『軍鶏 shamo』
SHAMO(2006年香港、日本)
監督:ソイ・チェン
脚本:橋本 以蔵
セット・カムイェン
原作:橋本 以蔵
たなか 亜希夫
出演:ショーン・ユー
フランシス・ン
魔裟斗
ディラン・クォ
ブルース・リャン
テリー・クァン
■ストーリー■
ある日、普通の家庭に育った成嶋亮は両親をナイフで殺し少年院に送られる。日々、親殺しとして少年院でリンチにあうのだった。空手の教官の囚人、黒川と出会い空手を教わり格闘術の腕を上げた成嶋は刑期を終えて出所してくるのだが、、。
□■□「軍鶏 shamo」ファンの方読まないで下さい□■□
原作のコミック、映画版ともにファンの方は読まないで下さい。
ほめてません、、。
■感想■
日本のコミック「軍鶏 shamo」を香港、日本合作で映画化した格闘アクション。
監督は、犯罪物と思わせておいて、なぜかラストで格闘系アクション映画になってしまう『ドッグ・バイト・ドッグ』(2006年)のソイ・チェン。
原作者の橋本以蔵が自ら脚本を書いてます。
原作者自ら脚本を書いているんですが、ストーリーが良くわかりません!!
コミックの映画化作品だから、今作を観る人は原作のコト知っている人対象なんでしょうか??
自分は原作を全然知らないので、ストーリーについていけませんでした、、、。
まず、主人公の設定ですが、何かストレスがあったのかどうか分かりませんが冒頭から親殺しをする主人公のキャラクター、全然感情移入できない、、。
105分の映画の主人公としてこの設定はキツイのでは??
原作通りだからってコトなんでしょうけど、長期の連載物のコミックなら人気を呼ぶキャラクターでも、105分で終わってしまう映画でこのキャラクター設定は原作ファン以外置いてけぼりなのでは??
そうは言っても感情移入できないような登場人物を主人公にした作品も探せばけっこうあるんでよね。
リチャード・フライシャー監督の『絞殺魔』(1968年)、犯罪物『地獄の貴婦人』(1974年)、マックス・フォン・シドー主演『ナイトビジター』(1970年)、『完全犯罪<パーフェクト・クライム>』(1981年)、『マッドボンバー』(1972年)、。
思いつくのが古い作品ばかりですいません、、。
ミステリー映画や犯罪映画ではけっこうありますね。
別に『地獄の貴婦人』の主人公たちに感情移入して観たワケじゃないですけど、、。
でも、特に『軍鶏 shamo』の主人公に感情移入できないのは、格闘映画だからかもしれないですね、、。
原作のファンのための映画化と割り切って観るしかないですね。
どんな作品か知らずに観た自分が悪いんでしょうけど、、、。
映画を観るときに、事前にその作品の情報を得ないようにしているので、こういうコトが起きちゃいます。
好みのジャンルでもないのに観てしまう系なコト。
最近は多少なりとも事前にどんな作品か情報を得るようにしているので、そういうコトは、かなり減りましたが、今作を観たのは2008年頃なので、まさにそのパターン!!
”ミステリー映画だと思って観始めたら、オカルト映画だった”
自分は、このパターンが1番多いかもしれないです。
でもその他にも、いろんなパターンが。
”アクション映画、犯罪映画だと思って観始めたら人間ドラマだった”
”B級映画だと思って観始めたらZ級で観るのが苦痛でほとんど覚えていない”
”武侠映画だと思って観始めたらクンフー映画だった”
原作はかなり殺伐とした長い作品みたいです。知らなかったです、。コミックで34巻、、。長編です、、。
脚本家のセット・カムイェンは、『姉後 ~ANEGO~』(2005年)、『ドッグ・バイト・ドッグ』(2006年)、『SPL 狼よ静かに死ね』(2005年)、『導火線 FLASH POINT』(2007年)、『惨殺のサイケデリア』(2013年)の脚本家です。
作品から見ると、格闘物が得意な印象ですが、格闘映画以外はあまり印象がないんですが、香港映画界なんで、どんな映画の脚本でも書いちゃいますよね。
主人公が普通でない人の映画をいくつか。
「木曜洋画劇場」で放映した吹替音声つきで再発お願いします。
バート・I・ゴードン監督の犯罪物。普通っぽい人出てきません、、。
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