秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

ノリタケ・リンネコレクション

2008-10-05 | ブランド
今から250年以上も前にスウェーデンのカール・リンネ博士が、
いろいろな花の開閉時刻を観察し、
午前6時から正午までに咲く花と、正午から午後6時までに閉じる花を1時間ごとに配置し、
「花時計」として発表したのが「リンネの花時計」

  

「花々が告げる時刻のメッセージ」をモチーフにしたノリタケの「リンネコレクション」は、1997年に発表以来10周年を迎えたロングセラー商品です。

画像の置き時計は10/8(水)終了の1円スタートオークションに出品しています。

一見欧物のイメージなのもなるほどとうなずけます。

中国の陶磁器と同様に、日本の伊万里焼も江戸時代に大量にヨーロッパへ輸出されましたが、
当時のヨーロッパの人々にとって憧れの高級品でした。

ようやく磁器の制作技術を会得したヨーロッパの各窯が、
独自の趣味とオリエンタル嗜好のデザインをミックスし素晴らしい陶磁器産業を発達させました

明治になってヨーロッパから「欧州IMARI」が里帰りしてきます。
1909年(明治42)にはヨーロッパの製品に比べて遜色のない生地が焼けるようになり、ディナーウェアが発達、
今度はそれを再び輸出する。
人や物が世界中を行き来し、いろんな文化が触発し融合していく例の一つです。

 

これは1976年ノリタケで作られたトヨタが創立40周年記念品。
ノリタケもトヨタも、愛知県に本拠地を置く日本の製造業の冠たる会社です。

1904年日本陶器合名会社として創業された「ノリタケ」
創業地である愛知県愛知郡鷹場村大字則武(現・名古屋市中村区則武)が由来です。

前身の日本陶器は日本で初めて高級洋食器を生産し、
日本の洋食器産業の礎を築いてきました。

明治から戦前にかけて欧米に大量に輸出された初期の製品には
ハンドメイド絵付けが美しく、細工の繊細さ、凝ったデザインのものが多々あり注目されています。

アールヌーボォーやアールデコ様式を取り入れた美術価値の高いものも、「オールド・ノリタケ」と呼ばれ骨董として人気があります。

戦後日本に駐留したアメリカ軍の将兵が帰国する時のお土産として、1953年まで販売されたノリタケ製品は「プレミア・ノリタケ」

日本陶器と海軍の結びつきは早く、海軍艦船内で使用する洋食器を1911年(明治44)頃から納入。
軍艦では洋食が多く、海外への表敬訪問などの際は必ずレセプション・パーティーが催されるために需要があったそうです。

トヨタのAB型フェートンモデル(昭和11)もほとんどが軍に納車されたそうです。
あれから半世紀以上過ぎて、今なお世界で仕事できる企業ってすごいですね。