『暗黒街』
SUBURRA(2015年イタリア、フランス)
監督:ステファノ・ソッリマ
脚本:ジャンカルロ・デ・カタルド
カルロ・ボニーニ
サンドロ・ペトラリア
ステファノ・ルッリ
原案:サンドロ・ペトラリア
ステファノ・ルッリ
ジャンカルロ・デ・カタルド
カルロ・ボニーニ
原作:ジャンカルロ・デ・カタルド
カルロ・ボニーニ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
エリオ・ジェルマーノ
クラウディオ・アメンドラ
アレッサンドロ・ボルギ
グレタ・スカラーノ
■ストーリー■
大物議員のフィリッポは、ローマ郊外の港町を再開発しカジノ化する法案を成立させようとしていた。その裏では莫大な利権を得ようと伝説のギャング”サムライ”が暗躍していた。そんなある日、フィリッポは性的サービスを仕事にしている女性2人を部屋に呼ぶのだが、そのうちの1人が薬の過剰摂取で退場してしまい、、。
■感想■
2011年ベルルスコーニ首相が退陣を表明する1週間を時代背景に、政治家とギャングが暗躍する世界を描くノワール映画。
超マジメなノワール映画で、”ダヴィッド”・ディドナッテロ賞を始め、数多くの映画祭で賞にノミネートされました!
NETFLIXでもドラマ化されたそうです、、。こっちは未見です、、。
【ダヴィッド・ディドナッテロ賞】2016年
助演男優賞(アレッサンドロ・ボルギ)、撮影賞、美術賞、編集賞、VFX効果賞 ノミネート
【イタリア・ナショナル・シンジケート・オブ・フィルム・ジャーナリスト】2016年
コスチューム賞、編集賞、俳優賞(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)、監督賞、助演俳優賞(クラウディオ・アメンドラ) ノミネート
【ゴールデン・チアク・アワード】2016年(イタリア)
助演俳優賞(アレッサンドロ・ボルギ) ノミネート
【プレミオ・ベレニス】2016年
美術賞 受賞
こういう真面目な作品を観ると、「イタリアって怖すぎ!!」って思っちゃいます。
スーパーマーケットで平気でギャング同士が拳銃で撃ちあいを、、。
ギャングが暗躍する一方、警察は何も、、、しない。
『続シンジケート』(1973年)みたいなギャングを主人公にしたエンターテイメント作品でないので、ギャングはあくまでもギャングで、、登場人物の誰にも感情移入できない、、。
一般市民のそばで、ギャングが暴れてても、、、元DIAのロバート・マッコールも、刑事コジャックも、ハリー・キャラハンもいないので、、どうしようもない、、。
イタリアは、良く考えたら(良く考えなくても、)『ビッグ・バイオレンス』(1977年)でも描かれてましたけど、1970年代からエンターテイメント映画の世界では、ほとんど無法地帯でした、、。
アメリカとかでは、警官殺しとかはすごく罪が重いし、警察も捜査の手をゆるめないとか描写が出てきますけど、、イタリアではギャングの方が怖いってコトですね、、。
こういうマジメなイタリア映画もたまには、良いですけど、、自分的にはもう少しエンターテイメント作品の方が好きです、。アントニオ・サバト、テリー・サヴァラス出演、アルベルト・デ・マルティーノ監督のギャング映画『シシリアンマフィア』(1972年)みたいな作品の方が好きです、、。
どうせ、マジメなら『マフィアは夏にしか殺らない』(2013年)みたいなアプローチの方が良いです、、。
ストーリーの中心が一般市民っていうところが、今作とは全然違うんですけど、、。コメディ系な感じで少しだけゆるーい感じだし、、。
ギャング映画度 ★★★★★
シリアス度 ★★★★★
緊張しっぱなし度 ★★★
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