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13 thirteen「グッバイベイビー」

2008-04-12 10:08:10 | マスターズ・オブ・ホラー/13thirteen
13 thirteen
「グッバイベイビー」
PRO-LIFE
 監督 ジョン・カーペンター
 脚本 ドリュー・マクウィニー、スコット・スワン
 出演 ロン・パールマン、マーク・フォイアスタイン

 ■ストーリー■
 中絶を行う診療所に勤める若いカップルの医師が運転する自動車の前に、森から若い妊婦が飛び出してくる。ショックを受けているだろうと診療所に妊婦を連れて行くが、その妊婦はワケのわからないことを言い出すのだった。一方、若い妊婦の父親で中絶反対派のドゥエインが診療所に娘を返すよう言ってくるのだった。

 ■感想■
 まさに「マスター・オブ・ホラー」の1人、ジョン・カーペンター監督のホラー。
 前回の「マスターズ・オブ・ホラー」のエピソード「世界の終り」が傑作エピソードだったんで、今回はどんな話を見せてくれるのか、やたら期待しちゃいました。
 期待して観たら、「ごくごく普通のモンスター物」+「異常な家族(親父)」って感じの作品でした!これが新人の監督の作品だったらめちゃくちゃ評価しちゃいますけど、ジョン・カーペンター監督の作品だと思うと、及第点って感じになっちゃいますかね??
 でも、実は、この作品、ホラー作品としては普通の感じですけど、ヴァイオレンス度は異常です!
 
 ホラー度     ★★★
 ヴァイオレンス度 ★★★★★
 サスペンス度   ★★★
 って印象です。あ、ちなみに★マークは5個で満点です。だから「ヴァイオレンス度」は満点!!良くTVドラマでここまでやりましたね。ケーブルTVとはいえ。
 今般の第2シーズン「13 thirteen」では今作がヴァイオレンス度が満点!ダリオ・アルジェント監督の「愛と欲望の毛皮」が血まみれ度満点って感じですかね??
 
 ところで、今作「グッバイベイビー」途中までは、まるですごいモンスター物って印象で進んでいくんですけど、怪物の子どもが生まれてからの展開が、B級作品っぽくなって「あれ、これで終り??」って思っちゃいます。
 怪物よりも、ロン・パールマンが演じる狂信的な親父さんの方が怖いです。
 診療所の警備員を殺して、所長を殺して何とも思ってないあたり、すごく怖いです!いくら、神からの声を聞いたからって、この行動にはついていけないです。

 ジョン・カーペンター監督の傑作SFアクション『ニューヨーク1997』(81年)は、当初、内容がシリアスすぎたので、観客に受けるように少しユーモアの要素を入れたってエピソードがあったような気がしますけど、この「グッバイ・ベイビー」の緊張感あるアクション映画風な演出を観ると、なるほどジョン・カーペンター監督って、アクション映画向きなんだなって思います。
 ロン・パールマンと息子たちが診療所を襲撃するシーンはかなり緊張感のあるシーンになってます。人もそんなに大勢が死んでるわけじゃないのに、すごくインパクトが強いシーンになってます!
 ジョン・カーペンター監督には、ホラー系、SF系なハードなアクション映画が似合いますね!
 『ゴースト・オブ・マーズ』(01年)以降、新作の劇場映画を撮っていないジョン・カーペンター監督ですけど、ドンドン劇場映画の新作が観たいです!

 ジョン・カーペンター監督の作品として今作を観ると、「普通」って感じです。でも、ジョン・カーペンター監督ファンなら必見です(当たり前か)

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