大阪ではそれほど毛皮をお召しになった方を見かけることはありません。
でもイタリア・ミラノを数年前の1月に訪れたときは、若者はダウンのロングコート、少し年配になると毛皮のロングコートの人が多かった。
イタリアでも北部は日本よりかなり寒いんですね。
じっさいトリノで冬季オリンピックが開催できるぐらいなんですから。
毛皮は高級商品ですから、質に持ち込まれることの多い商品です。
特にバブルの頃には結構いいお値段で購入されています。
けれども実際大阪程度の寒さならそこまでの防寒衣料は必要ないし、毛皮着て自転車に乗って食料品を買いに行くのもねぇ。
てなわけで、全国の皆様に見ていただいてお買い上げいただくのが、今のところ最良の方法です。
今年も10着はさばかないといけません。
ネット出品のために撮影をを控えた毛皮の一部です。
毛皮は重さがあるので、同じところにたくさん掛けると竿が折れてしまいます。
ミンクであれ、フォックスであれ、○十万とか、○百万とかで購入されたと聞くと、それが中古で売買されるときの値下がり率の激しさは悲しいものがあります。
毛皮は着物と同様、ブランドタグのついていないものが多い。
ミンクとフォックスとラビットは、まぁ見ればわかりますが、それ以外のファーとなるとほんとに困ります。
よく芸能人やセレブがお召しになるロシアンセーブル。
ロシアンセーブルはクロテンの毛皮名で陸産のものでは最高級、毛皮の王様といわれていて、一桁お値段が違います。
昨日ロシアンセーブルのマフラーを出品にあたり調べていて、毛皮も古代から北方の商取引で大きな比重を占めていたのがよくわかりました。
SOJUZPUSHNINA SOBOLで検索すると、ロシアンセーブルをオークションで売買されている大きな組織のようです。
ここを通じて世に出ていくのが50~70%だとか。
ロシアンセーブル原皮は年々、減少していて、
2004年には25.000枚供給されていましたが、2006年12月8日の競売オークション原皮はピンキリ全て含んでも16.000枚しか供給されていないそうです。
そのためファームロシアンセーブルの競売価格は前年から50%アップしているらしい。
欧米人と違って日本では毛皮がそれほど日常生活になじんでいないので、忙しい合間の短い時間の調べ物では今ひとつその流通がよくわかりませんでした。