『Mr.BOO!花嫁の父』
煎釀三寶 THREE OF A KIND(2004年香港)
監督 ジョー・マ
脚本 ジョー・マ
マット・チョウ
サニー・チャン
ルーン・ホン・モン
出演 マイケル・ホイ
ミリアム・ヨン
ラウ・チンワン
■ストーリー■
「武侠」小説家のフェイは、スランプに落ち13年間も新しいアイデアが思いつかなかった。ある日、娘ソフィの勤める会社の社長フランキーが家に転がり込んでくるのだった。プレイボーイのフランキーは、フェイを心配させないよう女性をフェイの家に呼びパーティを始めるのだった。
多くの女性たちとのパーティを楽しむフェイは、フランキーを数日間泊めることをOKするのだった。そんなある日、ソフィが新しくきた庭師とソフィがデートすることになるのだった。いつのまにかソフィのことが気になっていたフランキーはソフィを尾行するのだった。
■感想■
「Mr.BOO」シリーズのマイケル・ホイ主演の香港コメディ。
競演は『サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋』(2003年)、『風雲!格闘王』(2003年)のミリアム・ヨン。
2004年に「Mr.BOO!」シリーズの最新作『新世紀Mr.BOO!ホイさま カミさま ホトケさま』でMr.BOOを演じたラウ・チンワン。
字幕でマイケル・ホイ演じるフェイが書いてる小説が「カンフー小説」になってますけど、どう考えても「武侠小説」ですよね。新しい小説のアイデアでも「ギロチン」とかって言ってるし、マイケル・ホイの部屋に飾ってある武器とか見てもそうですよね。
最後の方では「神彫侠侶」の歌まで出てきちゃって!!
笑うシーンなんだか、感動的なシーンなんだか、とにかくニコニコしながら観ちゃいました!歌の中で「東邪」や「西毒」とか歌詞の中に出てきちゃって、香港じゃ武侠小説が、すごく一般的なんでしょうね!!TVドラマでも「武侠物」がけっこうやってますもんね!!最近は日本でもDVDになったり、スカパーで放映されてるみたいですしね!!
ところで、今作なんですけど、タイトルにあえて「Mr.BOO!」ってついてますけど、往年の「Mr.BOO!」シリーズを想像すると、あまり(というか全然)ドタバタ調なシーンがなくて、普通なホームドラマでも観てるみたいな印象を受けちゃいます。
前半と後半に出てくる「毒」ネタとか、もっともっと笑えそうなシーンなのに、なんか“ほのぼの”としたシーンになってます。
あとマイケル・ホイの小説のファンが、どこまでもマイケル・ホイを追い回すところも「笑える」シーンのはずなのに、なぜか後半の「フェイランド」での感動的なシーンなための伏線になっちゃってます!
それにしても13年間も新作を書いていないのに、あんなに裕福な生活をして、マイケル・ホイが書いた「武侠小説」って、すごくヒットしてるんでしょうね!!
最後の方の感動的なシーンのためにも、もっともっとバカバカしい「笑える」ドタバタチックなシーンをたくさん入れていて欲しかったです。そうしたら、最後のシーンで、より一層感動できたのに!!
ラウ・チンワンも、当初、結婚しても、ミリアム・ヨンと一緒に住まないと言っていたのに、なんか騒動が起きているうちに、最後は、ずっとそばにいることに!!こういういい加減な設定も大好きな香港映画!!
残念なのは、今作は日本語吹き替えがついていないコトです!
広川太一郎さんの声ではもう吹き替えで観ることは出来ませんけど、こういうコメディみたいな作品こそ日本語吹き替えで観たいのにっ!!でも字幕でもけっこう面白く観れますよ!!
香港映画のコメディには甘いんで 60点
Mr.BOO!花嫁の父 [DVD] | |
マイケル・ホイ.ミリアム・ヨン.ラウ・チンワン | |
(株)イーネット・フロンティア |