『ステイ・ホーム』
THE NEST IL NIDO(2019年イタリア)
監督:ロベルト・デ・フェオ
脚本:ロベルト・デ・フェオ
ルチオ・ベサーナ
マルゲリータ・フェッリ
原案:ロベルト・デ・フェオ
出演:フランチェスカ・カヴァリン
ジャスティン・コロヴキン
ジョネヴラ・フランセスコーニ
マウリッツィオ・ロンバルディ
ファブリッツィオ・オデット
■ストーリー■
父親リッカルドに連れられヴィラ・デイ・ラーギの領地から外に出ようとして車に乗車中事故に遭いサムエルは足が不自由になってしまう。父親のリッカルドはその事故で死亡、サムエルは母親エレーナから屋敷の領地の外へ行くのを禁止されていた。
ある日、屋敷に新たにデニーズという少女がやってきてメイドになる。エレーナによれば、恵まれない子をしばらくあずかることにしたというのだ。
母親のエレーナはサムエルを厳しくしつけるが、この教育はサムエルの住む広大な領地ヴィラ・デイ・ラーギを治め新しい社会を築くためのものだと教えていくのだが、、、。
□■□ネタバレあり□■□
今作はオチを知らないで観た方が100倍面白く観れるので今作を観る予定の方は読まないで下さい。
■感想■
イタリアのホラー映画。
ジャンルは、あえて”イタリア映画”にしています。ネタバレになるので、、、
映画の冒頭で、事故のシーンがあるので、てっきり、これはいつものあの”実は死んでました”の禁断のオチ系の作品かな??と思ったんですけど甘かったです、、、。
夢オチでもなく、実は登場人物はすでに死んでましたオチでもなく、主人公が犯人でしたのオチ(別にこれは禁断のオチじゃないですけど、、、)でもなく、実は双子でしたのオチでもなく、、、
「ま、まさかのオチ。」
「驚きー。」
すごく面白かったです。
ここ数年で1番驚けた作品かも??
タイトルの『ステイ・ホーム』で期待もしていなかったんですが、イタリア映画だから鑑賞しました。
実は、あまり期待していなかったからが、鑑賞後の印象が良かったという声も、、、。
ドンデン返し系の作品は、これくらいのオチを用意してくれないとダメですよねー。
2018年の日本映画『去年の冬、きみと別れ』を観たとき、あまりに素直な展開に、、、全然驚けないオチ!
「もっと、ビックリするくらいのオチを想像してたのに、、、。驚きの展開でなく超ストレートなストーリー展開、、。」
と思ったのを思い出しました!!
ランニングタイム108分と少し長めなのが難ですが、十分楽しめました、、、。
ただ、オチありきの作品なので、オチを知ったら、それだけで十分って感じになっちゃうのが残念な気が、、。
大きな屋敷での冒頭から後半までの描写が丁寧すぎて、テンポも良くないのに、屋敷を抜け出してからラストのオチまでの展開が突拍子もないので、もう少し小道具やセットとかでヒント系のものがあった方が良かったかと思います。
途中、イノシシを撃つ銃が、もっともっと未来的な銃にするだとか、、、
最後、母親のエレーナが電話の受話器を持つシーンがありますけど、もっと未来的なデザインにするとか、、
屋敷から外に出るのは、厳重な厚さ2メートルくらいの電子制御された門にするとか、、、。
iPod系な音楽プレイヤーが途中で出てくるので、とりあえず時代設定が現代なのがわかりますが、その他は1960年代とかって言われても分からないくらいのものしかでてきません、、、。
小道具等で未来感を出して欲しかったです。映画の中の時代って、どう考えても1960~70年代~みたいな雰囲気ですが、もう少し現代風とか未来的なものがあっても良かったと思うんですが、、。
せめて、荷物を運ぶ車は『マッドライダー』(1983年)に出てきたような車のようにデコレーションでもしてくれれば良かったのに、、、。
ジョセフ・ルーベン監督の『フォーガットン』(2004年)も、かすむような今作のオチ、こういう映画大好きです。
ドンデン返し系のオチの映画を作る脚本は、今作くらいトンデモ作品にしてくれないと、、、。
ところで、映画の中の主人公のこれからを考えると、あの車の中に食料やガソリンや武器はあるんでしょうか??実は電気自動車でガソリンがいらないとか、食料や銃弾はたっぷり積んであるとか、そういう描写があるだけで、もっとリアルで良かったのに、。
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