『ジェイド・ウォリアー』
JADESOTURI 玉戦士(2007年フィンランド、オランダ、中国、エストニア共和国)
監督 アンティ=ジョッシ・アニラ
脚本 アンティ=ジョッシ・アニラ
ペトリ・ジョキランタ
出演 トミー・エロネン
マルク・ペルトーラ
チャン・チンチュー
クリアウタ・コソーネン
■ストーリー■
叙事詩カレワラによるとある鍛冶が幸せを産む機械“サンポ”を作った。中国の伝説では魔女ノクトレスの息子の悪魔ががサンポを手に入れたとある。フィンランドと中国の伝説の2つの伝説の接点はカレワラの中には描かれなかった鍛冶の息子である。
フィンランドのカレルヤ東部の青銅器時代の遺体が見つかった。ともに見つかった副葬品の器は非常に高い技術を示すものだった。その最古の王朝以前の器表面には漢字が刻まれていた。これは鍛冶氏の息子の持ち物であり絶望的な状況で開くと書かれていた。すべての希望がついえたときに。
「恐れ」「痛み」「狂気」「醜さ」「色情」「憎しみ」「強欲」「無知」それらは、魔女の8人の息子たちの名前だった。9人目の息子には名前がついていなかった。その9人目の息子は地上を地獄に変えると言われていた。鍛冶の息子は魔女の9人目の息子を殺すまで輪廻転生を繰り返すのだ。
骨董品屋に屋根裏で見つかったという器が若い女性ローニャから持ち込まれた。鍛冶屋の彼氏のカイの持ち物だったが、町を出て行くので売りに来たのだった。その器を見た骨董屋は、カイが鍛冶屋センプーの子孫だと確信するのだった。骨董屋はカイにサンポを作るように指示するのだった。
■感想■
フィンランドに独特に伝わる伝説を元にした叙事詩「カレワラ」を元にしたファンタジー。
フィンランドにある「カレワラ」ってみなさん、ご存知でしたか??フィンランドに伝わる叙事詩のことを自分は、全然知りませんでした!
自分は本当にこの「カレワラ」知らなかったんで、この「カレワラ」を元ネタにしたような今作の内容が全然、チンプンカンプンでした!!
果たして「カレワラ」を知っている人には面白いんでしょうか??
現代と過去を行ったり来たりするところも、分かりづらいですし、ただでさえ意味不明なストーリーがより一層、意味不明に!!
「武侠映画」のようなアクション映画を想像していたら、かなり愕然とする内容の作品でした。
「単なるメロドラマなの??」
まぁ、武侠映画の本場の中国のチャン・イーモウ監督の『LOVERS』(2004年)も「単なるメロドラマ」といえば、それこそ「メロドラマ」ですけどね!!
大体、魔女の9番目の息子は
“その9人目の息子は地上を地獄に変えると言われていた”
とか言ってるくせに、その説明を完全に無視した展開!!
あまりの唐突なラストに向けての展開に突っ込む気もしませんでした!!思わせぶりも良いところすぎ!!誇大広告みたいです!
最後は世界の運命をかけて、主人公と、9番目の息子が戦う映画だと思ったのに、なぜかストーリーは恋愛映画モードになって、戦いも和解方面に!!
よっぽどスゴイアクションシーンでも待ち受けているのかと思いきや、最後は戦うのを止めちゃうような展開!!
「な、な、なんで??」
フィンランド、オランダ、エストニア共和国、中国合作の映画なんで、こういうマジメっぽい作品になっちゃうんでしょうね!!
これが、香港映画だったら、すごいアクション映画になったような気もするんですけどね。でも、香港映画向きなテーマでは無いのかも。もし香港映画だったら、アクションシーンに次ぐアクションシーンで、アクションシーン以外、記憶に残らない作品になっちゃいそうですもんね。題材は面白そうなのに、ちょっともったいない作品でした。でも、ハリウッドでリメイクしないで良いですからね!!20点
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チャン・イーモウ監督の描くキレイな映像の「武侠」作品
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