった。

山口百恵 - 寒椿 『幻へ ようこそ』

作詞・阿木燿子/作曲・宇崎竜童/編曲・萩田光雄
『ドラマチック』(1978.9.1)

Image:Sampaguita.gif 

只今 ジャスミン ティータイム

薄い陶のカップに紅の海が
広がります
広がります

レモン添えて あなたをほろ苦い時へ
御招待
御招待

軽いジョーク
笑い転げる私

だけど 本当は
笑顔の下で
私が何を思っているのか
おわかりになりますか

幻へ ようこそ

只今 レコード モーツァルト

ピアノの音 妖しいファンタジア
踊りましょう
踊りましょう

瞳閉じて あなたに燃えている心
預けます
預けます

揺れるステップ
頬を埋める私

だけど 本当は
涙の下で
私が何を思っているのか
おわかりになりますか

幻へ ようこそ


 photo
 



 黄梅

『モーツァルト』と『ジャスミン ティータイム』が鍵語だ
が、ここではジャスミン・ティーが主役。天才モーツァルト
を無理矢理絡ませれば、辻井伸行が作曲の手法を会得すれば
彼は、現在のモーツァルトになると少ない曲数だが聴いてみ
て即座に思った程、天才的な抑揚(共振力)、大仰に言えば、
魂を揺さぶるものを持っている。



  

ジャスミン。幾度となく短歌の題々とするくらいに身近な草
木。中国の山西省咸陽市で4年間仕事をしていた関係で、花
茶を三食口にしていた。それがジャスミン茶であり、飲み方
が変わっていて、急須にいれ茶葉を扱いて飲むのでなく、茶
葉に湯を注ぎ蓋をし、茶葉を沈積させた後、蓋を幾分か湯飲
みより上蓋を水平に摺り外し飲み口を作り、そこに唇を当て
口に注み込むようにして飲むといものだ。これって、笑っち
ゃうだろうにね。

中華人民共和国の位置  陝西省の位置  陝西省中の咸陽市の位置 

花茶(はなちゃ、ファーチャー、拼音: huāchá )は 中国茶
の一種で、茶葉に花の香りを加えたものをいう。緑茶や青茶
などに分類される六大茶類とは別種に分類されることが多い。
最近では花茶を含めた七大茶として中国茶を分類することも
ある。花茶には三つの種類が存在する。(1)ジャスミン茶
のように花弁の香りを茶葉に移したもの。茶葉には香りを吸
着させるという特性があり、それを利用した製法である。



香片(シャンピェン)ともいう。(2)ハーブティのように
花弁そのものを煎じて飲むもので、こちらは漢方薬として発
達したもの。(3)乾燥させた花弁を茶葉に混ぜて飲むとい
う、ふたつの中間的なもので、ジャスミン茶でもこのタイプ
は多い。また、花を茶葉でしばって包み込んだりして、茶葉
の形状の変化や花の出現する様子を楽しめるものもある(工
芸茶と呼ぶ)。



花茶の起源は宋代の福建省に遡れるとする説もあるが、新鮮
な花弁の香りを茶葉に吸着させる手法がとられるようになっ
たのは元の時代からとか。明代の茶の解説書である『茶譜』
には「花弁と茶葉の割合は1対3するべき」の記述が見られ
この頃に完成したとされる。基本的には緑茶を用い、安価な
ものは花弁と茶葉を直接混ぜる。



高価なものは薄紙を緑茶と花弁の間にはさみ、積層させて上
品に香りを移すという手法が用いられる。この手法では比較
的ゆっくりと、かつ深くに香りが浸透するため、工程を複数
回繰り返えし製造期間が数ヶ月を費やす、高級なジャスミン
茶の中には鞠状に丸めた真珠花茶と呼ばれる。



ここまでくると、ハーブ・ティーのブレンド版であることが
分かるが、反面奥行きの深さを象徴している。そう、「幻へ、
ようこそ」と山口百恵が誘うように。ところが、ところがで
ある。練乳やミルクと砂糖をたっぷり入れて飲むのマイ・ス
タイルなのだ。折角の色合いの深みをぶち壊すようでナンセ
ンスなのだが。勿論、ストレート・スタイルも好きだ。

 image カロライナジャスミン Gelsemium sempervirens

自家製のジャスミン茶をできれば開発したいと思っている
が、できることなら十王の名水をベースにオリジナル・ジ
ャスミン茶(花茶)をこの町の名産にできれば良いなと夢
想している。それではジャスミン・ティーをご堪能あれ。

Aladdin  ブーメランストレート -- 西城秀樹 Blüte von Brunfelsia latifolia Brunfelsia latifolia


ファイル:Rhododendron brachycarpum 01.jpg

石楠花(石南花)は、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の低
木の総称。主として北半球の亜寒帯から熱帯山地までのきわ
めて広い範囲に分布し、南限は赤道を越えて南半球のニュー
ギニア・オーストラリアに達する。特にヒマラヤには非常に
多くの種類が分布する。野生状態でも変種が数多く、また園
芸植物としても数多くの品種がある。そのため、種類数は定
義によって大きく異なるが、派手で大きなく、花の色は白あ
るいは赤系統が多いが、黄色の場合もある。



シャクナゲは葉にロードトキシンなどのケイレン毒を含む有
毒植物である。摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起
こすことがある。日本にも数多くの種類のシャクナゲが自生
しているが、その多くは変種であり、種のレベルでは4種また
は次の6種に集約される。山に生える「シャクナゲ」。花言
葉は「威厳」「危険」。

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華鬘草とティンカーベル

2009年06月10日 | WE商品開発



ヒム溢れ暗き静寂満々と チャペルに響き華鬘草咲く 


 治部煮

 

帰らじと思へばかねて梓弓なき数に入る名こそ留むる     楠木正行


羅馬国もかくのごときや聖堂に ヒム満ち栄えにつつまるる身は
     
                             
関根和美 

■           
ガーデン植物大図鑑 表紙 『百年小説』@天晨堂

村上春樹の小説『1Q84』が売れているということで、彼
女が近くのビバ・シティの天晨堂で堆く積まれた本を立ち読
みし「なんだ、ちっとも面白くなかった」といって帰ってき
て1週間も立たぬうちに売り切れ状態となり、買いに出かけ
た時には事既に遅し。

Rubber Soul cover Norwegian Wood (This Bird has Flown)

彼の作品への関心には波があり『ノールウェーの森』でかっ
たるくそれまでの熱心な読者は一変し無関心へと。そして、
『海辺のカフカ』で再び読者(最初の頃の熱中ぶりより遙か
にダウン)となり今日までつかず離れずの軌跡というのが正
直なところ。

MacBook  1984 Apple's Macintosh Commercial

『1Q84』と聞き、『デジタル革命』のビック・バーンの
引き金となったアップル社のマッキントッシュがテーマなの
かなと思った程のズレぶりだが、兎も角も入荷次第、読んで
みることに。


 超臨界クリーニング

【エコツールⅠ:超臨界流体】

在職中、超臨界炭酸ガス洗浄装置開発プロジェクトに関わっ
たことで、ダイダン株式会社の製品紹介を新聞で見たときは
目を凝らしたほど(朝日新聞 090609/F9)。



その概要は、空調設備などを手がける
ダイダン(大阪市)は、
炭酸ガスで工場の排気フィルターなどを洗浄する「超臨界炭
酸ガス」装置を開発した。炭酸ガスはほぼ全量繰り返し利用
でき環境への影響を抑えたという。実証試験を経て、10年度
の事業化を目指す。装置は高さ約6m、横幅と奥きが約4m。
この程埼玉県の同社技術研究所に設置し実証試験に入った。



主に半導体や液晶工場の排気処理設備で、大気汚染防止のた
めに使われる揮発性有機化合物(VOC)除去用フィルターや、
吸着剤の洗浄に使える。汚れた炭酸ガスをきれいにする新技
術を導入し、炭酸ガスを再利用できるようにした。同じフィ
ルターを長く使えるので、この点でも炭酸ガス排出の削減に
つながるという。

 Electroless plating as supercritical fluid

超臨界炭酸ガスは、温度31度以上、圧力73気圧以上の状態に
おいた炭酸ガスで、気体と液体の両方の特徴を備える。フィ
ルターからトルエンなどを取り除くほか、物質を「溶かし出
す」技術を応用し、コーヒ豆からカフェインを抽出したり、
植物から香水の成分を取り出したりできる。しかし、最大の
技術課題は高価な初期投資を軽減するシステムづくりやその
工学的手法の開発に移っている

 株式会社 超臨界技術研究所

最後に、ここで、『明日のエコでは間に合わない』というキ
ャッチ・コピーを言葉でなく、工学技法で語るとすれば「超
流体適応技術」は様々なスケール・サイズで、洗浄(=エッ
チング)やめっき、抽出、分解などの職域工程で使用される
可能性を秘めている。もしかして、家庭電化の一部として応
用展開する可能性を持つものと確信する。

もうけの花道


 

【第二の緑革命は新弥生時代?】

『明日のエコでは間に合わない』とは、「生産・消費両過程
でのエコ技術への転換と無駄撲滅」に尽きる。そんなことで、
『食糧ビジネスのしくみ』『現代の食料・農業問題』を読み
飛ばしたものの、『光合成の科学』『植物生理学入門』『図
解 植物分子細胞生物学』『<1分子>生物学』の4冊残って
しまい気の重い話となった
^^;。

 

ところが、傲慢なことに「白姫はつか大根」「赤丸はつか大
根」「ミント」の種蒔きをやり、イタリアンタンポポ(レッ
ド)、アーティーチョーク(パープル)、マスタードブラッ
ク、ミニキャロット(丸型)、ホワイトオニオン、セルパチ
コ、シナモンバジルの種を取り寄せ、『ネオ農業革命』の革
命家気取りの自分がいるではないか。そう、大変傲慢極まり
ないことに、『バイオメタノール原料にはサツマイモが最適
』。つまりは、吾に秘策ありと。


 

行き過ぎりゃ、妖精fairy)、聖霊spiitの世界で頭を冷やす
とするか。『ティンカー・ベル』/DVDを暫し鑑賞し、そ
の次に、辻井伸行の『
ショパンの子守唄』を暫し堪能すると
しよう。

ファイル:J. M. Barrie - Project Gutenberg eText 13103.jpg Sir James Matthew Barrie




ケマンソウ科Fumariaceaeは双子葉植物の科。16属450種ほど
の草本を含み、主に北半球に分布。高山植物のコマクサや、
観賞用に栽培するケマンソウ、春先に赤紫の花をつける野草
ムラサキケマン、漢方薬に用いるエンゴサクなどを含む。ケ
シ科に近縁でこれに含めることもある。ケシ科の「ケマンソ
ウ」。花言葉は「あなたに従います」。

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萬年草とマニラで死す

2009年06月09日 | 近江歴史回廊


張り詰めた異教を背負い  ひたすらに漂う先の咲く萬年草



植物は感じて生きている Check here

植物と動物の大きな違いは「光合成」ともう一つ「中枢神経
」の有無が挙げられる。そう、中枢神経をもたない「分散シ
ステム」「分化全性能性」が植物ゆえんということで今回は
『植物は感じて生きている』の話
。「もっと光を」は(1)
光発芽(2)緑化:葉緑体形成(3)遊陰反応:背伸び工程
(4)光周性:花芽調整工程の性格環となって現れる。その
4つの工程を繋げるのが、赤い光を感じる色素たんぱく質の
フィトクロム」というわけだ。

 Phytochrome absorbtion

ところで、フィトクロムは分子量約12万の色素タンパク質で、
赤・遠赤色光の光受容体として植物の様々な光応答反応を制
御しているが、ここからが謎。感度の2種類のフィトクロム
の確認ができているが、植物のオンリーワンの遠赤外線と赤
外線との比率を感受する感度が1万倍異なる光受容体の並存
機構が不明だという。




この赤色光受容体フィトクロム以外に植物にはこのほかに青
色光受容体クリプトクロムとがあり、ともに光に基づく応答・
調節に関わりフォトトロピンはこのタンパク質の一種だが、
茎などが光の方向に曲がる現象である光屈性に関係するとい
う。その葉緑体の光を感じて伝達される速度は、基幹から縁
辺へは2.3m/分、逆の縁辺から基幹までは0.6m/分だが、
その機構の詳細は謎という。


【サボテンの気孔は夜開く】

 Stoma

気孔は、葉の表皮に存在する小さな穴(開口部)で。2つの
細胞(孔辺細胞)が唇型に向かい合った構造で、孔辺細胞の
形が変化し孔の大きさが調節される。主に光合成、呼吸及び
蒸散に外部と気体の交換を行い、浸透圧π=MRT の変化
で開閉する、つまり、孔辺細胞の膜電位が低下しカリウムが
流入し圧が上昇し開き、逆に電位が上昇するとカリウムが流
出し圧が低下し閉じる(カリウムチャンネル)


 potassium channel

流れでいうと青色光フォトトロピンが反応し、水素イオン-
ATPアーゼに信号伝達され細胞膜が過分極でカリウムチャン
ネルが作動し、カリウムイオンや塩素イオン、水が流入しリ
ンゴ酸が生成し孔辺細胞が膨張し開口。逆に、植物ホルモン
のアブシジン酸が送られ、受容体がカルシウム濃度を上げ、
イオンチャンネルの活性化でリンゴ酸などの陰イオンが流出
し収縮し閉口する。



Red, yellow and green pepperbell pepper



【極寒から灼熱まで】

地下に水があれば植物は耐暑能力は充分(~55℃)。問題
は寒さ。低温は植物の生産性を支配する重要な環境因子の1
つ。稲など低温によって傷害を被り、生産性が著しく低下。
植物の低温に対する耐性は種によって多様であり、0~10
℃の低温に曝されると傷害を受けるもの、0℃以下の凍結温
度で傷害を受けるものがある。一般に温帯起源の植物は、気
温の低下と共に低温に対して馴化する能力を有し、真冬には
-30℃以下の凍結に耐えるものも多く存在するという。


 ボンボリトウヒレン


植物の低温馴化は、(1)気温の変化の検知(2)検知した
情報の伝達(3)低温誘導性遺伝子群の発現(4)遺伝子産
物の機能発現などの過程を経て凍結耐性能の獲得するが謎が
多い。


 sweet poteto

まず、低温化で膜の流動性が低下しセンサ(?)が働きカル
シウムが膜内に注入、タンパク質の制御(リン酸化・脱リン
酸化による活性/不活性)し、最終的に低温誘導性遺伝子の
発現を促すというところまでは分かっている。




の先にはミスター・ブレインが?】

(1)植物はどうやって重力を感じ、生体情報に変換してい
るのか(2)根が曲がる場所に生体情報伝えているのか(3)
どうやって根をまげるのかを解明する研究が進められている。

この重力屈性機構は根冠で重力を感じ、成長ホルモンのオー
キシンの不均等な分布で伸長帯で屈曲が起こる(『微小重力
下における根の水分屈性とオーキシン制御遺伝子の発現
』)。


 root cup

つまり、この根冠を形成するコルメラ細胞内にあるプラスチ
内にデンプン粒を含む細胞小器官のアミロプラストを重力
感受体としているところまでは解明されている。当に、根は
植物の頭脳といわれるゆえんなのだ。屈性はなにも重量だけ
でない。化学、水分、光、温度、接触などもなるがその機構
の解明はこれからだ。




『地中の☆は?』

植物にあって、哺乳動物にない構成ミネラルをご存知だろう
か。それはボロン、ホウ素だ。さて、栄養元素の窒素は光合
成を促進させ収穫をを増やすが、近代の化学肥料が発明させ
て飛躍増大する。とはいえい大気中の窒素を地中のバクテリ
アにより固定され再び大気中に窒素ガスとして放出されまで
千二百年まで要する。ところが近年、投入される化学肥料の
8割は過剰投入され土壌の富栄養化が問題となっている。



さて、今回で植物生理学の基礎の復習を了とした。残りの「
第1巻 植物が地球をかえた!」「第3巻 花はなぜ咲くの
?」「第5巻 植物で未来をつくる」は、後日適時・適宜読
んでみよう。


 TakayamaUkon

10数年前、生前、口数の少ない親父が出身地の生駒市高山
町庄田の墓参りの途中、草笛を作って吹いて見せたりしてい
たが突然、キリシタン大名の高山右近の末裔だと言い出した。
これは後日過去帳を調べても繋がりとなるものが出なかった
口承での話。ひょんなことから関西顔の親族(明石家さんま
風)ばかりだが、どうも鎌倉時代末からこちらに移り住んだ
関東の血筋の一族ではないかとの思いに取り憑かれていた。

 高槻城の復元模型


高山氏は摂津国三島郡高山庄(現在の大阪府豊能郡豊能町高
山)出身の国人領主である。出自は秩父氏の一派の高山党の
庶流とも甲賀五十三家の一つともいわれる。父の友照が当主
のころには当時畿内で大きな勢力を振るった三好長慶に仕え、
長慶の重臣松永久秀にしたがって大和国宇陀郡の沢城(現在
の奈良県宇陀市榛原区)を居城としたと伝えられる。ポルト
ガル語で「正義の人」を意味するユストが洗礼名。


ファイル:Takayama Hikokuro Statue.jpg 高山彦九郎

織田有楽斉の「喫茶余禄」による右近の茶道の評価は「作り
も思い入れも良いが、どこか『清(きよし)の病い』がある」
ともいわれるが、 慶長19年(1614年)、加賀で暮らしてい
た右近はキリシタン追放令を受けて、マニラに12月に到着。
スペイン人のフィリピン総督、フアン・デ・シルバらから大
歓迎を受けたが、船旅の疲れや慣れない気候のため、翌年の
2月4日に息を引き取った。享年63歳。因みに、高山彦九郎
は同じ平姓秩父氏族の流れを汲む。




マンネングサ属(sedum)の萬年草。ベンケイソウ科に属。園芸
品種のニジノタマやメキシコマンネングサなどが属する。メ
キシコマンネングサは、ベンケイソウ科の帰化植物。学名は
Sedum mexicanumメキシコという名前がついているが、原産地
は不明だという。5月ごろに黄色の花が咲く。Sedum(セダ
ム)は、ラテン語の 「sedere(座る)」が語源。良く知られ
る「マンネングサ」。花言葉「私を思ってください」。


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躑躅は平壌に咲く

2009年06月07日 | 時事書評



暗き世に響き渡るは盲目の ピアニスト弾く調べ届け  躑躅の花と



【性のパラドックス】

「性」は何のためにあるのだろうか。生物学者を含めた
多くの人は、性は多様性をつくりだすしくみだと信じて
いるが、実際には無性生殖をする生物も多種多様に進化
し地球上のさまざまな環境に適応しているという。


File:Bdelloid.JPG morphological variation of bdelloid rotifers


たとえば、ワムシ(輪形動物)のなかには、1億年ほど
前に有性生殖をやめ、以来、無性生殖だけで進化してき
たグループ(ヒルガタワムシ類)がいる。彼女らはメス
だけで子孫を残し、28属363種に分類されるほど多
種多様に進化してきた。


もし、無性生殖をする生物が環境の変化に適応できない
のなら、一億年の間には彼女らが絶滅する機会はいくら
でもあっただろう。有性生殖は、次の三つの点で無性生
殖よりも不利であるといわれる。

(1)有性生殖を行うためには、オスという子を生まな
  い性をつくらなければならない。メスだけで成り立
  つ無性生殖のほうが、有性生殖よりも二倍の速さで
  増えることができる。
(2)有性生殖では親子の血縁度が半分に減ってしまう。
  遺伝子を子孫に伝えるという点で、無性生殖の方が
  二倍有利である。
(3)有性生殖ではオスの個体とメスの個体が出会う必
  要がある。自家受精をする生物を除けば、一個体で
  は繁殖できない。この性質は、密度が低い集団では
  明らかに不利である。

こうしたデメリットがあるにもかかわらず、なぜ多くの
生物はオスをつくり、有性生殖を行うのだろう。この謎
は、「性のパラドックス」と呼ばれている。


【パラドックスに挑む】

有性生殖には、一対の対立遺伝子を分離させるだけでな
く、ゲノム中の多数の遺伝子を組み換える効果がある。
多様性を生むのでよいことだと思われがちだが、せっか
く実現したよい遺伝子の組合せを壊す可能性もある。配
偶者のゲノムの中に、有害な遺伝子があるかもしれない
からだ。一つの種内でみた場合、母親のゲノムの性質が
トータルとして優れている(環境に十分適応している)
ときには、組換えによって適応的な状態を壊すリスクを
冒すより、クローンで増える無性生殖のほうが有利だ。


異なる種が交雑した場合にはどうだろう。それぞれの種
に特有の遺伝子がシャッフルされ膨大な多様性が生まれ
る。このような雑種形成をヒントにして、「性のパラド
ックス」に挑んでいる

遺伝子がシャッフルされ、異なる性質を発達させた系統
が出会い、交雑することは、二種の進化の歴史を通じて
繰り返し起きたに違いない。気候は絶えず変動し、生物
の分布も大きく変化してきた。勿論、シャッフルで、と
んでもない形質が生まれ淘汰される例もある。進化の原
動力は突然変異と自然選択がベースだが、それだけなら
無性生殖集団でも起こる。突然変異と自然選択に頼った
進化でも、システムを大きく変えて新しい環境に急速に
適応しなければならないときには、有性生殖による組換
えが有利になるという。


【島は進化の実験場である】

島に住む生物には、いくつか共通に見られる進化のパタ
ーンがあり、(1)脊椎動物は小型の動物は大型化し、
大型の動物は小型化する(島のルール)。(2)移住能
力を失う(羽がなくなる等)(3)表現型の個体変異が
増大する。(4)ニッチ幅が広がる。(5)卵数が減る。
(6)種分化速度や表現型の進化速度が速い。


ぎゅっと小さな集団が受けた環境圧に適応して、進化が
起こったことを証明し、そのメカニズムを解き明かす材
料として琵琶湖の植物がある。琵琶湖は四百万年前に存
在した。琵琶湖は今の三重県上野盆地辺りで形成され、
徐々に北上して現在の位置に至っていると考えられる。
現在も一年に約三センチメートルの速さで北東に移動し
ている
。ハマヒルガオなど固有植物が多い。約六千~六
千五百年前の縄文海進の時期、京都盆地にまで海が入り
込んでいたらしい。調査結果、琵琶湖のハマヒルガオは
固有の
ハプロタイプをもち、国内の海岸のいずれのタイ
プとも異なることが明らかになった。ハマヒルガオは、
地理的に沿岸部の集団から長期間隔離されて、生理的、
生化学的な差が現れ、琵琶湖が淡水なので、海岸に分布
していた頃にもっていた耐塩性を失っているかもしれな
いという。


 ハマゴウ

琵琶湖の海浜植物は、人為的に植えられたのではないか
どうかを調査した結果、千年以上昔の『本草和名』とい
う本に、平安京ではすでに漢方薬の材料として、琵琶湖
岸で採集したハマゴウの果実を使っていたとの記載を発
見。ハマゴウは海浜植物らしく砂地を好む植物で、琵琶
湖では大規模河川の河口に発達した砂地(州)に生える。
かつては定期的に洪水が起き、砂州に生えるほかの植物
が定期的に除かれた結果、ハマゴウの繁殖地が形成され
ていたらしいが、湖岸の整備が行われた結果、群落の中
でハマゴウが生きれない状況が起こっているという。


File:Celery cross section.jpg Vascular bundle


【植物と徹生物の共進化-菌糸が繋ぐ地下ネットワーク】

植物が最初に上陸したのは今から約4億年前の古生代デ
ボン紀。海の中に光合成をする生物が誕生してから25
億年以上、植物とその祖先は水中で生活してきた。陸上
というフロンティアで植物を待ち受けていた障害は、乾
燥、紫外線、そして栄養塩の不足だった。過酷な条件を
克服して植物が陸上生活に適応できたのは、根と維管束
の進化に負うところが大きいという。しかし、植物の上
陸に際してある別の生物が寄り添ってきたことは知られ
てない。その生物は現在に至る4億年の間ずっと陸上植
物の約8割に今も寄り添い続けている。その生物が化石
として発見されたのは、デボン紀初期(約3億9千万年
前)の陸上植物スコットランドのライニーチャートから
である。それが植物の上陸を肋けたと考えられる生物、
アーバスキュラー菌根菌だ。


File:Wn8-05-2.JPG アーバスキュラー菌根菌

アーバスキュラー菌根菌は植物の根に共生し、土壌に含
まれるリン酸を植物に与え、植物からは光合成産物をも
らって生きている。「チッソ、リン酸、カリ」と言うよ
うに、リン酸は肥料の三要素の一つで、植物の生育に欠
かせない栄養塩だが、多くの植物は土壌中のリン酸を効
率よく吸収できない。十分な機能を果たす根をもたなか
った最初の陸上植物が、リン酸を利用する必要からアー
バスキュラー菌根菌との共生を始めたと推測されている。
以来、4億年以上ずっと、アーバスキュラー菌根菌が根
の中に共生してリン酸を植物に与えてきた。アーバスキ
ュラー菌根菌も、現生のものは植物と共生することなし
に生きられない。アーバスキュラー菌根菌に比べ、マメ
科植物の根に根粒菌というバクテリアが共生する。この
「菌根」は、シイタケやマツクケも菌根の一種である。


アーバスキュラー菌根菌は、比較的最近知られた菌類で、
はじめは接合菌に近いと考えられていたが、リボソーム
RNAを使った分子系統分析により、これらのグループ
とはまったく異なる系統であることがわかた。ところが
まだちゃんとした分類さえ載っていない。こんな生物が
身近にいるとは不思議である。

 mycorrhiza

マツタケやシイタケは外生菌根といい、担子菌のなかま
が木の根の表面を菌糸でマット状に覆ってできる。菌糸
は根の中に入らず、木から栄養分をもらいかわりに土壌
中のリン酸を与えているようだ。ツツジなどに見られる
ツツジ菌根やアーブトイド菌根は、根の表皮細胞の中ま
でしか入らないタイプ。ギンリョウソウなど、葉緑体が
ないため光合成ができない植物では、モノトロポイド菌
根菌という共生菌をパートナーに、菌糸を介して別の光
合成植物とつながり、栄養をもらって生きている。


共生というシステムがどのように成り立っているか。な
ぜ寄生に転じていかず、共生関係が成り立つのか。その
バランスを巧みに維持しているメカニズムはどんなもの
なのか。

たとえば、根粒菌と共生する植物にとって、根粒菌は「
チッソ、リン酸、カリ」のうちの窒素を供給してくれる
ので、ほかの植物が入り込めないやせた上地にも分布で
きる利益がある。一方で、根粒菌が空気中の窒素を植物
が使える形に固定するには、大量のエネルギーを消費す
る。そのエネルギーは、宿主である植物から供給される。
つまり、根粒菌がたくさん共生すればするほど植物はよ
く育つのではなく、あるバランスを越えてしまうと、自
身の生育が阻害されるほど根粒菌にエネルギーを吸いと
られることになる。関係は一気に、共生から寄生に変わ
る。


バランスを保つために、どういうシステムを進化させた
のか。最近の研究によって、マメ科植物は地下にある根
で、いまどれくらいの量の根粒があるかを知り、その情
報をいったん植物の地上部(シュート)に伝え、シュー
トから根粒を減らせ、あるいは増やせとシグナルが出る
ことがわかってきた。

この様に、植物の進化過程を考えることで、いままで思
っていたイメージが激変することになった。この次は、
同シリーズの『植物は感じて生きている』を通して植物
の培養のあり方を考えてみたい。



ちょっと物騒な情況になっているようだ。強面の評論家
(劇場評論)だけでなく、一国の総理大臣まで一線を交
える覚悟をしろと言いだした。東京都議選(7月12日)
の応援で訪れた麻生総理が、武蔵野市のJR吉祥寺駅前
で街頭演説し、弾道ミサイルの発射準備を進める北朝鮮
に関し、「我々は戦うべき時は戦わねばならない。その
覚悟を持たなければ、国の安全なんて守れるはずがない」
と述べ、制裁強化などで圧力を強める姿勢を強調し、そ
の返す刀で国際的警察行動に対する「海賊対処法案」に
反対する民主党の姿勢を批判したという(「対北、戦う
べき時は覚悟を」麻生首相が演説/6月7日19時31分配信
読売新聞)。




いま起こっている一連の動きは、(1)金正日専制体制
の後継(2)長期の経済停滞の深化(3)核拡散の3つ
の問題に集約できる。但し、(2)(3)は外貨獲得と
チョルノーブィリ事故再発防止と核ミサイル売却の問題と
が絡む。


開戦を決行するには最低限、盟友中国共産党の同意無し
には戦争遂行が不可能であり、中国共産党が賛同するこ
とは皆無に等しい(来年は上海万博開催年)。仮に、暴
発したところでたちまち国際世論の反対に見舞われ、直
ちに、わが国の国防軍及び国際連合軍により停戦、国際
裁判による制裁措置が迅速に執られる(政府の責任とし
てその道筋を周到に準備しておく)。


核ミサイル及び通常ミサイルの飛来の可能性は皆無とは
いえないが、仮にそのような事態に陥れば、前述と同様
に直ちにわが国の国防軍及び国際連合軍により防衛・停
戦。国際裁判による制裁措置を採る。


この時、北朝鮮の現体制は崩壊乃至は無条件降伏状態に
陥り、北朝鮮を一定期間国際連合による民主化の暫定政
権樹立に移行すると考えられる。これにより日本や中国、
韓国、米国、ロシアの政治経済の混乱や経済的損失は膨
大になることを覚悟する必要がある。


 Simone Weil

威勢のいい話には、太平洋戦争突入直前の日本から学べ
ば慎重にならざるを得ない。一線を越えることは当事国
々民に多数の死傷者がでる。故福田赳夫総理の「人命は
地球より重し」を言葉でなくイメージとしてはどんなも
のだろう。例えば、貨幣価値で換算すると世界の GDPの
5千兆円以上となり百名の国民が死亡したとしたら60京
円超となる。6ヵ国で按分すると8京円超/国となる。




金も食糧もない北朝鮮。唯一の核ミサイルと覚醒剤のさ
ばき先は、貧困国家諸国(イスラム圏)とやくざ組織の
み。「チェチェ主体思想」(民族民主国家イデオロギ)
を放棄せず乗り切るには、ベトナムに学び復興するのが
最善だろうと考える。容量が尽きかけている。万葉の昔
からある「ツツジ」。花言葉は「節制」「情熱」。勤勉
で優秀な北朝鮮の人民にこの花を届けたい。


 

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松田聖子はスイートピーが似合う

2009年06月06日 | 農工サ融合



日差し射すスイートピーの赤き花咲き 吾はモロコシの種撒く



【植物と地球環境の関係】

 Gondwana


日常を離れ、非日常的生活を送っていると、これはあくま
でも自分に即して言うのだが「吾、不識」(『景傳燈錄
第三巻)
であり「無知の知」に見舞われている。簡単にい
うと「なぁ~んも、わからん」のである。さて、『植物の
成長・進化プロセス』をきょうも手繰り寄せてみよう。

ファイル:Socrates Louvre.jpg  Σωκράτης Sōkratēs  

ファイル:BodhidharmaYoshitoshi1887.jpg ボーディダルマ

 「相観解析」という方法により、化石の葉から当時の
 環境を推定することができる。葉には周りにぎざぎざ
 した鋸歯があるものとなめらかな緑のものがあり、核
 子植物の樹木の場合、なめからな葉は暖かいところの
 もの、寒冷なところへいくほど鋸歯緑の葉という関係
 がある。現在の植生で葉の形状の比率を比べると、生
 育他の年平均気温や降水量と相関している(生理学的
 な理由はわかっていない)。生物は、ある程度柔軟に
 環境の変化に適応するため、相観解析では少数の植物
 からのデータに頼るのではなく、地域の植生全体とし
 て葉の形状の比率を含めた特徴を分析することで、気
 候評価の精度を高める。
  化石産地の相観分折から当時のリゴリオ・マルケス
 の年平均気温を推定すると、始新世初期は16~19
 度と考えられ、その変遷は地球科学による海中の酸素
 同位体から得られた推定とほぽ同様の結果になる。始
 新世から漸新世にかけての急激な気温変化が、植物化
 石からも裏づけられたのだ。

        葛西奈津子『進化し続ける植物たち


南米南部の植生は、白亜紀後期のゴンドワナ大陸に存在し
た古植物相として、その後の地殻変動、気候変動などの影
響を受けて成立。主な要因は、ゴンドワナ大陸西部の分裂、
南極の氷床形成,周南極海流とフンボルト海流の成立、ア
ンデス造山などで、これらの変化にともなう植生変化の過
程を詳しく解明するには、植物の葉化石群の分類・地理学
的研究と、葉の形態解析(葉形態の相観解析)が有効であ
という。葉の形態が植生が成立している時代の気候と相関
関係があるという。



【植物細胞わらしべ長者説】

ハボロハナカセキの縦断標本 「化石に見る花の起源」西田治文

 
単細胞から多細胞への進化の過程は動物と植物ではずいぶ
ん違う。動物細胞は、細胞壁がなく細胞自体が動けるのが
大きな特徴で、胚発生の過程を見ても、原腸陥入から始ま
る形態形成運動は細胞が動けるから起こる。それぞれの細
胞がダイナミックに動いて多細胞化する。

植物の細胞は動けないぶん、細胞骨格が重要な役割を果た
す。なかでも「微小管」はちょうど提灯の骨のようで、細
胞が伸びる向きや細胞分裂が起こる向きを、微小管の走向
が決める。微小管はチューブリンというタンパク質からな
る。

動物細胞にもあるが、細胞分裂の際に染色体を両極に分け
る紡錘体は微小管で形成されるが、動物細胞では両極の中
心体から微小管ができるのに対して、植物細胞に中心体は
なく、どこから微小管ができるというがこれが謎。  

動物細胞では中心体から出た微小管は、分岐することなく
一直線に伸びる。ところが植物細胞では、微小管が枝かれ
する。もし、微小管の分岐が植物細胞だけに特徴的な性質
なら、微小菅がかかわるさまざまな細胞機能において、分
岐する微小管が植物細胞で中心体がなくなったのは、最初
の1本の微小菅があればそこから箒のように分かれて紡錘
体ができるので、中心体が不要になったのではないか。



「チューブリン形成を明らかにすることで、植物細胞と動
物細胞の違いをけじめ、植物の多様性に至るまでさまざま
なことが明らかになるのではないか」、これを「植物細胞
わらしべ長者説」と呼んでいる。遺伝子の機能分化が進ん
でいく過程が、ゲノム解読でわかってきた。植物には自殖
性や倍数体が存在することと深くかかわり、植物独自の発
生過程が進化している。それを明らかにするための切り込
み方はいろいろあるという。「今、わらしべは何に変えた
のか」と。



葉には表裏があって次第に裏の部分だけが広がる。一般に
葉には縁があり、縁で発現する遺伝子の存在が知られてい
る。イグサのなかまの葉では、縁のように見えるところで
もその遺伝子は発現していない。全部ひとつながりに裏で
あって境界はない。葉ははじめ棒のようにつくられ、次に
裏と表を決めて、その境目を延長することで平面をつくる
のが原則という。裏表の決め方がどうやら中途半端になっ
て、どこを広げていいのかわからず、棒状のものから適当
に広げ始めるためにラッパ型になるものある。単面葉は単
子葉植物でのみ何度も進化している。しかし、双子葉植物
には一度も起こっていない。どうも単子葉だけの特殊事情
があるようだ。最近、イネの葉を厚みの方向に太らせるは
たらきをもつDLという遺伝子が見つかり、単面葉を支え
る遺伝子として有力視されている。茎も奇妙だ。アスパラ
ガスやボルネオ島キナバル山に生えるエダハマキ(枝葉槙)
のなかまは、茎や枝なのに平たい葉のようになったものを
つくり、平面で裏表もある。どう見ても葉のような形をし
ているが、維管束の向きが葉にしては変なのもがあるとい
う。植物は柔軟で不思議だ生物だ。


The Mother of Maize 薄い炭酸ガスを濃縮するC4型光光合成のteocinte

栽培植物の多くは、過去一万年ほどの問に野生植物から栽
培化された。この過程で植物は遺伝的に変化し、祖先野生
種にはないさまざまな形質を獲得。現代の多様な作物や花
卉(かき)は、植物が新しい環境におかれたとき、急速に
適応進化を成し遂げるドラマティックな能力をもつ。人為
選択は時として劇的な形質変化をもたらす。メキシコ原産
のトウモロコシがその例であるという。




穂(雌花序)を比較すると、祖先テオシンテでは10個程
度の種子しかつかないが、トウモロコシでは優に百を超え
る種子がつく。さらに、石のように硬い殼に覆われている
のに対しトウモロコシは殼加退化した。トウモロコシと祖
先テオシンテは分類学的に同種で互いに交雑可能。



栽培化の過称で選択を受け、適応的に変化した形質を制御
する遺伝子は、「栽培化遺伝子」と呼ばれる。現在、分子
レベルで同定された栽培化遺伝子は、急速に数を増してい
る。栽培化遺伝子は、適応進化研究の魅力的な材料である
と同時に、栽培植物の有用形質を制御する遺伝子として、
育種的価値も高い。しかし、古代の農耕者が将来トウモロ
コシになることを知らずに栽培を始めたが、どの形質がど
のような順序でで人為選択を受けたのかが明らかになれば、
農耕者がテオシンテの栽培を始めた「動機」が見えてくる
かもしれないといわれる。

      (葛西奈津子『進化し続ける植物たち』を参考


松田聖子「赤いスイートピー」 赤いスイートピー

はっぴーえんどの松本隆作詞で「呉田軽穂」(松任谷由美)
作曲の『赤いスイートピー 』は‘ぶりっこ聖子’の中で2
番目で好きな曲。因みに、一番は『SWEET MEMORIES』。あ
んまりあれこれ書くことはないんだが(ネットでわんさか
だから)、艶歌以外の超ロングラン女性歌手は彼女しかい
ない(テレサ・テンが生きていれば彼女と双へきではあっ
ただろうに)。

松田聖子 松本隆とトーク1 

ところで、この曲がでたころは(1982年1月当時)、赤色
の花をつけるスイートピーは存在していなかった。しかし、
その後、品種改良によって赤色のスイートピーも誕生した。
多分。これは確認できていないのだが、松本隆は松田聖子
を意識しながら歌詞の流れから「赤」を選んだろうと思っ
ている。

Seiko Matsuda -  Sweet Memories (anime)

スイートピー(学名:Lathyrus odoratus)は、マメ科レンリ
ンソウ属の植物。別名、カオリエンドウ(香豌豆)、ジャ
コウレンリソウ(麝香連理草)、ジャコウエンドウ(麝香
豌豆)。地中海沿岸原産。主に観賞用として栽培される。
品種によって一年草や多年草がある。



モロコシにかけている。失敗続きの試験菜園。根肥強化の
土壌改質を行い再チャレンジ。モロコシの種を撒く。マメ
科の「スイートピー」。花言葉は「私を覚えてください」。




【デジタル革命の銀河系:千万画素の携帯電話】

カメラ付き携帯電話の画素が千万画素を越える時代となっ
た(SoftBank 933SH:シャープ・ソフトバンクモバイル/ 
千万画素CCD ISO12800相当、SH-06A/SH-07A:シャープ・
ドコモ/千万画素CCD ISO12800相当) 。1999年9月京セラ
製端末のVP-210(PHS)は11万画素だった。「コップの中の
嵐」を続ける引責辞任しない政治情況とは異なり、これは
銀河系からの地上へと注がれる隕石だ。これは何を意味し
ているかは嘗てのブログ(『ラッパズイセンとデジタル革
』)で掲載している。(1)レンズレス乃至はレンズの
ソフト化(2)パーソナルコンピュータの一層の小型・高
品質・機能融合化(3)政治社会のオープン・透明・民主
化の一層の促進であると。



キムタク主演ドラマ『MR.BRAIN』、ゲーム化決定

それと、TBSドラマの『MR.BRAIN (ミスターブレイン) 』
が面白い。特に、fMRI(機能的磁気共鳴画像装置)をあ
そこまでイメージ化出来るのには正直いって感心。5月23日
の第二話。海馬傍回の反応を見て、以前に殺人現場を見た
ことの判定に使用された。科学警察研究所の職員がfMRIで
スキャンした数秒後に海馬傍回の3D画像シーンは圧巻。
番組内では、日立製のfMRIが使用されたと言われている。

fMRI



さても、デジタル革命の第6目の特徴、<未体験ゾーン>
の拡大(『サンシュユとデジタル革命』)と自説の正当性
を再確認し自己満足で終わろう ^^;。      
                      

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燕子花と精力増進の電気自動車

2009年06月05日 | 新弥生時代


底打ちに 疑心暗鬼の娑婆池に ゆるりと咲くは燕子花なり




カキツバタ(燕子花、杜若、Iris laevigata)はアヤメ科アヤ
メ属の植物である。カキツバタは湿地に群生し、5月から6
月にかけて紫色の花を付ける。内花被片が細く直立し、外
花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白ないし
淡黄色の斑紋があることなどを特徴とする。愛知県の県花
で、これは『伊勢物語』で在原業平が有名なカキツバタの
歌を詠ったとされる場所が三河国八橋(現在の知立市八橋
とその周辺(安城市・豊田市など)と言われる。



ら衣 つつなれにし ましあれば るばる来ぬる びをしぞ思ふ

                           在原業平                                                                                           

ファイル:杜若 勧修寺.JPG                                 

ファイル:Kumabachi1.jpg

この間、1ヶ月ぶりのシムで元気な喜多川紀とであった。
いま、湖畔のセカンドハウス周辺の網取りの熊蜂をホワイ
トリカーベースで漬け込んでいるという。これを半年後ぐ
らいに寝かせ呑むと精がつきぴんぴんだという。話は蜂の
子や蝮(マムシ)に広がり別れたが、ここへきてそれが極
端に減退してきているので尾を引くこととなった。薬効は
癌や万病だとネットで紹介されている。

 


血行を良くするには、健康体にする。五感(脳の視床下部)
を刺激する。男性ホルモン(脳内のモノアミンという物質
に作用するアンドロゲン属のテストステロン)の分泌増進、
自律神経の安定、アポモルフィンなどの性欲促進剤の服用。
話はややこしくなる。モノアミン(ドーパミン、セロトニ
ン、ノルアドレナリン等)は情緒・動作の神経に作用する
という(詳しくは  )。

ファイル:Testosterone-3D-sticks.png testosterone
sildenafil citrate



精力剤や催淫剤は不老不死剤に通ず、だからいかがわし
いんだ ^^; 。いやいや、現在医学のメスは脳神経とその
構造を透視するところまで分科進化している。バイアグラ
の発明はそのメディアというわけだ。

 ウオッカ違い?!

陰楊、イチョウエキス、朝鮮人参、ムイラープアマ、クコ
の実、水鹿の幼角、高麗人参、ニガウリの種子、サンシュ
ユ、山芋・肉桂、ショウガ、山薬、甘草、百合、意苡仁、
海狗鞭、水牛鞭、広狗鞭、羊鞭、鹿鞭、枸杞など漢方薬も
いかがわしいが?玄米、人参、大豆、エンドウ豆、松の実、
海老、鰻、韮、山芋などを候補に挙げれば、医食同源とい
ま試飲中の自家製大蒜酒(ウオッカベース)の延長に行き
着く。

地球に優しいリサイクルガラス・スペイン製バレンシア産・コルク付ミニボトルA【フラワーベース/一輪挿し/調味料入れ/保存瓶/エコガラス】 








兎にも角にも、仔細に観察すること     里井圓治郎

分裂中のハテナの写真 時事通信「半分動物、半分植物」

動物と植物の違いは、光合成の有無が現代の動物と植物の
違いと定義できるが、きのこは?、珊瑚は?、昆布は?ワ
カメは?と質問されればどの様に答えるだろうか。そう、
2005年和歌山で発見された「ハテナ」はその疑問に一石を
投じた。




植物と動物の分化は20億年に以前起きていたらしいと、
井上勲教授は言う。一般的には、(1)光合成 を行い、
自分で活動するための栄養を作り出しているものが植物、
(2)動いてよそから栄養を体内に取り込み、活動のエネ
ルギー にしているのが動物ということになるが、実際は、
例外があり、動物・植物の定義は難しい。太古の地球で、
無色の真核生物が光合成 をするシアノバクテリアを体内
に取り込み、葉緑体 とすることで、最初の植物が生まれ
という。そして、この植物を細胞 内に取り込み「葉緑体」
とする真核生物が現れ、現在みられる植物の約3分の2は、
このグループという。

 五界説

この「ハテナ」という生物は、0.03mmの単細胞生物で、鞭
毛を使い動き回わり、細胞内には植物である
藻類 が取り
込まれ
光合成 を行う。さらに、分裂して2つに増えると
き、細胞内の藻類は分裂せずそのまま1つの細胞だけに移
動し光合成する体になり、もう1つの細胞には、藻類がな
いかわりに鞭毛で動き回り餌をとる体となった。驚くべき
ことは、動物的な後者の細胞はやがて藻類を体に取り込み、
分裂する前のように自ら光合成をして栄養を作り出すよう
になったという。

 井上勲

「真核生物というのは、核のある細胞(真核細胞)で体が
できている生物で、原核生物に対する分類だ。原核生物は、
核膜で囲まれた核をもたない細胞からなるラン藻やバクテ
リアなどである。真核生物がどのように進化してきたかを
説明する説として、共生説が受け入れられている。酸素を
使ってエネルギーをとりだす『好気呼吸』を行う好気性細
菌が共生してミトコンドリアとなり、光合成原核生物であ
るラン藻がとり込まれて共生し、葉緑体になったというも
のだ。好気性細菌をとり込んだ、もともとの単細胞生物が
どのようなものだったかは、まだわかっていない。いずれ
にせよ、ここでいう『とり込む』とは、つまり食べること
だ。食べたものを最初は消化していたのだが、なかには仲
良くなるものが出てきて、やがて共生体になっていった。
ミトコンドリアの起源がいつかについては議論が続いてい
るが、真核生物が生まれたと同時にミトコンドリアも獲得
したと考えれば、好気呼吸によってエネルギー獲得の効率
が大いに高まり、それだけのエネルギーを使えるようにな
ったことで、エサをとるという生活のしかたが可能になっ
たといえよう。」(葛西奈津子『進化し続ける植物たち』
、化学同人)

進化し続ける植物たち
として、井上勲はいう。「植物というのはそもそも植物と
してあるのではなく、『植物になる』『植物化する』のだ
と私は言っています。共生によって葉緑体が移るからです。
植物とは、植物的な生き方をしているものだと考えれば問
題はすっきり解決します」と。

 
Robert Whittaker

そして、井上教授と研究室の人々は、自らを「藻類とプロ
ティスト(原生生物)のハンター」と呼ぶ。五界説でいう
原生生物には、真核生物全体の進化の謎が隠されている。
ここがわかれば真核生物全部がわかり系統もわかる。最初
の真核生物がわかり、植物とは何か、どのように植物にな
ったかということもわかるという。



試験菜園での体験と一連の経過の中の‘疑問の衝動’が、この
『植物まるかじり叢書シリーズ』の書巻のトップ位置する件で確
かなもと変わりつつあるところで、例によって容量の加減で明日
以降に持ち越された。


三菱自が7月発売の電気自動車、459万9000円に

三菱自動車工業が来月発売する電気自動車「アイミーブ」
の価格を459万9000円に決めたと発表し、7月下旬から受付
けし、2009年度は法人や自治体を中心に約1400台の販売を
見込む新聞が流れた。これは大歓迎だ。三菱グループはど
ちらかといえば国策企業のイメージが残り、固い、官僚的、
産需というネガティブな印象が残るが、この際、‘ダサイ’
イメージを払拭し一躍トップに躍り出て欲しいと願う。

                                              


そして、テレビドラマ『スマイル』はいよいよ佳境に入る。懸案だ
った裁判員制度の是非の判断が、イメージ化により具体的につ
かめることができると期待している。

                             
■                       

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空木と世阿弥

2009年06月04日 | 神道物語



塵をわけ芥だす朝の 卯の花の垣の向こう 不如帰鳴く





押しあうて  又卯の花の  咲きこぼれ           正岡子規


久しぶりで宮世話の仕事で過去の資料を調べていたら滋賀県
下の白山及び白山比め神社の所在地を記録したものを見つけ
た。面白いことにというか知らなかっただけなのだが彦根に
二箇所あるんだと納得した。白山信仰については過去のブロ
グ『
柳としなやかさ』等で紹介したが、早速、地元の友人都
司聡に確認したところ確かにあるというので明朝下調べに行
く。


彦根市宇尾町176番
彦根市中薮一丁目170-3
長浜市加納町166番
長浜市小一条町90番
湖南市
石部町東寺619

ファイル:Hakusanjinja konan02s3200.jpg

東近江市五個荘町木流548番
犬上郡豊郷町八町854-1
○米原市山東町柏原
○米原市伊吹町曲谷
○米原市伊吹町甲賀
○米原市伊吹町藤川
伊香郡高月町持寺126番
伊香郡高月町尾山183番
伊香郡高月町保延寺282番
伊香郡西浅井町山田47番
○高島市今津町上弘部
○高島市今津町南生見
○高島市今津町北生見
高島市高島町宮野362

ファイル:Miyano-hakusanjinja.JPG


『百禁書』 ニコラス・キャロライズ他『百禁書』

天安門事件から20年となるという。米国のクリントン長官
は中国政府に事件の検証などを要求したと新聞された。天安
門事件は多少なりとも関心あるのは80年初頭の中国プラン
ト建設にかかわったため。当事発禁の書のアレクサンドル・
ソルジェニーツィン『収容所列島』を秘かに持ち込んで読み
終えたので中国人の誰かにあげた記憶が残っている。誇大妄
想と思われがちなのだが、このような場面を数度となく体験
している。

Alexandr Solzhenitsyn Alexandr Solzhenitsyn

中国の民主化はその当事からわれわれが考えるほど容易でな
いことはわかっていたが、アジア的赤色専制性を抱え大きな
領土をもつ政治権力闘争に払われる犠牲が如何に大きいか想
像に堅くない。それを抑止する仕掛けを自ら作ることができ
るかどうか、昨日のブログ(『小手毬と農工融合ことはじめ
)での「生物生理学」ならぬ「社会組織生理学」が可能かど
うか中国共産党が問われている(⇒参考「足利事件」)。

足利事件で異例の判断、河上和雄氏に聞く 足利事件



 『アビイ・ロード』(Abbey Road)

忌野清志郎の残響が続いている。ロックに日本語の韻律を乗
せることの先駆者として彼と、井上陽水、桑田佳祐、そして
矢沢永吉等をあげることができる。特に、ビートルズのアル
バム『アビーロード』の桑田流パロディ版『アベーロード』
には度肝を抜いた。とにかく抜けている。それに比べ矢沢は

ロックンロール・ボス 矢沢永吉、その極意 youtube

還暦前にして唯ひたすら性愛をロックにぶつける。これもま
た抜けている。彼の言う年代の「色気」がどのように映るか
は聴き手により異なるが取り敢えず『もうひとりの俺』を見
てみる。なるほど何とも言えない魅力に惹き込まれる(布袋
の伴奏も最高)。





杜鵑の鳴き声 Hototogisu_07b8051.ogg



神垣のあたりに咲くも便りあれや 木綿かけたりと見ゆる卯の花 

                         西行                       


ウツギ(空木、Deutzia crenata)はアジサイ科の落葉低木で、
ウノハナ(卯の花)とも呼ばれ、5~6月に白い花を咲かせる。
花弁は5枚で細長く、八重咲きもあり各地に野生するほか、
畑の生け垣にしたり観賞用に植えたりする。茎が中空のため
空木と呼ばれる。「卯の花」の名は空木の花の意、卯月(旧
暦4月)に咲く花の意ともいう。マルバウツギ(D. scabra:同
種とすることもある)、ヒメウツギ(D. gracilis)など、同属の
類似種も多く、東アジアとアメリカに60種ほど分布する。



『風姿花伝』を読んだことはないが、「秘すれば花」のいわ
れは記憶していてふと、日本の普通の奥様方或いは旦那様方
が晴天の気持ちの良い朝に決められた日と時刻に合わせ、分
別ゴミ出しをする。声高に地球環境を言い立てずとも粛々と
軽く挨拶を交わしながら作業している。いつもの家の垣根に
空木の花が咲き向こうの河原林で不如帰が鳴いている。静け
さと強さの秘密の何気ない光景を歌う。白い花でウノハナと
も呼ぶ「ウツギ」。花言葉は「秘密」。



【S氏への返礼】

この間はサンキュー。しこたま呑んだみたいだ。お陰で話は
取り留めないようなことになった。早速、ブログにコメント
してくれたんだ。約束の例の池田信夫の本を忘れてしまった。
スピノザの汎神論と植物生理学をもっと語って『働いて稼ぐ』
意味について、そして「イメージ」のもつことの重要性を語
りたかった。季節は6月。27、28日のどちらかに恒例の
小鮎釣りとバーベキュウをやるつもりだけれど来ないか。も
っとも、お天気次第だけれど。 

                        

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小手毬と農工融合ことはじめ

2009年06月02日 | 農工サ融合


長いことやってきたのよこのわたし 白き小手毬吾みて笑う



ファイル:Vegetarian diet.jpg

植物工場の定義とは、閉鎖的または半閉鎖的な空間内におい
て、主として植物を計画的に生産するシステムである。完全
制御型の植物工場とは、外部と切り離された閉鎖的空間にお
いて、完全に制御された環境、すなわち人工的光源、各種空
調設備、養液培養による生産を行う植物工場のことを言う。


その意義の本音をいえば、全く競争力のない日本の農業を180
度転回したい。そういう意味では「革命」だが、21世紀は
それを可能にするという感覚としてあるというのが自分なり
の「意義」といえる。勿論、労働集約、3K、少子高齢社会、
過疎、安全、安心とポジティブリスト制(残留農薬等に関す
るポジティブリスト制度施行)、トレーサービリティ、残留
硝酸態窒素問題の克服という意義もあるのだが。

厚生労働省


完全制御型植物工場(オーム社)

先ずは事業の収益性だ。それにはブラックマンの法則が重要
。つまり、光合成の速度は光合成に必要な諸条件のうち最も
不足している条件(限定要因)に支配下の指数関数的成長曲線。
成長率rは、r=In(M/Mo)/t として求められる。但し、In
:指数関数、M:総生重量、Mo:定植重要、t:栽培期間。従って
総植付株数m、1日の収穫株数nとすれば、n=mr/In(M/
Mo) そこで、1日の生産費cとすれば、1株当たりの生産
費k=cIn(M/Mo)/mrとして計算される。コスト計算は経
営クールな分析には欠かせないという訳だ。



じゃあ、そのマーケティングというのどうかということにな
る。完全制御システムをクローズド・システムとして、セミ
クローズド・システムを含め、FAOなどのデータから従来
型+新農法型加えた農産物を世界で、50億㌧、734兆円規模
(正直、この数字をはじき出すだけで1日かかったが ^^;)、
「革命的農工融合生産システム」(APSCR)の初期ターゲッ
トを10分の1とすれば73兆円の市場となる。




ところで、これを実現する技術は、植物工場工学=植物生理
学×環境調整工学というが、その構成は施設、水耕栽培、密
根移動栽培、光源・照明・空調設計、断熱・反射・熱線吸収
被服材設計とうに集中するが、(1)光による成長促進(2)
人工栽培品種の開発(3)制御条件の最適化の3つに課題が
要約される。ただ、この‘APSCR’はこれから検証構想される
ため技術構成や具体的な課題が変わりうる。


Photo: ©FAO/

その前に、完全制御型システムの経済概要は、野菜(レタス、
ホウレン草、シュンギク、コマツ菜)の4種の生産量の1%
を工場生産すると100kg/万株として、7千トン/年、日産千株で
36 トン/年で約200棟が必要で、1億円/棟(現在は10億円/棟)
の設備コストとして200億円で2010年代には百億円規模と計算
されている。そして、有機農産物や園芸商品市場や植物以外
の養殖漁業への融合事業にも発展していく。




完全制御型の設備コストは想像通り照明設備にありLEDやLD
の次世代照明では凡そ1/2と試算され、蛍光灯照明より2.5倍
と割高になる。次にスケールメリットを考える。スケールメ
リット分をΔj、各コスト因子の合成因子をs、生産量をm
とすると、Δj/Δm=-s/m、生産費 k=cIn(M/Mo)/mr
から、Δk=(s/r)In(M/Mo)In(m/mo)と1株当たりの生
産コストの減少分Δkが求められる。
 



そうすると、光の制御の最適化がコストの要であることがわ
かり、日長L、光強度Iからδk/δI=0とr=bIL(1
+cI)から最少条件を求めると、c=0.0052 と仮定し、
I^2L=963,000が得られ、I=244と仮定するなら、日長Lは
約16時間となる。




ここにきて、これからの課題が見えてきた。そう、生物生理
学いや植物生理学とその根っこの『進化』『感受性』ともう
少し掘り下げた『光合成』の科学ということになる。これは
いますすめている試験菜園の実践と密接に関係する ^^;。

【参考文献】

・『
21世紀の食糧・農業』東京大学出版会
・『
植物工場のコストの実態




ファイル:Spiraea cantoniensis2.jpg

試験菜園も失敗続きで、彼女はそのフォロー作業で決まって
口をつくようになった台詞。当事者は「それも織り込みの上
」と反論するも説得に力なし。それと‘わたし’の掛詞とし
て‘植物’を暗喩するそんな歌を書く。コデマリ(小手毬、
学名:Spiraea cantoniensis)とは、バラ科の落葉低木。別
名スズカケ。落葉低木。よく庭木として植えられている。葉
互生し、春に白の小花を集団で咲かせる。これが名前の由
来となっている。中国原産の「コデマリ」。花言葉は「努力
する」「無駄」。



このままでは、松井秀喜が首になるとの思いは誰しも持ち合
わせていた。チャンスに打てない、チャンスを作れない。や
はり地元紙が不要論を新聞した。DHから野手に転向しない
とやばいよ「ゴジラくん」。


Map showing where the Anglo-Saxons came from and where they settled in England.
 Anglo-Saxons

そう、トップランナーは時代とともにかわる。1980年代
の金融自由化以来、米国・英国・カナダなどのアングロサク
ソン諸国は、政治的に、すべて国債格付けがトリプルAと決
まっていた。金融強国、アングロサクソン諸国が、製造業立
国(日中独)などやエネルギー産出国(アラブ、ロシア)など
他の主要国を牽引して世界を支配したこの30年。英国が最
優良格付けを失うことで矛盾と混乱が顕わになる。


                      

                             

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アマリリスはシチリアにも咲く

2009年06月01日 | 国内外旅行



大声が響き書斎の間仕切りが 牽かれ二つのアマリリス咲く


Capri 

ナポリ の紋章

さて、最終日。一行はナポリを後にフィウミチーノ空港へ。
32番ゲートのバール(Bar)でビールと結構有名なカプチ
ーノを飲むことに。水牛のモッツァレラチーズ/モッツァレ
ッラ・ブーファラ
(Mozzarella Bufala)は何故か買わなかった(
クソ!代わりに機内専用にジョニ赤のポケットサイズを買う
 ^^;)。そして、翌日新インフ騒動最中の大阪に着陸。

 Mozzarella Bufala

仕事の関係上、イタリア(1994年~)と韓国(1987~)の経
済復興の速さを鮮明に記憶している。その関係で行くと添乗
員の話題にも上がったが、今回の信用収縮で英・仏・独・西
をはじめとする不況は深刻ということでイタリアものその例
外ではない。一昨年夏のロンドン地下鉄の初乗り乗車料金が
千円などという馬鹿げたことなど嘘のよう。だが、今回のシ
チリアを中心とした南イタリア旅行の感想をブログする。

■ 第三の波-イタリア料理ブーム

 Focaccia

今年からはじめた試験菜園にはワイドロケット、オルガノ、
ラベンダーなどイタリア産のハーブ野菜がわんさかと(?)
育ってきているが、記憶ではこの感じは第三波のブームが来
ているように思う。ただし、イタリアと日本(アジア)の成
熟した融合による新しい食材、新しいアレンジということで、
ビッツザの生地は米粉を使ったり、具には豆腐、納豆、この
間使ってみたがニゴロぶなの鮒すしと、調味料に醤油とか豆

アンチョビフィレ80gの商品写真  

板醤、みそとか、カロリー過多には和風食材とのミックスが
良いのではと。水牛も九州あたりで飼育しチーズにするのも
良い。シンプルにパンにガーリック、オリーブのバージンオ
イル、シチリア産レモン、杏仁豆腐、アンチョビ、塩漬けケ
ッパ等々。面倒くさいから『ごくとうごくらく食育本舗』を
立ち上げ本格的に事業化する手もある。

 

  

Trinacria 

■ トリナクリアは3Eの象徴

ファイル:Koppen classification worldmap Cs.png

ご存知のとおり3Eとはエネルギ、環境、経済でそのバラン
ス操舵が持続可能な社会の前提となり或意味3重苦でもある。
シチリアは、緯度もほぼ同位置でいて、九州より小さく、降
雨量の少ない、寒暖差が大きい地中海性気候のシチリアの富
士エトナ山を抱える地震・火山国である。違うのは海を隔て
四方を大国に囲まれるシチリアに対し東南部が大海に解放さ
れた日本という地政学的な相違である。

                       
 
標高10数メートル近辺を観光バスで見て、風力発電より太
陽光発電(太陽熱)で殆どの消費エネルギーが補える。後は
工業化の可能性であるが2つ問題がある。1つは良質の水の
確保だが、これは海水の淡水化で可能だ、2つめは火山灰な
どの粉塵だが、レバノン杉の緑化運動(『茶の花とシチリア
記Ⅵ
』)と同施策で解決可能だ。工業化が成功できれば、観
光産業とわせてブラシアップした農林水産業となり工業産業
とあわせて思想的な島国が誕生する。

 Cedrus libani


幻冬舎社長の見城徹がテレビインタビューで、タオルミーナ、
グランド・ブルー、サン・ドメリコ。パレス、グランドゥー
カをメディアにシチリア賛歌を語っていた(『anather sky』)。
曰く「死ぬほど働いて、ご褒美に贅沢をする。死ぬ瞬間、楽
しい思い出に包まれてしたらこんな幸せはない」というよう
なことを語っていた。右同感。良いフルムーンだった。

朝食 Taormina. San Domenico Palace Hotel.

   Taormina Ristorante Granduca

とはいえ、彼ほどの思い入れや哲学はないものの、「ピンコ
ロ」は理想だが、どちらが先に逝くはまとまらず、かといっ
て『失楽園』ほどに二人同時ともいかず、ああやこうやの痴
話となる。こうしてシチリア記は総括されるのだが、帰って
来て、映画『天使と悪魔』を鑑賞する。誇大妄想もここまで
くれば豪華さとは関わりなく後味の悪いものとなる。まぁど
の程度の動員数を記録するか知らないが、次に上映予定の『
アマルフィ 女神の50秒』も予定に入れた。『ローマの休
日』『旅情』『鉄道員』『自転車泥棒』と名作の舞台イタリ
ア。

ファイル:Amalfi-Stemma.png


image of H. 'Amourette'

アマリリス(Amaryllis)は、ヒガンバナ科ヒッペアストルム属
(ヒペアストラム属とも、ラテン名Hippeastrum)の園芸雑種。
学名Hippeastrum × hybridum 。多年草で原産は南アメリカ。夏
場、ユリに似た六弁の大きい花を2~4個つける。花の色は白・
赤など。

親に似るのはいいが、岡田准一似の上の息子はわたしに似て
声が大きく、下とは真逆の性格。社交的で賑やかだ。勤めを
終えて帰宅することがすぐに分かる。似たものとはいえ鼻も
つき食堂と書斎の間のアコーデオンカーテンでそれを閉ざす
が賑やかなことこの上ないと誇らしげ(?)に歌う。南米原
産の「アマリリス」。花言葉は「おしゃべり」「誇り」。

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