刑が確定して懲役となれば、塀の中に入ってからお仕事が待っています。
午前・午後きっちり時間通り刑務官の管理の下、100円均一の商品や当地の名産品などの製作に皆さんしっかり働いておられます。
警察に検挙、起訴され、刑が確定するまでの間は、警察署の留置場からやがて少年鑑別所や拘置所に身柄は移ります。
最後の審判が下るまで、いろんな罪を犯した人たちが拘留期間もまちまちで、ひとつ部屋に10人ほどが暮らしています。
普通は家族など身内でないと面会にいけませんから、めったなことでは見聞きできない所です。
先日の某君との会話では、ふ~ん、へぇ~、ほぉ~、なるほど、の連発でした。
刑務所と違って、まだ確固とした人権がありますから、制服ではなく自前の服ですって、あたりまえかぁ。
毎日着替えたらちゃんと洗濯してもらえるそうで、人によっては普段より清潔?
ご飯も三食きっちり食べれて、結構おいしいそうです。
これだけでもホームレスしてるよりは衣食足り雨露しのげます。
彼はかつて少年鑑別所で1ヶ月を過ごした後、二度とごめんだと言っていました。
1日中朝9時から夕方5時まで机の前に座り、反省文を書かされたんだと。
ところが拘置所は、皆部屋でごろごろ、テレビはありません。
本や漫画、同室の人とおしゃべりで時間をつぶすらしく、酒とタバコはご法度でもおやつは各自購入して食べれるらしい。
アイスクリームだってあるけど、なんだって事前予約なので、物が届いた時には食べたくない時もあったりして。
皆でおやつを分け合ってつまむ様はピクニックなみ。
問題は人間関係らしい。
裁判が長引けば何年も拘置所暮らしですから、牢名主も必然でてきます。
超人口密度の高い所ですから、いじめだってあります。
袖振り合うも多少の縁でもあれば、同じ空気を吸うのも憚れる人もいるでしょう。
そうした狭い空間で一日中顔をつきあわし暮らしていくのは苦痛以外のなにものでもありません。
自由気ままに暮らせることが一番の幸せかも…