『モンスターハンティング 復讐の狩人』
THE HEAD HUNTER(2018年アメリカ、ポルトガル)
監督:ジョーダン・ダウニー
脚本:ジョーダン・ダウニー
ケヴィン・スチュワート
編集:ジョーダン・ダウニー
撮影:ケヴィン・スチュワート
製作:ケヴィン・スチュワート
ジョーダン・ダウニー
出演:クリストファー・ライ
コーラ・コーフマン
■ストーリー■
怪物と人間が同じ世界に住む中世の時代、娘を殺されたモンスターハンターは森の奥でモンスターを狩っては首を切り落とし持ち帰って壁に飾っていた。戦いで傷ついたときは怪物から作った薬で治療していた。そんなある日、城から娘の仇のモンスターを狩るよう指示が出るのだった、、。
■感想■
ジョーダン・ダウニー、ケヴィン・スチュワートの2人が監督、脚本、製作、編集、撮影で作った低予算のファンタジー映画。
制作費30,000ドル!
撮影期間30日間!
いくら低予算でも、中世を舞台にした作品で製作費30,000ドルは少なすぎ、、。
低予算映画で思いつく作品をいくつか、それもZ級映画でなく面白い作品をあげると、、。
1978年のジョン・カーペンター監督のホラー映画『ハロウィン』が制作費325,000ドル。
1992年のメキシコ映画『エル・マリアッチ』が制作費7,000ドル。
2006年のスティーヴン・C・ミラーのゾンビ映画『ゾンビ・トランスフュージョン』が制作費50,000ドル。
2010年のスラッシャー映画『ビッグハンマー・マサカー 血しぶきの狂宴』(2010年)が制作費12,000ドル。
2010年のマイク・フラナガン監督のホラー映画『人喰いトンネル』が制作費70,000ドル。
2018年のイギリスのホラー映画『ブック・オブ・モンスターズ』が76,000ドル。
『エル・マリアッチ』はメキシコ映画だし、制作年度も1992年と古いので比較はできませんが、30,000ドルはかなりの低予算、、、、。でも、『ビッグハンマー・マサカー 血しぶきの狂宴』は2010年で12,000ドルなんで、物価を考えるとどちらが低予算なのか微妙な感じですが、、。
ちなみに、あまり好きでもない作品だと、1999年の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が制作費60,000ドル。2014年の『ホームカミングマーダー』で制作費1,500,000ドルですからねー、、。
『ホームカミングマーダー』は、ジョーダン・ベルフィ、ボー・フォックスワースとちゃんとした出演者がキャスティングされているから、ギャラでお金がかかったというコトもあるでしょうけど、、。『ホームカミングマーダー』は、普通のスリラー映画ですが、登場人物たちが整理されていずとちらかったままの印象なんですが、日本でのバージョンはランニングタイム99分ですが、アメリカ版はランニングタイム125分版があるんですよねー、、。26分長いバージョンも観てみたい気が、、、。
で、今作『モンスターハンティング 復讐の狩人』ランニングタイム72分と、TV東京の90分枠(正確には85分枠)の地上波の映画枠で放送しても、ほとんどノーカットで観れちゃう短さ!!実質本編68分なので、本編はノーカットで観れちゃう長さ!!
好き嫌いの別れる作品だと思いますが、自分はこういう作品、嫌いじゃないです!低予算をアイデアや工夫でカバー、、(あんまりしてないかもしれないですが、、。)
出演は主人公のハンターと、冒頭と最後の方にちょこっと出てくる娘、モンスターのみ。
画面でなにかしているのは、ほとんど主人公だけ!!
モンスターと戦うシーンは仇のモンスターとの1回だけで、あとは観てる人に想像させるだけ、。
モンスターと戦うシーンも1歩間違えれば、ギャグになるようなしょぼさ、。
今後、ジョーダン・ダウニー、ケヴィン・スチュワートの2人はこういう作品を撮り続けるのでしょうか??要チェックですね。
救いのないラストも、こういう作品では珍しいです。
「え、このオチ??」
モンスターを倒して終わりでも良かったのに、、。
低予算感じさせない度 ★★
中世ファンタジー度 ★★★
雰囲気と音楽良いでしょう度 ★★★
■日本語吹替キャスト■
父親:高倉 裕貴
娘 :野村 まこ
ホラー映画、いくつかリンクします。
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