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『メモリー 殺戮のビジョン』未公開サスペンス

2008-04-23 22:17:19 | サスペンス
メモリー 殺戮のビジョン
MEMORY(2006年カナダ、アメリカ)
 監督 ベネット・ダヴリン
 脚本 ベネット・ダヴリン、アンソニー・バダラッコ
 原作 ベネット・ダヴリン
 出演 ビリー・ゼイン、トリシア・ヘルファー、アン=マーグレット、デニス・ホッパー、テリー・チェン

 ■ストーリー■
 記憶喪失の権威ブリッグスは、アルツハイマー病の講演会のあと病院に呼び出される。病院に担ぎ込まれた患者は脳内出血と思われたがMRIを撮ったところ、脳の中の記憶中枢に関連した部位にのみ腫瘍が出来ていた特殊な事例だった。
 ブリッグスは患者が持っていた持ち物を調べた際に手を傷つけてしまい、患者が持っていた「謎の粉」を指から吸収してしまうのだった。その夜から、ブリッグスは不思議な幻を見るようになるのだった。それは、十数年前に起きた連続少女誘拐殺人事件の幻だったのだ。

 ■感想■
 『メダリオン』(03年)の脚本家の1人、ベネット・ダヴリンが監督したスリラー映画。
 ベネット・ダヴリン「夢で殺した少女」(ビレッジブックス)の映画化作品です!
 親の記憶を見ることが出来る(というより、「見てしまう」って表現の方が正しいですね)ようになった男が遭遇するスリラー作品です。
 でも、父親か母親の記憶しか見ないので、犯人は父親か母親なんで、すぐにネタが割れちゃいます。
 今作は、内容的にはB級スリラー映画なんですけど、主人公がビリー・ゼイン、脇を固めるのがデニス・ホッパーにアン=マーグレットって出演者が豪華すぎ!!
 このキャストを見ただけで、犯人の想像がついちゃうところが、B級の低予算作品っぽいって印象もあるんですけどね!
 このキャスティングはいかにもすぎてダメ!!ダメ!!ダメ!!
 怪しいと思わせる、キャストを、もう2~3人配役しておかないとダメでしょ!!大したストーリーじゃ無いので、サスペンス映画を観慣れてる映画ファンには、あんまり驚けない展開になります。これで、メジャーな俳優があと2~3人出演していたら、観ている映画ファンも犯人探しで喜べたのに!!

 まぁ、そんなキャスティングや大して驚けないストーリーとかを差し引いても、映画としてしっかりマジメに作ってあるので、それなりに面白く観れます!!劇場未公開の作品で、これくらいの作品を観れれば十分です!!少なくても、自分は大満足です!!映画を観るときに、期待しないで観るっていうのは大事なコトですよね!!
 「あれ、これってホメてるのか、けなしてるのか、良くわからない!!」
 ストーリー的には、主人公が見る幻影が親の物に限定しないで、どこかから勝手に流れ込んでくるイメージにした方が良かったのに!!容疑者が絞られすぎになっちゃうでしょ!!
 あと、ヒロインが描いた、森の中のマントの男の絵画なんですけど、あれって偶然なんですね!!「そんなぁ~、映画じゃあるまいし!!」って思っちゃいます。あの絵画って、ただ、主人公が、ヒロインと出会うためだけの小道具だったんですね!!
 もっと意味があると思っちゃいました!!普通は、意味があると思いますよね!!あの森の中のマントの男の絵画がストーリーと全然関係ないなんて、逆に驚きでした!! 

 ところで、本編が始まるときに“MEM-(O)-RE”って出るんで、てっきり現代はそうなのかな??って思ったら、最後にしっかり“MEMORY”ってクレジットが出てきました!!変わった原題だと思ってたのにね。65点

2009年10月23日にDVDが発売に!!
それも廉価版での発売!!未公開サスペンス映画ファンはぜひ!!
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コメント (1)
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