『ジョーズ・リターンズ』(TV題:『最後のジョーズ アメリカ東海岸を最大の恐怖が襲う』)
THE LAST SHARK(1981年イタリア)
監督:エンツォ・G・カステラッリ
脚本:ヴィンセンゾ・マニーノ
マーク・プリンチ
ラモン・ブラヴォ(ノンクレジット)
原案:ウーゴ・トゥッチ
音楽:モートン・スティーヴンス
グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
出演:ジェームズ・フランシスカス
ヴィック・モロー
ステファニア・ジロラーミ
ミッキー・ピナテッツ
ジョシュア・シンクレア
■ストーリー■
作家ピーター・ベントンのもとに娘ジェニーが慌てて飛び込んでくる。ウィンドサーファーのマイクが目を離したちょっとしたすきにサーフィンごと行方不明になったというのだ。
船を出したピーターは、かみ砕かれたサーフボードを発見したロンと合流し、巨大なホオジロザメがいることを確信するのだった。ピーターとロンは、週末に開かれるサーフィンのレース大会に向け市長に注意を訴えかけ十分な安全対策を行うのだった。しかし、想像を絶する大きさのホオジロサメは金網を破りレース会場に侵入、ウィンドサーファーたちを血祭りにあげ、会場は大パニックに、、、。
ピーターとロンは、海を探索中に偶然ホオジロザメに出くわし、水中銃を2発撃ちこむが、効き目はなかった。命からがら港に帰ってきたピーターとロンは、ウェルズ市長の息子とピーターの娘ジェニーたちのグループがサメを退治しようと船を出したことを知るのだった、、、。
■感想■
エンツォ・G・カステラッリ監督の『JAWS ジョーズ』の亜流作品。
エンツォ・G・カステラッリ監督はいつからカステラッリという表記になったんでしたっけ??
以前の表記は、カステラーリだった気がするんですが、、、。TVの地上波でイタリア映画がひんぱんに放映されていた頃は、そうだったのに、、。正確にはどっちなんでしょうね??
脚本は『New Yorkスクイズ・ゲーム』(1980年)、『同窓会の恐怖』(1991年)、”Plein Fear”(1990年)のマーク・プリンチ。
『JAWS ジョーズ』の亜流作品としては時期的に早すぎたのか、実際、ユニバーサルピクチャーズに訴えられアメリカでは裁判で負け公開後、劇場で上映中止になってしまっています。
確かに、主人公が作家のピーターという名前だったり、(「ジョーズ」の原作者はピーター・ベンチリー)、サメのプロと組んでサメ退治に出るとか、似ている部分はありますけど、訴えるほどなのかなぁ~と思っちゃいますが、、。
『JAWS ジョーズ』が海洋サスペンス+動物パニックだとすると、今作は完全な動物パニック、しかもモンスター映画系より!!
10メートルあるホオジロザメはヘリコプターにも飛びついたり、おとりの餌を桟橋ごと持っていく怪力さ!!
中盤で主人公の娘が足を食べられたりと、まずハリウッドでは考えられない展開!!
映画後半、颯爽と余裕しゃくしゃくで出てきたサメハンターも、準備する間もなくサメのえさに、、、。
今になって考えると、本家の続編『JAWS ジョーズ2』(1978年)、『JAWS ジョーズ3』(1983年)よりはるかに面白い!!
『JAWS ジョーズ』と『グリズリー』(1976年)が動物パニック映画のジャンルの始まりだとすると、こういう亜流の作品があって、逆に『JAWS ジョーズ』の評価が高まると思うんですが、どうなんでしょう??
まぁ、設定が似すぎていたり、あまりの面白さに訴えたんでしょうねぇ。
TV東京系の木曜洋画劇場で『』で放送されましたが、1996年に突然VHSソフトがリリースされました。
VHSソフトの吹替版ではジェームズ・フランシスカスの声は大塚明夫さんでしょうか??
TV版の吹替キャストはどうなんでしょう??
VHSソフト版は、残酷シーンがカットされているのでTV放映版でブルーレイ化して下さい!!もちろん、日本語吹替音声つきで!!
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